
「
忘と苦のひと・イルコモンズ」は、
インフォツアーなどで外に出かけると、
とにかく、モノをよく忘れ、よく失くす。
そして失くしたものは、たいてい出る
ことがなく、いつも、とりかえしのつか
ないことばかりである。こんなにモノを
失くすのは、荷物がやたらと多すぎる
(今回もカバンが5つ)のと、移動中に
ものを考えすぎるのが原因だと思う
(だから普段でもよく駅をのりすごす)。
イベントに必要な映像機材や楽器に
ばかり気をとられて、身のまわりの
ものを順番にどんどん失くしてゆく。
今回の札幌でも、
3年越しで手にいれたお気に入りの雨がっぱを電車に置き忘れ、
めがねをどこかに置き忘れ、空港では水筒を失くし、3日間で切符を2枚失くした。
ちびこもんずも、
お気に入りの黒いニット帽を失くして、しくしく泣いている。。。。。
昔からよく「身に着けるモノを失くしたときは、失くしたモノが、本当は身にふりかか
るはずだった災難の身代わりになってくれたのだ」と、そう云うので、迷信ぶかい
イルコモンズも、そう思うことにした。しかし、これだけたくさんのモノをいっぺんに
失くしたところをみると、よほど大きな災難が待っていたらしい。クワバラクワバラ
である。モノこそたくさん失くしたが、得たものはそれよりもずっと大きく、さらに、
これから少しづつ大きくなってゆくはずのものなので、悔いはない。バランスは
とれてる。札幌を発つ前の晩、札幌のともだちが首と肩と腰と脚に鍼と灸を据えて
くれたので、血のめぐりがすこしよくなった。でも、まだ、充ちすぎた部分と虚ろな
部分があるらしい。なるほどそんな気がする。充ちれば充ちるほどどんどん失われ、
やがて虚ろになってゆくものというものがある。たしかに、ある。それはともかくも、
今度はモノ忘れをしないように、頭にも鍼を打ってもらうことを忘れないようにしよう。