「無買日 京都二〇〇七」(Buy Nothing Day Kyoto 2007)
[出演] ガービ・クロース ダニエル・クロース スザンヌ・クロース
イルコモンズ・クロース ケンジ・クロース シロー・クロース ユリ・クロース
[撮影] 甲斐賢治+小田マサノリ
[編集] イルコモンズ
[制作] イルコモンズ映画舎
カラー/モノクロ 13分
(あらすじ)
「買うものであなたが決まる(You are what you buy)」という丸井のクレジットカードのCMを見たイルコモンズ。「そんなことあるものか!このCMは人間に対する冒涜だ!」と腹をたて、毎年、クリスマス・シーズンに行われるアドバスターズの「BUY NOTHING DAY」に参加することを決意。 早速、自作のキャンペーン・ポスターをつくり、YouTubeにキャンペーン・ビデオをアップし、さらに、「資本主義への日々の投票用紙」であるレシートで覆われたマネキンまでこしらえるが、それでもまだ腹の虫がおさまらない。そこで、毎年、「BUY NOTHING DAY」に京都四条河原町の阪急百貨店前で行われる「禅タ・クロースの座禅」イベントに参戦。はたしてそこでイルコモンズが見たものは何か? そして、「僕らがどんな人間かを決めるのは何なのか?」という問いにイルコモンズが出した答えは何か?現代美術家で民族誌家でメディア・アクティヴィストのイルコモンズが、クリスマスに贈るヒューマン・ドキュメント。
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今年の「バイ・ナッシング・デイ」を一緒に過ごしたサンタのなかまたちに、「クリスマスのお返し」として贈ったムービーをネットにアップして分け合うことにしました。解像度がやや低めなので、画面サイズを小さくし、部屋の電気を暗くして、ごらんください。2分40秒あたりからはじまるシークエンスに、ちょっとした「映画の魔法」をかけてみました。映画のはじまりの時代からある、とても単純で古典的な手法ですが、「時代をもとにもどし、いまの社会の流れを変えたい」というサンタの願いを表現するのには、ぴったりでした。来年1月の「イルコモンズ回顧」展と同時開催の「ビデオ・ランデブー~映像の現在」展でも上映しますので、そちらにもぜひどうぞ。