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「今日の仕事は今日のうちに、明日の仕事も今日のうちに」。というのがイルコモンズ家の家訓である。これは祖母の代から伝わる一族伝来の教えで、イルコモンズもばあちゃんの口から口伝で教えられた、というか、たたきこまれた。後に一族の末裔であるイルコモンズが独自に調べてみたところ、どうやら、これの元になってるのは「葉隠(はがくれ)」であるらしい。こうみえても大学院時代は「文献研究の鬼」とか「書庫の番人」と呼ばれたブッキッシュな人間である。調べもの、探しもの(ついでに落しもの)、そして、検索の類は得意で、「よく調べ、よく忘れる」が人生のモットーである。それはさておき、「葉隠」というのは「武士道とは死ぬことと見つけたり」というあの本のことである。なので本来は「家君にとことん忠誠を尽くし、家君のためなら命をも惜しまぬ」という「ハードコアな武士」としての心得である。つまりそのベースにあるのは「究極の奉公人」あるいは「最高の家来」としてのサーバント・スピリットであり、別の云い方をすれば「ラジカルなサービス精神」である。実際、「葉隠」はそのスピリットがあまりに過激すぎて、当時の武士道からは大きく逸脱し、メインストリームの武士たちからは異端視されていたという。また一説によれば「禁書」として扱われた時期もあるという。あと、これは本当かどうか分からないが、「葉隠」の教えを完全にマスターした者はそのあかしとして「葉隠の書」を燃やしてみせたというから、なかなかラディカルである(ただし主従関係の根本的な不平等性を疑わないのでアナーキーではない。とはいえ、人の云うことを聞かないイルコモンズといえど、ばあちゃんの云うことには逆らえなかったのでアナーキーではない)。それはともかくも、「今日の仕事は今日のうちに、明日の仕事も今日のうちに」というのは、今日に至るまでのイルコモンズの人生を律してきた不文律のルールである。そして実家に「葉隠」の本がなかったところをみると、「ばあちゃんは相当の「葉隠マスター」であったと見たり」である、、、、、あ、でも、これって何の話を書こうとしたんだっけ、また、忘れた、、、ええっと、福岡出身の芸人や役者がついサービス過剰になり、キャラが過激になるのは「葉隠」の精神が、、、、、いや、そんな話ではない、なんだっけ、、、あ、そうそう、思い出した。今年ももう終わりなので(というか、もう終わった)、「今月号の原稿は今年のうちに、来月号の原稿も今年のうちに」書きあげたという、ただそれだけの話のはずだったのだが、この前置きの長さや話の脱線ぶりは何だろう。これも過剰なサービス精神なのだろうか。ともかくも、来月号の原稿まで入稿したので、これで正月はのんびりと暮らせるはず。ルーツはともかくも、忠誠を尽くすべき君主をもたないイルコモンズにとって、「今日の仕事は今日のうちに、明日の仕事も今日のうちに」のいいところは、今日のうちにやっておけば、明日の予定や仕事にとらわれずに、自由にアナーキーに暮らせるということである。かくして「アナーキーとは自由であることと見つけたり」。さて、自由な時間ができたので、そろそろ「回顧」をはじめよう。
by illcommonz
| 2008-01-01 01:58
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