
「大阪市は19世紀以降の近代美術・現代美術のコレクションを形成している。日本画の北野恒富・島成園、写真の安井仲治、現代美術の吉原治良など大阪を舞台に活躍した作家、佐伯祐三ら大阪にゆかりのある作家、モディリアーニやコンスタンティン・ブランクーシ、ゲルハルト・リヒターなど海外の重要な作家の作品を所有している。佐伯祐三の作品を一括して寄贈されたことがこの計画の始まりであり、市制100年を記念して大阪市立近代美術館建設計画が発表され、以後コレクションの形成が進んできた。特に16億円で購入したモディリアーニの作品は話題となり議論を呼んだ。
大阪市立近代美術館は、中之島にある国立国際美術館北隣の大阪大学医学部跡地に建設される予定だった。が、予定地から蔵屋敷跡が発掘された事に加え、市が財政難に陥り建設費(約280億円)が捻出出来ず、2004年からは長堀通沿いの東急ハンズ心斎橋店傍にある出光美術館跡のスペースを、「大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室」と言う名前で所蔵品の展示を行ってきた。現在建設予定地だった所は時間貸し駐車場となっているが、2007年新年度予算案に約500万円を調査費として計上し当初の事業計画を見直した上で、約5年ぶりに建設に向けて事業が再開される事となった。」

今度、この美術館で、イルコモンズ生誕42年(大厄)を記念して「イルコモンズ回顧展」(仮称)を開催することになった。会期は2008年1月10日(木)から1月20日(日)まで。入場は断固として無料である。もちろんウソではなく本当の話である、が、おかしな話である。というのも、イルコモンズは「大阪にゆかりの作家」でもないし、海外はおろか、誰にとっても「重要な作家」ではない。というか、作家ですらない。美術家を廃業した「元・現代美術家」であり、アナーキストである。それなのに、いったいどうしてこんなことになってしまったのか。それを話すと長くなるので、以下省略。くわしいことは、いずれまた後日。それよりも、年末は他にもやることがいっぱいあるので、とりあえず、お知らせまで。まずは炊事と掃除と洗たく。それがすんだら、ビデオ編集と原稿書き、そのほかいろいろ。それに、初日まであと20日だから、今からあわててみたところで、どうせ間にあいっこないのだから、気が楽である。会期中に誕生日(1月17日)を迎えるので、その日はなにかすると思うが、何をするか分からない。何をやるか分かったものではない。しかし、いい機会なので、こちらも「当初の計画を見直した上で」、「約5年ぶり」に「再開」してみるか、と思ったりもするが、分からない。