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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼第一回「246表現者会議」
▼第一回「246表現者会議」_d0017381_16582540.jpg仕事が終わったら、
渋谷のこの会議に出席しようと思う。

第一回「246表現者会議」
日時:2007年12月26日(水) 18:00~
場所:渋谷駅南口R246高架下歩道
(渋谷アートギャラリー246)
参加者:武盾一郎、小川てつオ、ほか
こたつと鍋こそないが、またしても路上である。いま、日本のあちこちの都市を亡霊たちが
うろついている。「路上解放」という名の亡霊たちがうろついている、という冗談はさておき、
ここで書いた通り、これはアートにとって決してゆるがせにできない事件であり問題だと思う。
この問題をちゃんととりあげることができないような美術批評誌は、チリ紙交換に出すか、
山羊に食わせてやった方がましだと思う。今日の夜は、別の連絡会議にも出席するので、
あまり長居はできないけど、とにかく現場に行ってみようと思う。連絡会議の後は、
「うさぎ!会議」もある。ちょっとカゼをひきかけてるので、全部に行けるかどうかは
分からないけど、行けるところまで、行ってみようと思う。

「246表現者会議発足の挨拶」小川てつオ
 渋谷駅の東口と南口を結ぶ246号、JRと東横線の高架下に、以前からダンボール小屋などで、5~10人の人が住んでいる。高架下のために雨を避けることも出来、また大きな排気口があって、冬でも外気よりも少し暖かい。2007年3月に、その246号の両脇と地下道の壁面に、壁画が描かれた。渋谷桜丘周辺地区まちづくり協議会の依頼により、日本デザイナー学院が、学生の間で公募を行い、学生たちの「春の小川プロジェクト」チームが描いたものだ。描く時は、住んでいる人たちも家を動かし協力した。7月に全面的にグラフィティを描かれ、それに対して白く塗りつぶし再び壁画を描く。10月の終わりころに、滞在者各位に対する「移動のお願い」という張り紙がされた。渋谷区2丁目、3丁目、道玄坂一丁目、渋谷アートギャラリー246の連名である。滞在している場所は、ギャラリーの一部で、今後ギャラリーにふさわしい舗装や展示の足場、彫刻物などの展示に使う予定だから早急に移動してくれという内容。10月30日、支援団体、町内会、東急、交通省、などの話し合いが持たれ、平行線のまま、現在、役所側が、住んでいる人に寮に入るように説得を続けている。12月はじめ、放火とみられる出火のためダンボール小屋が一軒焼失。(幸いけが人はなし)。
 はじめ、この話をきき、現場を見に行ったとき、なんともいえない怒りを感じた。アートの名において、「追い出し」をかけるなんて、あまりにアートを馬鹿にしている、と思ったのである。なんで、現場にいる一番の地域の人である人たちのことを(しかも敵対的ではない人たちのことを)無視するような作品を作って、平気なんだろうと不思議だった。それは、追い出しにいたる発想の中にすっかり収まってしまっているようにみえた。ぼくは、ここで、アートとは何かを問わなければ、アートが危ない感じがした。他の人の意見を聞く中で、アートを巡る問題がここにたくさん詰まっていることを感じた。とても一人では考えきれないし、また一人で考えるより大勢で考える方がいいと思って、会議をやろうと思いました。この問題に関心を持つ人や関係する人たちと、なぜこういうことになってしまったかをじっくり話し合ってみたい。からまった糸はほぐし、色んな立場の人の話をきちんときき、アートの可能性、を考えてみたい。個人的には、自分のアートを考えたり学んだり反省したりするきっかけにしたいし、色んな人と出会うのを楽しみにしてます。発起人の一人としては、自分の意見と異なっても誰の意見も無視されない、大切に扱われる場をつくることを頑張りたいと思っています。
 会議に色んな人が参加してくれるといいなと思ってます。
 気軽に興味本位でもいいので、遊びにきてください。

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[追記] 現代アートといえば、こんなメールががきてた。

「GEISAIミュージアム2
2008年5月11日(日)開催決定!」
ブース先行申し込み受付中!詳しくはこちら。
http://www.geisai.net/

どうも、いまの現代美術には、グローバル・マーケットの世界に自ら進んで組みこまれて行こうする流れと、ストリートやコミュニティの現場にとどまろうとする流れの、ふたつの流れがあって、そのあいだでの「格差」がいよいよ広がりつつあるような気がする。別の見方をすれば、コピーライトのある私有化されるアートと、コモンズとしての共有化されるアートのふたつに分極化しつつあるようだ。そのどちらが次の時代のアートになるのかは分からないが、「どちらか一方に賭けろ」と云われれば、もちろん迷わず後者のほうに賭ける。たとえそれが「貧乏くじ」だったとしても、やっぱりそうすると思う。フューチャー・ポーヴェラ、貧しい未来よ、こんにちは、といいたい。
by illcommonz | 2007-12-26 17:11
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