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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼やればできるし、想えば叶う
d0017381_1491238.jpg「パレスチナにはいたるところに隔離壁があります。この壁はイスラエル政府によってつくられました。この壁によってパレスチナの人々は自由に動くことができません。そして24時間体制で管理されています。今、この壁に世界中のアーティストやアナキストがグラフティやステンシル、ポスターなどを描いています。この動きによって、今、パレスチナ・ベツレヘムの隔離壁がひそかな観光スポットになっています。


d0017381_1495766.jpg隔離壁の観光化が進むことによって、世界中にイスラエル政府のパレスチナに対する隔離政策が少しでも伝わると思います。そして、なにより、薄暗い壁を楽しい絵でいっぱいにしてしまうのは、なんともおもしろいことだと思います。そこでわたしたちも、この流れに乗ろうと考えています。絵やポスター、ステンシルなどを今月1月23日までにイレギュラー・リズム・アサイラムに届けてください!時間があまりないですが、どうぞよろしくおねがいします」(志賀直輝)

←隔離壁に描かれたバンクシーのグラフィティ



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d0017381_1531695.jpg「という呼びかけではじまった「ワンダーウォール・キャンペ-ン」。今回、日本でのエージェント役をかってでてくれたRLLのハーポ部長によれば、賛同者は全部で26人。それぞれが思い思いのポスターや絵やステンシルを持ち寄り、ボンドや洗濯糊まで入れると、全部で11kgになったそうだ。しかも今回は「集まったものは全部送る」という「完全無審査制」を採ったという。アンデパンダント展方式だ。

 集まったものをみると、どれが、誰の、なにやら、さっぱりわからないけど、そこがいい。かつてドゥルーズがこう書いていた。

 「芸術とは、まずなによりポスターである。芸術家は、スキノピーティスであるが、違うのは、芸術家なら、自分のポスターを破り捨てるということだ。作家は「知られること」、認められることを望むべきではない。顔をうしない、壁を越え、あるいは、壁をうがち、とても辛抱づよく、壁をすりへらすこと。それ以外に書くことの目的はない」。

 いつの日か、このポスターが「隔離壁」とともに、こっぱみじんになり、この世から消え去ることを願いたい」(イルコモンズ)

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d0017381_337198.jpg「パレスチナの隔離壁を観光化しようという試みではじまった、ワンダーウォールキャンペーン。ハーポー部長が見事に日本で呼びかけてくれた結果、なんと26名の方が参加してくれました。そしてポスターなど作品重量がなんと11キロ!!(のりとぼんど含み)。この荷物がなんと今日受け取ることができました!!いやーよかった。そしてどれもアナーキーで好き勝手でほんと素敵なものばかり。おととい郵便局に荷物を取りにいったときは、なんだかきつく拒否されました。けど今日、コード番号をもって再度いったところ無事にもらえました。もちろん、中身はすべてチェックされていました。空けられて再度閉じられた荷物を空けてみると荷物の中に入ってたボンドが、飛行機の気圧のせいか、もれてまして。それをイスラエルの検閲してくれた方は、きれいに郵便局のビニールでくるんでくれてました。結果作品への被害は最小限に抑えられました。なんとも検閲してくれたイスラエルの役人さん、ありがたやーー。ということで、あとは実行のみ。実行は超極秘で行うため、日程は記さない。今は、独自ルートをたぐって、構成員を徴収中。なんてオーバーですが、うまいことやれるといいです。また、作業が終わったら、一本のショートフィルムにする予定です。こうご期待あれ!」(志賀直輝)

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 そして、2月5日、わたしたちは、26人+α=∞の思いをしっかりとパレスチナの隔離壁に貼ってきました!!!みなさま報告いたします!

d0017381_3561251.jpg 2月4日、作業前日にわたしたちは、エルサレムにあるイスラエル人の若者がボランティアで経営しているインフォショップ兼ライブハウス兼カフェにいってきました。ここには、イスラエルの若者たちがたくさん集まります。パレスチナの隔離壁に反対する若者、徴兵拒否する若者、各地でさまざまな活動している若者たちがいます。

▼DAILA 
http://www.daila.net/

 そして、わたしたちは、彼らにワンダーウォールキャンペーンについて告知を兼ねて、一緒に参加しないかと誘ってみました。さらに、気流舎から送られてきた「PALESTINE ISRAEL MIX IT UP」と妊婦の絵がプリントされたTシャツ撮影のために、誰かイスラエル人でモデルになってくれないか頼みました(この時、現地に16年住む日本人アナキストがうまーく交渉してくれました!!もちろんこの方も今回の活動のメンバー!)。そして、彼らは、メーリングリストで今回の企画を各地のイスラエル人に流してくれました。

 そして、すぐにレスポンスがかえって来ました。一緒に手伝いたい、テレビ局が取材したい。前日の夜中だったせいもあって、取材や手伝いはきませんでした。しかし、Tシャツ撮影のモデルは着てくれることになりました。

 以下レポート

 2月4日、晴れ。ベツレヘムの隔離壁下見にゆく。どこにイスラエル兵が塔から監視しているかをCHECK。さらにどこに貼れば目立つかなどもCHECK。地図作成。簡単なポスター貼り開始。そして前述したようにDAILAにゆく。本番に備えてウォッカで乾杯。記憶喪失。

 2月5日、快晴。二日酔い。本番作業開始。ポスター・ステンシル貼りのメンバーは5人。内、一人はプロ写真カメラマン。もうひとりは今回の企画フィルム担当。3人で作業。パレスチナサイドでのポスターやグラフティはそこまで警戒しなくていいようだったので、警備をつけず。

 作業するとたくさんのパレスチナの人たちがよってくる。また、こどもたちもよろこんでいる。だからスプレーを渡して一緒に作業。鳥さんのステンシルに黒スプレーを塗りつけると、黒カラスの完成。するとみんなにっこり。わたしはほっこり。

 そして、作業をたんたんと続ける。そこへ、昨日連絡をとったイスラエルの若者が到着。イスラエル人がパレスチナへ来ることは一応法的に禁止されている。それでも彼はわたしたちの企画に参加するためにやってきてくれた。

 そして、わたしたちは、「PALESTINE ISRAEL MIX IT UP」の妊婦Tシャツを着てくれるパレスチナ人を探した。当初、もう男でもいいから、とにかくTシャツを着てもらってイスラエル人とパレスチナ人のいっしょの写真でいいんじゃないかと検討した。それに男同士で妊婦のシャツはフリー・ゲイ的にもいいんじゃないかなんて話あった。そんな時、運よく横をパレスチナ人女子大生が歩いていた。すかさず、そこにメンバーのひとりが彼女にTシャツのモデルになってくれとアラビア語で交渉。そして、あっさりと交渉成立!なんと隔離壁の前でイスラエル人若者とパレスチナ人女子学生の2ショットが撮れた!!アイドルファン撮影会のようにみんなで数分間撮影をした。
 
 その後、彼らは隔離壁について語ってくれた。イスラエルの若者は「この壁はなくならなくてはいけない」と語った。そして、パレスチナの女子学生は「この壁のことはあまり考えないようにしている。友達の家族がイスラエル軍に殺された」と語ってくれた。そういえば、ヘブロンのイスラエル入植者のこどもが同じように「友達の家族がアラブ人に殺された」と語っていたのを思い出した。

 そして、ふたりは握手をしてお互いのメールアドレスを交換していた。いつの日かこの妊婦Tシャツのように、イスラエル人とパレスチナ人の間に子どもが誕生する日が来るかもしれない。これは壁と殺しの連鎖を打ち破るひとつの策かもしれない。

 またわたしたちは作業にもどった。作業場所を変えているうちに兵隊のいる塔の近くへ出てしまった。そして塔の兵隊と目があってしまった。とりあえず、避難した。しかし、まぁ大丈夫だろうと判断して作業を継続した。

 夕方5時、ついにわたしたちはすべてのポスターを貼りきる事ができた。充実感と疲労感がどっと出た。そしてわたしたちは固い握手をして宿に帰った。その晩は、本当にうまいウォッカが飲めた。最高の味だった。(志賀直輝)

d0017381_1355031.jpg

[左上]
RLLの「資本帝国の紋章」と
「座頭市」ポスター

[右上]
「PALESTINE ISRAEL
MIX IT UP」の
妊婦Tシャツ





[下]
左から
RLLの「座頭市」ポスター
IRAの「NO-G8」ポスター
イルコモンズの「TDCD」
ポスター
バンクシーのグラフィティ

 今回、この企画に参加してくれた皆さん、IRARLL素人の乱気流舎、イルコモンズ氏、本当にいい企画になりました。ありがとうございます!そしてスポンサーでもあるハーポープロダクション、わたし、今、絶頂中です!!

 わたしたちは、また、パレスチナへ帰り、壁がなくなるその日まで、絵をはり続けたいと思います。そのときは皆さん、またがんがん送ってください!!

それではみなさーん、最後に!

いーち にーい さーん 

WE ARE EVERYWHERE!!

追伸 現在、ビデオクリップ製作中。また、写真家の撮った写真も即日公開いたします!しばしお待ちを!送ってくれた方のすべてみれるようにがんばります!
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「アナーキストで・よ・か・っ・た。」と思った日、2008年2月6日。

(おまけ)
http://www.youtube.com/watch?v=ldJWOm73kSc
by illcommonz | 2008-02-07 01:43
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