僕らが世界の果てにたどりついたとき
僕らはどこへ行けばよいのだろう?
最後の空がついに尽き果てたとき
鳥たちはどこを飛べばよいのだろう?
草木が最後の息を吐ききったとき
どこで眠りにつけばよいのだろう?
僕らはそのわずかな血で
僕らの名前を記すだろう
僕らはその翼をもぎとり
僕らの肉がうたう歌をききながら
その命を終えるだろう
最後に残されたこの小道の上で
そう ここで この土地で
僕らが流した血のうえに
ここからもあそこからも
オリーブの樹がなるだろう
「だんだん世界がとじてゆく」(原詩:マフムード・ダルウィーシュ 訳詩:イルコモンズ)
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「今日、地球上のいたるところで、数え切れないほどの武力紛争が起きており、短期間で特定の場所に限定されたものから、長く続き広範囲にわたるものまでさまざまである。こうした紛争は戦争というより、(「帝国」内での)内戦とみなすのがもっとも適当であろう。[...] 国家がもはや有効な主権の単位でなくなった今日、内戦は国家という空間内で行われると考えるべきではない。この視点に立てば、イスラエル-パレスチナ、インド-パキスタン、アフガニスタン、イラクはもとより、コロンビア、シエラレオネ、インドネシアのアチェなどで起きている武力紛争は、たとえ国家がかかわっていようと、すべて「帝国」内での内戦と考えるのが適当である」(アントニオ・ネグリ)