クリスマスがどういう日なのかは、結局のところ、人それぞれだと思うけど、
クリスチャンでないイルコモンズ(とちびこもんず)にとってクリスマスというのは、
とっておきの好きな本をゆっくりまとめて読みなおす日。たとえば、それはこんな本。

▼イエルク・シュタイナー「ぼくはくまのままでいたかったのに」
▼パトリック・マクドネル「おくりものはナンニモナイ」
▼ポール・フランソワ「ゆきのひのおくりもの」
▼マーガレット・ブラウン「たいせつなこと」
▼トミー・アンゲラー「すてきな3にんぐみ」
▼エーリヒ・ケストナー「どうぶつ会議」
▼佐野洋子「100万回生きたねこ」
▼グリム童話「ブレーメンの音楽隊」
時節柄、冬の話と贈り物の話が多い (いちばん最後にある表紙のないものは、
本として出版されたことがないからで、題名は「りすぼうやのおつかい」という。
作者はイルコモンズの母で、こまったときはかならず誰かが助けてくれて、
苦労はかならず報われるという動物譚)。人からどんなに幼稚と云われようと、
これがイルコモンズの、ギフトエコノミー、アナーキズム、デモクラシー、
文明批判、アクティヴィズム、みんな主義、ロマン主義、その他いろいろの、
複数の原点にして正典。