
さっき書き忘れたけど、アートは不如意な「魂のふるえ」からだけでなく、世界で起きた信じがたい出来事や事件に対する「驚き」からも生まれる。だが、それは必ずしも、アメイングな驚きばかりではなく、シットな驚きからも生まれる。上の絵は、ちょうど去年の今ごろ、バンクシーの「イギリス中部を爆撃」というタイトルの絵が、サザビーズのオークションで約10万ポンドで落札されたとき、それを聞いて呆れかえったバンクシーが描いた絵。

絵の右側にある
額のなかには
作家の驚きが
こんなふうに
表現されている。
「こんなクズを本当に
買う阿呆がいるなんて
とても信じられないぜ」
("I can't believe you morons
actually buy this shit")
ちなみにバンクシーが
「クズ」といってるのは、
この左の絵のことで、
マーケットに絵は売っても
魂は売らないということ。
(参考)
▼「バンクシーのボム・アートに記録的高値が」(BBC 2007年2月7日)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/6340109.stm