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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼第三回「246表現者会議」
▼第三回「246表現者会議」_d0017381_2332242.jpg▼第三回「246表現者会議」
[日時] 2008年2月22日(金)18:00~
[場所] 渋谷駅南口R246高架下歩道
(渋谷アートギャラリー246)
http://kaigi246.exblog.jp/

第二回の会議の時は、
大阪にいたので欠席しましたが、
明日は東京にいるので
出席します。


ところで、このところ「犬を餓死させる作品」とか「ワンダーウォール・キャンペーン」について書いたせいか、「アートって何なのでしょう?」とよく人にたずねられます。云うまでもなく、この世には星の数くらいたくさんのアートの定義があります。どの時代のどの国にもそれがあって、なかには文字として記録されてないものもあれば、作品や生き方で表現されたものもあります。また、ひとりの作家がその生涯のなかでそれぞれ違う定義を与えていることもあります。そしてなによりも、いまだかつて、「これぞまさしくアートの定義の決定版、ザ・ファイナル・エディション」というものは存在したことがなく、これから先、芸術の世界に「独裁者」でも現れない限り、「芸術定義の大空位時代」はこのままずっと続くと思います。とはいえ、アートの定義は民主主義の多数決や議論によって決められるものでもなく、結局のところ、ジョゼフ・コスースが云ったように「芸術とは何かと定義することが芸術だ」と云うのが、積の山ではないかと思います。もっとも、個人的には、このコスースの古典的な定義が好きなのですが、それはさておき、コンセプチュアルなロマン主義者であるイルコモンズの眼からすると、

▼第三回「246表現者会議」_d0017381_2334496.jpg
こんなふうに、路上の片隅に人びとが集まって寒さにふるえながら「ところで、アートって、何だったっけ?」という、答えが出るはずのない問いをめぐって膝を突き合わせて話しこんでる姿や風景の方にアートを感じます。こぎれいでスマートでカラフルで、よくマネージメントされたものより、こんなふうに愚直で泥臭く、簡単に人の云うことを聞かない頑固な魂の集合の方にアートを感じます。

▼第三回「246表現者会議」_d0017381_235466.jpg
そもそも、近代の絵画というのは、ヒマワリにしろ田んぼのあぜ道にしろ、また干物にしろ豆腐にしろ、あるいはまた、会議にしろ暴動にしろなんにしろ、ある時、不如意に絵描きの五感と魂をふるわせた光景や事件を懸命に絵に描きとり、その魂のふるえを誰かに伝えようとしたものだったはずで、アートが何なのかは定義できなくても、少なくともそれは、「マーケット」だとか「ビジネスセンス」だとか「オークションハウス」だとか「クライアント」などとは本来的には何の関係もない、時間と場所を越えて共振しあう、人の魂の運動とその表現だったはずだ、と思います。少なくともロマン主義者にとっては、ポスト近代の今でも依然としてそうであって、市場原理主義が何を云おうが、この考えは変わらないし、変えるつもりもないので、もし自分に絵を描くことができたら、ぜひそういう図画を描いてみたいものだと思ってます。でも、描けないので、そのかわりにつくったのが、この2枚のハメコミ画像です。

ところで、ここで、よいニュースがひとつ。

▼第三回「246表現者会議」_d0017381_23131446.jpgこないだ会田(誠)くんからメールが来て、それによると「美術手帖」が5月号で「会田誠特集」をやるらしく、その特集のなかで会田くん主催の「青空雑談会」を開くことになったので、そこで「渋谷246ギャラリー」のことなどを話題にしてほしい、という提案をもらいました。この「雑談会」には「246表現者会議」の発起人の小川くんと武くんをはじめ、「246表現者会議」のいみむら(みさこ)さんや遠藤(一郎)くんも招かれているようなので(他には、卯城竜太(Ch↑mPom)、富剛総(写真家)、増山麗奈(芸術家)が出席予定)これでようやく少し気が晴れました。でも、もし、会田君がこの企画を出さなかったら、どうなっていたのだろう?というふうにも思うので、雑談会ではそのあたりを編集者に訊いてみようと思ってます。それに「渋谷246ギャラリー」については、以前にブログに書いたことと「第一回表現者会議」で話したことがすべてなので、多めに発言する機会があれば、「渋谷246ギャラリー」との対比で「ワンダーウォール・キャンペーン」のことを話してみるつもりです。

それにしても、つくづく思うのは、結局のところ、名の通った人間が動かないとメディアは動かないのだなぁ、ということで、だからこそ名の通った作家や音楽家やアーティストや知識人や学者はもっとしっかりアンテナをはって、いまこの時代のこの社会と世界で起きてることについて積極的に発言してもらいたいものだと改めて思いました。イルコモンズがどんなにがんばってブログを書きつづけたところで、情報が伝わる範囲はごく限られていて、どうしたって届かないところには届かないのだから、、、とはいっても、やめるつもりはこれっぽっちもないんだけどね。

さて、では、待ちかねていた「後編」です。

▼第64回:東京のアート?【後編】 会田誠
http://www.realtokyo.co.jp/docs/ja/column/40nen/bn/40nen_064/

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(参考)
▼会田誠だけが
http://illcomm.exblog.jp/7185184/
▼「渋谷246ギャラリー」と「ルート181ギャラリー」
http://illcomm.exblog.jp/6829832/
by illcommonz | 2008-02-21 23:20
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