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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼素人の乱の回顧と展望
d0017381_21332394.jpgもうじき筑摩書房から、松本(哉)くんの本が出るそうだ。河出書房新社からは、「素人の乱」の本が出るらしい。どちらも国内大手の出版社だが、出版企画会議を通すことのできる腕利きの編集者がいれば、どこからだって本は出るということだ。しかも一冊本が出れば、それが担保となって、すぐに別の出版社から別の本が出る、というのが出版の世界の慣わしらしい。逆に一冊目が出そこなうと、次のチャンスはなかなかめぐってこないという。なるほど。それはさておき、河出書房新社から出版される本に、去年の高円寺の区議選(通称「高円寺一揆」)について短い文章を書くことになった。原稿を書くのは、いつもはとても速いのだが、今回は文字数が非常に少なく、その字数ではとても収まりきれないくらい、たくさん書くことがあるので、今日まで書きあぐねてたが、もう〆切なので、文字数オーバーでとにかく書いてみることにした。本に載る時はこれよりずっと短くなってると思うが、せっかく書いたので、明日の「素人の乱12号店」の開店を祝って、ここにノーカット版を全文掲載しておこうと思う。あの日あの場所にいた人たちに読んでもらえたら嬉しいし、本望である。

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▼「素人の乱は前衛である」(文=イルコモンズ)

「高円寺一揆」をドキュメントした映画「素人の乱」を観て驚いたことがある。どこにいても、いつもたいてい不機嫌で愛想のよくない自分が、その映画の中ではまるで子どものように笑って映っていたからだ。それを見て「よっぽど楽しかったのだろう...」と我が事ながらにそう思った。選挙初日の日のブログを見ると、こんなことも書いてある。「もはや事情聴取不可能、再現表象不能。もう二度とありえない景色、そこでしか吸えない空気。とりかえしのつかない解放区。いま・ここにいるやつは、すてきだ、いま・ここにいないやつは、まぬけだ」。事実、あの日あの場所には、思わずそんなことを口走らせるような特別な「何か」があった。ECDが書いてるように、そこは「いるべき場所」であり、そこに「いることができた」ということが、とにかく嬉しかったのだ。それはさておき、「素人の乱」は前衛である。それは選挙演説の中で松本哉が口にした「革命後の世界を先につくるぞ!」という宣言からも明らかで、いつ起きるともしれない大文字の「革命」が起きる前に「革命後の来たるべき世界」を先にこしらえ、なおかつ、それをまんまと生きてしまうという図々しさと大胆さは「前衛」以外の何ものでもない。アナーキスト人類学者のデヴィッド・グレーバーなら、「素人の乱」は未来の政体をあらかじめデモンストレーションする「予示的政治」だと云うだろう。あるいはまた、この「新たな帝国」の時代のどまんなかで、いまだかたちをなしていない、もうひとつの可能な世界を、いま・ここで先に実現し、内在的に生きてしまうやり方を、ネグリなら「先取りの政治」と呼ぶだろう。ところで、かつてマーチン・ルーサー・キングが黒人について述べたように「素人は待てない」のだろうか?いや、そうではない。「芸術が人間を待たずにはじまる」(ドゥルーズ+ガタリ)ように、「前衛の民」である「素人の乱」の社会は「革命」を待たずにはじまるのである。二十一世紀の「フューチャー・ポーヴェラ=貧しい未来」はもうすでにはじまっている。どこで? いまは高円寺で。そしていずれは、あらゆる場所で。そう、あの日、あの場所にあった特別な「何か」とは「先取りされた未来」だったのだ。やがて近い将来、その未来がしかるべき時にその姿を現わしたとき、あの日あの場所にいた僕らはきっと不思議な懐かしさを感じるだろう。こんな歌とともに。「終わらない歌をうたおう、クソッタレの世界のため。終わらない歌をうたおう、すべてのクズどものために。終わらない歌をうたおう、僕や君や彼らのため。終わらない歌をうたおう、明日には笑えるように」。「ウィー・アー・ザ・ユニヴァース!」。一揆はまだはじまったばかりで、おたのしみはまだこれからだ。「素人の未来よ、一歩前に、革命は後からついてこい」。

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[付録01] ネットでよめる「高円寺一揆」の記録
▼イルコモンズ「高円寺駅前炎上」(2007年4月16日)
http://illcomm.exblog.jp/5173147/
▼イルコモンズ「高円寺一揆・外伝」(2007年4月16日)
http://illcomm.exblog.jp/5174906/
▼イルコモンズ「32年目のノック」(2007年4月21日)
http://illcomm.exblog.jp/5179043/
▼イルコモンズ「常識のエイリアン」(2007年4月21日)
http://illcomm.exblog.jp/5213673/
▼イルコモンズ[開票速報] 高円寺一揆区(2007年4月23日)
http://illcomm.exblog.jp/5230102/
▼イルコモンズ[転載] 落選者の勝利宣言(2007年4月23日)
http://illcomm.exblog.jp/5236562/
▼イルコモンズ「高円寺一揆・顛末記」(2007年4月24日)
http://illcomm.exblog.jp/5240744/
▼イルコモンズ「高円寺一揆・補記」(2007年4月25日)
http://illcomm.exblog.jp/5247207/

d0017381_21421768.jpg[付録02] 本・雑誌でよめる「高円寺一揆」の記録

▼ECD『いるべき場所』
(メディア総合研究所 2007年)

▼イルコモンズ
「もうひとつの世界はいつでもとっくに可能だ」
『月刊オルタ』07年5月号


[付録03] その無断転載

▼「高円寺駅前炎上」(2007年4月16日)
「ものすごいものをみてしまった。。。あの噂は本当だった。というか、噂以上のハプニングが起こった。素人の乱とFilastineとECDがいっしょになって駅前で騒いだ。その時、バックドラフトな抵抗の気炎が南口から北口まで吹きぬけ、駅前が燃えあがった。それが、どういうものだったかは、もはや事情聴取不可能、再現表象不能。もう二度と「ありえない景色、そこでしか吸えない空気」、とりかえしのつかない解放区。ただあの時間、あの場所にいたこと、そのアリバイが自慢、この生きたアリバイが誇り。生きててよかった。「いま・ここにいるやつは、すてきだ、いま・ここにいないやつは、まぬけだ」(ある目撃者の証言より)」

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▼「高円寺一揆・外伝」(2007年4月16日)
「素人の乱」による一揆の街宣行動は定刻どおり17:00から開始され、20:00まで続いた。トラックに積んだサウンドシステムにのぼったFilastine の腕には杉並区の選挙管理委員会から支給された「選挙運動員」の腕章がついていた(余談:ライブがはじまる前、「これは何か?」と問うFilastine に「選挙アクティヴィストのパッチだ」と応えると「そいつはイイ、これはもらっていいのか?」という返事が返ってきて、みんなで笑った)。当初、Filastine のプレイは、ワンセット30分の予定だったが、二度のアンコールにこたえて、3セット90分を超えるプレイを行い、Filastine のモバイルPCのハードディスクにメモリしてあった音源がすべて使いつくされたとき、プレイが終わった。プレイ後のFilastine のコメントは「ははは、疲れた、しかし、ナイスだった」、そして「民衆のエネルギーに驚かされた」。だった、という。

 かたや、その男は南口でのライヴの最中にやってきた。「仕事で来れない」と言ってたはずの男がふらりと現場にやってきた。人の言うことを聞かないその男は、自分の言う事も聞かないらしい。その男とは、実在のヒト、ECDである。何をしにやって来たかなど聞くまでもない。ラッパーが現場に手ぶらでやってくるはずがない。ECDは持ってきくしゃくしゃのレコード袋の中から自分のマイクをとりだし、自分でサウンドシステムにプラグインした。「ブブゥゥゥウウンン、ワン・ツー、ワン・ツー、OK!」の、テストぬきで、コールがはじまり、レスポンスがかえる。誰にも真似のできない独特のつんのめるリズムで巨体が路上を跳ね、路上がゆれた。Filastine はすぐにヴォーカルなしのトラックにきりかえ、こんな感じの民衆蜂起系ブレイクビーツの上に、こんなリディムが次々と炸裂した。

「ポッケにロープ、ロック、石ころ、これだけありゃ、何でもできる、
 一発天国、ピクニック、連れてってやるから、ビクビクすんな
 ポッケにロープ、ロック、石ころ、いつもしのばせてうろつく、
 こいつが大人のテクってもんだ。こいつで紀元前、石器時代、
 つれてってやるから、ビクビクすんな」
 (ECD「ロック・イン・マイ・ポケット」(feat.Filastine))

「なんど確かめても残高ゼロ、
 それでも生きてるリビング・デッド
 隣の部屋のゾンビ・イズ・ミー」
 (ECD「ランド・オブ・ザ・デッド」(feat.Filastine))

「言うこと聞くよな奴らじゃないぞ
 言うこと聞くよな奴らじゃないぞ
 職質やめて、殺すな、殺すな」
 (ECD「言うこと聞くよな奴らじゃないぞ」(feat.Filastine))

 サウンドデモのアンセムが一揆のアンセムになり、高円寺が燃えた。「殺すな」のコールの意味が別の意味を帯びて、よりリアルなコールとなってよみがえった。実はこの前日の夜、新宿のIRAで、ECDをゲストに迎えたFilastineのトラベリング・レコーディング・セッションが行われていたので、息はぴったりである。

 サウンドシステムが北口に移動してFilastine の3セット目が終わり、音がやんだとき、MC・ヒカル(高円寺ニート組合)が、ECDにラブコールを送った。「アカペラでやって!!」もちろん「DJは君の期待を裏切らない」。エクスキューズなしに、速攻プラグインして、アカペラで「言うこと聞くよな奴らじゃないぞ」がはじまった。そこに居合わせたかつてのT.C.D.C.のドラムがやけくそなリズムをデリバリーする。

「言うこと聞くよな奴らじゃないぞ、
 働かねえぞ、働かねえぞ、
 職質やめて、職質やめて、
 言うこと聞くよな奴らじゃないぞ」
(ECD「言うこと聞くよな奴らじゃないぞ(アカペラ)」(feat.素人の乱+T.C.D.C.))

 それは遠くからみると、こんな感じ(ヴィデオ参照)だったらしい。説明なしでみたら、ほとんど一揆そのものだが、至近距離でみたそれは、これとはまた景色が違っていて、それはもっと解放的で、祝祭的だった。それはいずれ素人の乱による公式ドキュメント・ムービーでみてみたい。その後、DJ・トラメガ(高円寺ニート組合)によるプレイと赤羽からのラッパー、候補者・松本(高円寺ニート組合)によるスピーチアクトがつづき、「家賃廃止デモ」の後の高円寺駅前での「原住民セッション」を彷彿させるような土着的なもりあがりをみせ、この合法的な選挙/占拠は、選管法が定める8時ちょうどに散会した。その後、RLLによる高円寺一揆のベネフィットTシャツが配布されるなど、ほかにもいろいろおもしろいことがあったが、今は措く。ともかくも初日としてはまったく申し分のないばか騒ぎだった。大切なのは、こういうばか騒ぎによって、見えないものや存在しないことにされてしまってる人びとのいろんな情動や思いを目にみえるものにすることだ。「こういう社会にしたい」というビジョンを、よりリアルなかたちにし、その空気を共有することだ。これはまだほんの地ならしにしかすぎない。一揆は、まだ、はじまったばかりだ。(つづく)」

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▼ECD「いるべき場所」
 「四月の統一地方選で区議に立候補する松本哉氏が選挙運動の名を借りて高円寺駅前をお祭り騒ぎにするという。その企てに僕にラッパーとして出演してほしいという依頼があった。しかし、出演を依頼された四月十五日はあいにく仕事の休みがとれなかった。出演を約束することはできなかったが、その後、石原慎太郎が都知事選でまさかの再選を果たしたこともあって、気分がザワつきはじめていた。四月十五日当日、仕事は予定よりも早く終わった。真っ直ぐ高円寺んじ向かえば飛び入りで参加できる時間だった。レコード袋の中にはそうなることを見越してマイクも用意してあった。僕の胸は高鳴った。四年前、サウンドデモに出かける時と同じ胸の高鳴りだ。この種の行動は最悪の場合逮捕される可能性もある。逮捕されれば仕事はクビ、路頭に迷うことになる。通常のライブでも本番前にはそれなりに緊張するけれど、ライブでどんなに失敗をしたってそんな波乱は起こらない。自分が翌日どうなっているかわからない、そんな事態に立ち向かう前の胸の高鳴り、それを久しぶりに聞いたのだった。
 高円寺駅の改札を出ると南側の出入口のすぐ前にサウンドカーが横付けされ、DJフィラスティンのプレイで数十人のひとびとが踊っていた。僕を見つけた今回の選挙活動の参謀でもある二木信君が「やりますか」と声をかけてきた。僕はうなずいて袋から取り出したマイクのジャックをミキサーに差し込んだ。サウンドカーの前には小田さん他数人が太鼓をたたいていた。T.C.D.C.だ。僕はフィラスティンに声をかけ、おもむろにラップをはじめた。15分ほどラップして一旦終了し、サウンドカーは北口へ移動した。陽が落ちて暗くなった北口駅前の群集は100人を越えていた。しばらくして、司会らしきひとのリクエストで僕はアカペラで「言うこと~」をやることになった。最近のライブではレパートリーから外れていた「言うこと~」は歌詞がうろ覚えで誤魔化し誤魔化しのラップだったが、ひとびとのレスポンスがそれを補って余りあるものだった。コール&レスポンスがあんなに自然発生的に盛り上がったのは自分のライブでははじめてのことだった。」(ECD『いるべき場所』(メディア総合研究所)より)

▼「[開票速報] 高円寺一揆区」(2007年4月23日)
「午前10時30分現在の杉並区議会議員選挙の開票状況をお知らせいたします。
次の開票状況は、午前11時10分ごろの予定です。

[開票速報]杉並区議会議員選挙 【定数48/立候補者69】 4月23日10時30分現在 
 田中朝子    0票
 すぐろ奈緒   0票
 河津りえ子   0票
 井口かづ子   0票
 横山えみ    0票
 ますおか日和 0票
 山田なおこ   0票
 松浦芳子    0票
 小倉順子    0票
 新城せつこ   0票
 松尾ゆり    0票
 奥山たえこ   0票
★松本哉     0票
 松ひさ子    0票
 くれまつ幸代  0票
 吉田あい    0票
 いがらしちよ  0票
 市橋あや子   0票
 青木さちえ   0票
----------------------------
開票率0.00%  合計0票

▼「杉並区議会議員選挙・杉並区長選挙開票速報」より
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/poll/kugi/2.asp

杉並区民の「良識」がいまテストされている。
------------------------------------------------------
[続報] 4月23日14時30分現在(開票率95.59%)

★松本哉 1,054票

これで、まんまと「供託金」はとりもどせたので、勝利宣言していいはず。
[続報] 最終得票数1,061で、余裕満々の落選。結果より過程がすべての選挙なので、言うことなし。3年後がまたたのしみだ。」

▼「[転載] 落選者の勝利宣言」(2007年4月23日)
「やいやい!大騒ぎを待ち望む貧乏人諸君!!!杉並選挙作戦は大成功に終わった!!!!!!とんでもない祭りの連続をまんまと成功させ、高円寺近辺をとんでもない空間にしてしまった!ざまあみろ!!しかも1061票の得票を得て、見事、供託金奪還に成功!落選はしたものの、観客動員数で70名中1位に輝くなど、貧乏人一揆の火の手を揚げる事に成功!おまけに、この選挙戦最大の見せ場、最終日の夜も高円寺駅前では4~500人が集まり、自民・公明・山田区長の連合軍を、ぐうの音も出ないくらいに叩きのめしてしまった!!これはすごい!!票にはならない大バカ者集団の恐ろしさを知らしめてしまった!ざまあみろ!!!・・・ってわけで、今回の杉並選挙作戦の圧勝記念&さらなる一揆の決起集会を、これから行ってしまう!場所は素人の乱セピア!やいやい、始まる始まる!!」(松本哉「杉並選挙作戦フィナーレ!!!」より)

d0017381_2233643.jpg▼「高円寺一揆・顛末記」(2007年4月24日)
「のようなものを書きました。これは来月の「月刊オルタ」の原稿として書いたので、いまここに全文を転載することができませんので、一部抜粋して転載します。

イルコモンズに無断で全文掲載します。
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▼イルコモンズ「高円寺の乱 二〇〇七」

 「今の日本経済には、ボッタクリ連中がのさばりまくっている。ひたすら物を作りまくり、売りまくり、そして捨てさせて買い換えさせる事によって、今の日本の経済は成り立っている。せっかく作られたものも、「メーカー→販売店→消費者→ゴミ捨て場」という一方通行で、決して循環する事はロクにない。こんなムダのかたまりの世の中なんか、もうまっぴら御免だ。いまの大量生産・大量消費社会などは蹴散らして、公的なリサイクル事業なんかも含め、「物を大切にする」という、真っ当な世の中にしてしまおう!」「松本哉の主張」より

 「駅前放置自転車の撤去に抗議する「オレの自転車を返せデモ」や「家賃をタダにしろデモ」など、東京・杉並区高円寺で毎回数百人規模の「とんでもない騒ぎ」や「自称・死ぬほどくだらないデモ」を展開してきた「素人の乱」の松本哉が「杉並に貧乏人の一揆を!!」を合言葉に、杉並区議会議員選挙に立候補。「選挙運動」という名のもと、当落そっちのけの一揆騒ぎを高円寺駅前でまきおこし、当初の目論見通り、供託金をとりもどすのに十分な票数を集めて、選挙を終えた。街頭演説には、1999年のWTO会議を中止においこんだ「シアトルの乱」に楽団を率いて参加したフィラスティンや、03年のイラク反戦サウンドデモのアンセムとなった「言うこと聞くよな奴らじゃないぞ」のECDなどがかけつけ、連日、レイヴパーティーさながらの騒ぎとなった。この「高円寺一揆」の背景にあるのは、911以後のテロ対策やセキュリティアップを口実にしたジェントリフィケーション政策と、「トレランス・ゼロ」とよばれる他者に対する不信感と不寛容ですっかり閉塞し膠着しきってしまった街の空気を打ち破り、貧乏でも生き生きと笑って暮らすことのできる場と空気をつくりだそうとする実験だった。今回、選挙という制度を見事にリサイクルして、「高円寺一揆」がやってみせたのは、自分たちが実現したいと思っている社会の姿を、単なる公約として語るのではなく、それを、いま・ここでリアルに体感できるものとして差し出すことだった。松本哉いわく「やりたかったのはまさにこれで、こういう騒ぎを毎日やるのが革命後の世界なんだ」。文化人類学が教えるように、社会的危機の時代には、社会的地位や階級、財産の有無などによって分断された社会が、自由で平等な人間同士の実存的なつながりをとりもどす場が出現し、人類学者たちはそれを「コムニタス」と呼んできたが、駅前で何度も繰り返された激しいモッシュとダイヴは、まさにコムニタスだった。見ず知らずの他人と生ま身でぶつかり合い、お互いの身体を受けとめ合うそれは、一揆後の社会の原型のように思えた」(イルコモンズ「もうひとつの世界はいつでもとっくに可能だ」『月刊オルタ』2007年5月号より)
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d0017381_22175713.jpg
▼「高円寺一揆・補記」(2007年4月25日)
「「月刊オルタ」の原稿では、行数がたりなくて、割愛しましたが、大切なのは、「コムニタス」というのが、疲弊した社会が別の状態にむかってシフトしはじめる、そのプロセスのなかで出現してくるという点で、そのシフトがはたして吉なのか凶なのかは、後の歴史が明らかにしてくれるのを待つしかないのですが、ともあれ、「こんな世界はもうたくさんだ」という情動を共有してる者たちにとっては、「こういう奴らがいるのだから、世界はまだまだ捨てたものではない」という希望を感じさせてくれるできごとだったと思います。少なくとも、あの時間、あの場所では、俗に云うところの「勝ち組」と「負け組」の関係がひっくり返っていたように思います。それが「反(抗する)構造」としての「コムニタス」です。

あと、最終日のことで特に印象に残ったこととしては、ブランニュー・ヘビーズの「ウィー・アー・ザ・ユニバース」がスピンされたとき、リフのところでみんなが頭の上に両手をあげて踊る様子が、まるで「ええじゃないか」の踊りのように見えてしまったということでした。あと、不意撃ち以外の何ものでもない、ブルーハーツの「終わらない歌をうたおう」がかかったときは、さすがにグッときました。それは、こんな歌詞のうたです。

「終わらない歌をうたおう クソッタレの世界のため
 終わらない歌をうたおう すべてのクズどものために
 終わらない歌をうたおう 僕や君や彼らのため
 終わらない歌をうたおう 明日には笑えるように」
 (ザ・ブルーハーツ「終わらない歌をうたおう」)

あと、ラジオ・マルーンの「この街はくさっている」「なぜならバビロンだから」というラスタマン・トークもすてきでした。マルーン・トラツキ提供のセットアップリストは次のとおり。

 01. ロッキーのテーマ(移民の歌)
 02. dance to the people (SLYのパワーソング)
 03. JBの歌(JB追悼)
 04. 大都会(果てしなき夢を追いかける)
 05. サティスファクション(今の社会に満足はできない)
 06. おそうじおばちゃん(労働歌)
 07. オーシャンゼリゼ(革命歌)
 08. セプテンバー(ディスコソング)
 09. I fought the law (私は法律と闘った)
 10. Get up stand up (立ち上がれ)
 11. 涙をふいて

d0017381_22185286.jpgポール・ギルロイのフレーズをもじっていえば、「そこに何人いたかとか、何票はいったかなんてどうでもいい、そのとき、そこで、どんなおもしろいことが起き、どんな音楽が流れていたか、それが重要なんだ」。
by illcommonz | 2008-02-08 22:20
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