はじめに、ふた、ありき
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▼「マルチチュード響宴 InsideOutburst with Mr. Negri@Geidai」 マルチチュード・アート&ディスカッション・ミーティング 「スピノザ研究、マルクス研究、アウトノミア(自立)運動の指導者として知られ、 世界的な反響を呼んだ『帝国』、『マルチチュード』の共著者として著名な、 政治哲学者のアントニオ・ネグリ氏が、国際文化会館牛場記念フェローシップの 招きで初来日し、東京藝術大学で開かれるイベントに参加します。」 [会場] 東京藝術大学上野校地美術学部構内 [日時] 2008年3月29日(土)13:00-21:00/30日(日)10:00-21:00 [入場] 無料・事前申込不要 [主催] 東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科、同油画科、 音楽学部音楽環境創造科、大学院 映像研究科 [共催] 財)国際文化会館、東京大学大学院情報学環・学際情報学府 [協力] 日本航空 .................................................................................. 東京藝大のこのイベントに出席することになりました。 ▼大ラウンド・テーブル 「マルチチュードか、プレカリアートか?この国の「路上」からトニ・ネグリを歓待する」 日時:2008年3月30日(日)15:00-19:00 場所:東京藝術大学上野校地美術学部構内 *入場無料・事前申込不要 [出演] アントニオ・ネグリ(思想家)/矢部史郎(No G8 Action)/ナスビ(労働者会館)/ 小田マサノリ(イルコモンズ、中央大学兼任講師)/平沢剛(映画研究)/成田圭祐(IRA)/ ECD(ラッパー、作家)/足立正生(映画監督)/松本哉(素人の乱)/山口素明(フリーター 全般労組)/小野俊彦(フリーターユニオン福岡)/水島一憲(大阪産業大学教授)/ 廣瀬純(龍谷大学教員)/白石嘉治(上智大学非常勤講師)/田崎英明(立教大学教授)/ 毛利嘉孝(東京藝術大学准教授)/杉村昌昭(龍谷大学教授)/山の手緑/ 小川てつオ&武盾一郎(246表現者会議)/RLL(カルチャージャマー)/ 木幡和枝(アート・プロデューサー)/松本麻里/ほか無数の有象無象 [コーディネーター] 平井玄(文化活動家、東京藝術大学非常勤講師) 「大ラウンドテーブル」、つまり、あれやこれやの芸や出し物、余興などでネグリを 騒がしく歓迎する「マルチチュードたちの大宴会」ということのようです。 ネグリに話を聞くのは、これが二度目で、一度目は2005年春のこのときでした。 ▼空飛ぶマルチチュード(第一話) http://illcomm.exblog.jp/556518/ ▼空飛ぶマルチチュード(第二話) http://illcomm.exblog.jp/581808/ ▼空飛ぶマルチチュード(第三話) http://illcomm.exblog.jp/651840/ ▼空飛ぶマルチチュード・アンキャニー・リターンズ http://illcomm.exblog.jp/654626/ このときはネットを使ったビデオ・トークで、途中から通信回線の調子が悪くなり、 まあ、質問した映画についてのネグリの記憶も不明瞭だったので、今回はきっちり 映像を用意して、もういっぺん同じ質問をぶつけてみたいと思っているのですが、 それはともかくも、いったい、このむちゃくちゃなメンバーでネグりをとりかこんで、 何をやろうというのか、まったく予想がつかず、これはかなりおもしろいことに なりそうです、というか、こういうイメージしかないのだが、これでいいのだろうか? (まぁ、いいことにしよう) ........................................................................... 【ネグリをかこむ】(予想図) もちろん他のあちこちの大学(東大とか京大)で、文化と学問と教養の香りのする アカデミックなシンポジウムも開かれるようですが、それがおもしろいかどうかは わかりません。とりあえず東京藝大では、音楽系イベントと「映像プログラム」の 「反乱の証言」が見どころかなと思います。特に、ネグリの活動をドキュメントした 「終わりなき反逆」という映画は面白いです。マイケル・ハートと一緒に嬉しそうに 路上をデモしてゆくネグリのすがたは、まさに「ストリートの知識人」という感じです。 あと、ネグリのアジテーションがスゴい。さらに、1968年のヴェネチアの映像も ふんだんもりこまれていて、一見の価値あり。それはさておき、当日の現場で、 何をするのか、何をすればよいのか、何が起きるのか、何も分からないので、 とりあえず、「貧」「共」「戦」の映像だけ準備して持ってゆこうと思ってます。 これはYouTubeで見れる ネグりの映像。 ▼[YouTube] toniNERI.wmv http://www.youtube.com/watch?v=9Q2CjJ4oHFM このYouTube映像は、「ル・モンド・ディプロマティーク」50周年記念パーティでのスピーチ。 「終わりなき反逆」のそれに比べると、かなりおとなしい。以下はその抜粋。 「七〇年代以降、わたしは「ル・モンド・ディプロマティーク」を読んで、自己形成のかなりの部分を達成してきました。当時、「ル・モンド・ディプロマティーク」がどんなに大切であったか、いまでもありありと覚えています。八〇年代のはじめ、それが監獄に届くと、わたしたち政治犯はみんなで読んだものです。それはわたしたちの転向の歯止めとなってたのでした。最後のテーマです。すなわち今日わたしたちが強要されているような戦争、あるいは万人の生を包囲するような生-政治的な構造としての戦争についてです。このような戦争は現に存在しています。そして、マルチチュードがそれに反対しています。吉報は、アメリカ合衆国がイラク戦争で敗北しつつあるということです。アメリカのマルチチュードがこの敗北を自覚できればうれしいのですが。それらを彼らの解放のための契機に変えられることを期待しています。アメリカのプロレタリアート、知識人、音楽なしには...要するに、アメリカのマルチチュードなしには、永続革命は不可能ですし、わたしたちが体験している生の偉大な変容の自由な運営も不可能です。同じことがヨーロッパにもあてはまります。ヨーロッパの政体構成を変えるためにわたしたちは闘争しています。しかし、わたしたちは知っています。この目標以外に選択肢がないこと、統一されたヨーロッパなしには希望がないことを。プロレタリアート、知識人、文化、ヨーロッパのマルチチュードなしには、永続革命を考えることは不可能なのです。」 -------------------------------------------------------------- 【おまけ】 ▼イルコモンズ編 「ネグリの本を一冊も読んだことがなくても、また読まなくても、 ネグリを囲む宴会に参加して話題を共有することができるようにするための 引用テキストつきプログラム(引用文にはかなり省略と意訳が 含まれてますが、そんなことは気にしないでいこう)」 (注意:このプログラムの無断転載を禁止することを禁止します) [プログラム] ▼「医療セル企画シンポジウム」 3月29日(土)18:00-20:30 [出演] 宇野邦一(立教大学教授、フランス文学、現代思想)/河本英夫(東洋大学教授、 科学論、システムデザイン)/阪上正巳(国立音楽大学教授、精神科医、音楽療法)/ 三脇康生(仁愛大学大学院准教授、精神科医、美術批評) [司会] 川俣正(美術家、 仏国立高等美術学校教授、地域精神医療と芸術表現に関する総合的研究) 「抑圧のあるところには抵抗があります。そして、抵抗のあるところには、 新しい文化が生まれるのです。」(アントニオ・ネグリ) ▼「芸術とマルチチュード」 3月30日(日)13:00-1:30 [出演] アントニオ・ネグリ/田中泯(ダンサー)/川俣正(美術家)/高嶺格(美術家)/ 宇野邦一(現代思想) [司会] 廣瀬純(龍谷大学教員) 「芸術家を他の職業から区別させているのは、感覚の質量にむけてカオスモスの雨を降らせることを通じ、<いまだ世界のかたちをなしていないもの>の表現から、新しい「可能な世界」の構築を引き出そうとする努力だということを教えてくれます。世界の美的なカテゴリーとしての「可能なもの」の経験は、<いまだ世界のかたちをなしていないもの>の集合から自らを物質的にひきぬくことによって「作品をつくることをしない」ということであり、それが同時代的の芸術の特徴となっています。なぜなら「作品をつくることをしないでいること」こそが、あらゆる代理表象的なアイデンティティの外部にあって、私たちが共有している単独性への跳躍の可能性へと反転するからです。」(アントニオ・ネグリ) ▼「マルチチュードか、プレカリアートか?─この国の「路上」からトニ・ネグリを歓待する」 3月30日(日)15:00~19:00 [出演] アントニオ・ネグリ(思想家)/矢部史郎(No G8 Action)/ナスビ(労働者会館)/ 小田マサノリ(イルコモンズ、中央大学兼任講師)/平沢剛(映画研究)/成田圭祐(IRA)/ ECD(ラッパー、作家)/足立正生(映画監督)/松本哉(素人の乱)/山口素明(フリーター 全般労組)/小野俊彦(フリーターユニオン福岡)/水島一憲(大阪産業大学教授)/ 廣瀬純(龍谷大学教員)/白石嘉治(上智大学非常勤講師)/田崎英明(立教大学教授)/ 毛利嘉孝(東京藝術大学准教授)/杉村昌昭(龍谷大学教授)/山の手緑)/ 小川てつオ&武盾一郎(246表現者会議)/RLL(カルチャージャマー)/ 木幡和枝(アート・プロデューサー)/松本麻里/ほか無数の有象無象 [コーディネーター] 平井玄(文化活動家、東京藝術大学非常勤講師) 「この新たなリアリズムは「絶望的な時代」の証言であり、パンクな構築的リアリズムであり、表現的暴力であり、コミュニケーションを神秘化するテクノロジーをひっくり返すものです。たった一冊のパンクの「ファンジン」のなかにすら、エーコとオルスナの小説全部を合わせても及ばないくらい多くのリアリズムが含まれているのです。脱ユートピアこそ、私たちの世界を照らし出す放射線なのです。」(アントニオ・ネグリ) 「もうひとつの世界は可能です。しかし表象やシンボルや新しいシーンだけでは十分ではありません。なぜなら、もはや超越は存在せず、いまや内在しかなく、私たちはその内在のなかにあって、そこで「もうひとつの世界」を創造する可能性としてのユートピアを、まさしく生きなければならないからです。そして、それは活動として生きなければならないのです。抵抗のあるところには、つねにユートピアが存在します。抵抗はわたしたちをこの「もうひとつの世界」の内部へ連れていきます。抵抗は活動としてのユートピアの構築へ連れてゆくのです。」(アントニオ・ネグリ) ▼「Multitude Music Gig Gig Gig」 3月29日(土)/3月30日(日) [出演] ヒデヨヴィッチ上杉/ECD/hainu/ジンタらムータほか 「あなたの心にまだ少しでも何かを楽しもうとする気持ちが残っているなら、さまざまな社会的抵抗の行為を暴力としてよりは、むしろ新しい音楽、終わることのないラップとして感じることができるはずです。運動と音が一体となり、歌が生を、そして新たな抵抗を組織するのです。」(アントニオ・ネグリ) ▼「ファイナル・コンサート」 ★★ 3月30日(日) 19:00-21:00 [出演] ジンタらムータほか 「グローバリゼーションの問題をめぐって起きたさまざまな抗議行動にはパフォーマンス的でカーニヴァル的な性質が認められます。たとえ凶暴なくらい戦闘的なデモであっても、そこにはきわめて演劇的な要素、巨大パペットやコスチュームやダンス、ふざけた歌やコールなどがたっぷり含まれています。別の言い方をすれば、これらの抗議行動はストリートの祭りであって、そこでは抗議者たちの怒りとカーニヴァルの歓びとが共存しているのです。」(アントニオ・ネグリ+マイケル・ハート) 「今日、わたしたちは、マルチチュードのなかに生まれつつある新しい力を立証するために、自然と歴史、労働と政治、アートと発明を結びつける「新しい巨人」と「新しい怪物」を必要としています。新しいフランソワ・ラブレー、ただしひとりのラブレーではなく、大勢のラブレーたちが必要とされているのです。」(アントニオ・ネグリ+マイケル・ハート) ▼「場踊り~田中泯ダンス・パフォーマンス」 3月30日(日) 12:00-13:00 [出演] 田中泯 「肉は身体にはならないのです。肉はさまざまな芸術的表現のふちからあふれだして、グローバルな地平のあらゆるふちのうえに位置しています。肉が身体になることの不可能性がユートピアの幕開けとして生きられた時代がありました。それは芸術的なユートピアでした。文学および美学の前衛は、ユートピアを創造しなければならなかったのです。」(アントニオ・ネグリ) 「わたしたちはマルチチュードの「肉」が持つ怪物的な力を、いかに新しい社会を形成するための力にするか、その手段を探らねばなりません。「肉」とは「共」です。それは空気や火や土や水のように基本的なものです。いま必要なのは、マルチチュードの「肉」がもつ「共」と「特異性」の新しい関係を理解するための「反-物質論」なのです。」(アントニオ・ネグリ) ▼「対話としてのスポーツ」 3月29日(土)/3月30日(日) アドバイザー:伊藤ガビン(編集者、ゲームデザイナー) EPOCH:地域精神医療と芸術表現に関する総合的研究 〔医療セル〕 「戦争は、現実の偽装からもろもろのグローバルファンタジーの語りへと向かう言語によって語られます。戦争のドキュメンテーションがヴィデオゲームに転化するのです。」(アントニオ・ネグリ) [映像プログラム~まなざしの反転:その痕跡と兆し] [アントニオ・ネグリ関係映像] ▼「終わりなき反逆」 ★★★ 3月29日(土) 14:00-/30日(日) 13:30- 制作:A・ヴェルツ、A・ピッヒラー/2003年/53分/英語ナレーション・字幕 *Torrentなどでダウンロード可 「2003年4月の釈放後行われたネグリとのインタビュー、セミナーや抗議デモでの演説の様子。 彼の共著者マイケル・ハート、イタリア人やフランス人の仲間のコメント」 「ネグリの知的活動は、つねに集団的で協働的なものであり、つねに社会的かつ政治的なアンガージュマンを探し求めています。だからこそ彼は、個人的なリスクや貧困状態にあえて身をさらすことを選びとるときですら、決して禁欲者であろうとはしないのです。そこにみられる集団的で協働的な本性は、このプロジェクトが自制のプロジェクトではなく、歓びのプロジェクトであること、つまり歓びにあふれた政治的で知的なアンガージュマンの冒険であることのなによりのあかしです。これこそ私たちの時代のためにネグリが提示してくれている「ラディカルな知識人」のモデルなのです。」(マイケル・ハート) [医療関係映像] ▼「ホモ・エクササイズー生き抜くことへの賛歌」 3月29日(土)16:00-/30日(日)16:00- シナリオ:河本英夫/45分/ 「私は喘息なんです。息ができない苦しみを私は知っています。それに対しては、なんといっても笑うことが最良の抵抗のかたちですね。いずれにしろ大多数の人間は物質的にであれ、心理的にであれ、肉体的にであれ、日々生き抜いていくためだけにでも、何らかの絶えざる圧力のもので生きているのです。われわれひとりひとりは、自分がこうむっている圧迫、そしてそれに対する反発といったものの総体によって定義されるのではないでしょうか。問題はそうしたものすべてから自らを解放することができるかどうかではないでしょうか。」(アントニオ・ネグリ) ▼「ラボルド・クリニックの一日」 3月29日(土)17:00-、30日(日)17:00- 制作:ジョセフィーヌ・ガタリ/編集:F・パン/仏語、解説文あり 「フェリックス・ガタリはつねに彼の精神病理学的分析の仕事からくる危機に直面していました。なぜなら、かつて彼が結婚していた女性を回復させるというとてつもない約束に固執していたからです。と同時に彼は、そうしたことに直面しながらも、彼の持ち前の健全なる理性に対する楽観主義を持ち続けていました。彼が泣いているのを見たことがありますが、ガタリはその存在感と歓びを最大限に体現し、そして都会に見い出される生き生きとした精神をとりもどす能力とともに、彼の友人たちがあたえる生命力にあふれたものごとを受けとめる能力をもった人物だと私は思っています。」(アントニオ・ネグリ) [反乱の証言] ▼「山谷─やられたらやりかえせ」3月29日(土) 17:00-/30日(日) 13:30- 監督:佐藤満夫・山岡強一/1985年/110分 「2名の監督が暗殺された世界でも稀な、流動する下層労働者の記録」 「プロレタリアートの新しい社会的構成を持つ街は、実をいえば、まったく「非-場」などではありません。さまざまの差異ある存在から構成されながらも、一緒になって働くことができ、おそらくは転覆を生みだすことのできるマルチチュードの街なのです。」(アントニオ・ネグリ) ▼「幽閉者」 3月29日(土) 19:00~、3月30日(日)19:00~ 監督:足立正生/2006年/115分 「1972年、イスラエル・リッダ空港事件主犯の一人としてイスラエルに囚えられた岡本公三をモデルとする。拷問と人体実験にさらされるテロリストMの狂気、幻影、回想、自問。パレスチナ革命と共闘し強制送還された足立監督の帰還第一作」 「たぶん未来は監獄から構成されることになるかもしれない。」(アントニオ・ネグリ) ▼「三里塚 辺田部落」 3月29日(土) 14:00-/30日(日)19:00- 監督:小川紳介/1973年/146分 「三里塚の農民と共に生活しながら、成田空港の建設に反対する農民運動を捉えたドキュメンタリー」 「アドルノよ、さらば。近代的な批判のモデルと反復とリアリズムよ、さらば。マルチチュードが生産するのは、もはやユートピアではなく、ディス・ユートピアでしょう。すなわち、そこに住まう能力、内部からもろもろの言語を掘り起こして、変革の物質的な要望を出現させる可能性です。」(アントニオ・ネグリ) [マルチチュードの生政治] ▼「自転車で行こう」 3月29日(土) 19:00-/30日(日) 16:00- 監督:杉本信昭/2003年/115分 「おしゃべりな自閉症在日青年の大阪地元コミュニティーとの共生の日々」 「ポストモダンの時代になって、予言者の像、つまりインテリの像は時代遅れになったと私は信じています。まさにいまのこの時代こそ、活動家の積極的な活動が重要になっているのです。かつて西部を目指して列車で旅をし、通過する駅ごとに途中下車して、闘争のための細胞をつくっていった、今世紀のアメリカの組合運動家のような人びとこそが必要なのです。」(アントニオ・ネグリ) - -- ---- -- - 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「<帝国>」さらに「マルチチュード」などグローバルな世界の「中で」そしてそれに「抗して」包括的なビジョンを問い続けるアントニオ・ネグリ。この世界的に最も注目される思想家の初来日を記念して東京大学・安田講堂で講演とシンポジウムを開きます。アメリカのイラク戦争の失敗、単独行動主義の後退、アメリカ経済の凋落さらに混迷を深めるアメリカ大統領選挙など、超大国アメリカの混迷は深まるばかりです。さらにドル暴落の危機もささやかれる世界経済の混乱は、「<帝国>」的なグローバリゼーションにどんな影響を与えるのでしょうか。さらに生政治的における社会関係の再生産や労働の新しいコミュニケーションは、グローバル資本主義の変容の中でどのような意味を持つことになるのでしょうか。講演とシンポジウムを通じて以上のような我々の抱えるマクロ・ミクロにわたる世界認識と変革のオルタナティブについて徹底的に議論をしてみたいと思います。その中から来るべき「新しいコモンウェルス」の可能性について展望したいと思います。学生・市民・研究者・ジャーナリストなどいろいろな方々の参加を募ります。」
by illcommonz
| 2008-02-15 06:00
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