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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼「ルース・チェンジ」上映後の感想
▼「ルース・チェンジ」上映後の感想_d0017381_1882497.jpg
▼「夢から覚めた夢、では無く、悪夢から目覚めた悪夢へ」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=721548574&owner_id=194631

 「今日、気流舎で、9.11に関する陰謀を描いた映画「LOOSE CHANGE 2ND EDITION」を見た。映画が終わった後の空気は独特で、薄ら寒い沈黙がしばらく続いた。誰もが目を下に向け、何か言葉を捜そうとしていたけれど、それは床にも机にも、本棚にも転がってはいなかった。鼻で笑えるくらいに軽く、そして、胡散臭く、オカルトまがいの陰謀論映画を期待していたら、不意打ちに遭ったように、芯から叩きつけられてしまった。見てもいないのにそんな映画だと無意識に決め付けていた自分が恥ずかしくなった。そう、馬鹿だったな、と。この映画を見てまず考えたことは、あの9.11のテロの映像が、指摘されればこんなにも簡単に気が付くような怪しい映像だらけだったのに、どうして、何も疑わなかったのだろうか?ということだ。映像の生み出したショックからだろうか?立て続けに起こった戦争や無数の反動。テロに飲み込まれていく世界。次々と起こる出来事の無数の、途切れることの無い流れ。それでも、数億人が見ていたのに、なぜ、こんなほとんどちょっとひねって考えれば突っ込めるような簡単な事実を見過ごしてしまったのだろう?爆発。消えた飛行機。どこにも無い残骸。携帯電話の記録。etc・・・・  なんて馬鹿だったんだろう、と。

 映画が終わった後に、主催者のイルコモンズさんに「『LOOSE CHANGE』というタイトルは日本語に訳すとどうなるんでしょう?」と聞いてみた。ルーズは緩む、弛緩するという意味で、戦争やテロによるショックのテンションが終わり、緊張から解き放たれた状態になって、ようやく、ピリピリしていた「あの頃」を冷静に振り返れるくらい変化したということらしい。

 かって、僕も周囲も、ブッシュを馬鹿にしていたけれど、この映画を見終わった後で、馬鹿にすべきはあの頃の自分自身だとわかった。もちろん、ブッシュはまぬけで、おろかで、どうしようもない馬鹿だが、そう思い込ませることに成功したブッシュと、このテロ事件のシナリオを書いた奴等は信じられないくらい大胆で、冷徹で、残酷だということが、震えるほど、よく、わかった。最高の正義を、最高の善を、そして歴史を生み出すには、最高の悪が必要なのだ。そして戦争は非常に金が儲かる。不況と退屈と平和に飽きた人々が求めているのは、英雄と歴史と金なのだ。戦争はその全てを提供する。「希望は戦争」という期待。それに答えるための最高の道具立て。必要な条件は揃っていた。そして、その条件にそっくり答えたのは僕らだったのだ。夢から覚めた夢、では無く、悪夢から目覚めた悪夢へ。この映画を見なければ、まだ、アルカイダがあのテロを起こしたのだと信じることが出来た方が幸福だったような気がする。だけど、もう、いいかげんに繰り返された過去を思い出せ。盧溝橋事件を。トンキン湾を。そしてヒトラーの言葉を。ウソは大きければ大きいほど、大衆は信じるのだと。

PS イルコモンズさんから「LOOSE CHANGE 2ND EDITION」のコピーしたDVDを戴きました。著作権フリーの作品なので、見たい人は声をかけてください。ぜひ上映会をやりたい。」

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[追記1]

>主催者のイルコモンズさんに「『LOOSE CHANGE』というタイトルは
>日本語に訳すとどうなるんでしょう?」と聞いてみた。ルーズは緩む、
>弛緩するという意味で、

ここのところがうまく伝わってなかったみたいなので書き足すと、つまり、
あの事件に対する僕らの認識の「変化」はまだかたくなで、こわばってるので、
それをまずルーズにし、ゆるめ、ときほぐそう、ということと同時に、それによって
「変化」を解きはなってゆこう、起こしてゆこうということだと思います。
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そういう映画なので、まだ見てない人は、見ておいたほうがいいと思います。
そのあと、何を、どう考えるか、あるいは、考えないかは、その人の勝手で、
まずは見ること、知ることが大事で、少なくとも、あの事件をリアルタイムで
体験した人が、あの事件について、政府の公式発表やマスコミ報道以外の
ことを知ろうとしないのは一種の「知的怠慢」だと思います、と、挑発をこめて、
もういちどそう書いておきます。リクエストがあれば、また上映会やりますし、
七尾旅人の「911ファンタジア」をみんなで聞く「レコード・コンサート」(←死語)
をひらいてみるのもいいかもしれないと思ってます。

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[追記] 上の「感想」を書いてくれた本人から、でも、これも「合わせて紹介することを
お薦めします」という書き込みをもらいましたので、さっそく紹介します。

▼「ルース・チェンジ」上映後の感想_d0017381_17413195.jpg
▼「Loose Change 鑑賞案内」
http://www.nbbk.sakura.ne.jp/911/lc0.html

これは「ルース・チェンジ」にみられる資料や映像の編集の仕方の恣意性や偏向を
詳細に解説したもので、「悪夢から目覚めた後の悪夢からさらに目覚めるための
格好の鑑賞案内」になると思いますので、こちらも、ぜひどうぞ。ただし、こちらから
先によむと、「ルース・チェンジ」をみる気が半減するので、まずは映画をみてから、
よむことをお薦めします。そうした方が、本当のことを知ろうとする気持ちがより強く
なると思うし、問題はなにが「真実」かよりもまずは、事実を知ろうとする知的な欲望と
そのエネルギーを持つことだと思いますので。
by illcommonz | 2008-02-21 18:14
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