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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼「チューテ・ビアンキ」についての補遺と断章
d0017381_21475686.jpg(つづき)

「運動の初期、彼らは大都市で大規模なレイヴパーティーをみごとな手際で組織した。夜、街のどこヘでも山のような音響装置を積んだトラックのキャラバン隊を送り込み、まるでカーニヴァルのようなダンスパーティーを準備するのだ。するとどこからともなく何千人という若者が現れ、夜通しダンスに興じる。「白いツナギ」は、このお祭り好きな要素と政治的アクティヴイズムを融合した。彼らは、街頭で不安定な新興労働者の置かれた苦境を訴え、彼らの貧困に抗議し、全ての者に対する「保証所得」を求めた。次第に警察との対立が深刻化していったが、「白いツナギ」は、ここでもまた非凡な象徴的表現を打ち出す。弾圧にかかる警察の外見を真似しはじめたのだ。ロボコップよろしく戦闘服に身を固めた警察官がアクリル樹脂の盾や装甲車とともにやってくると、「白いツナギ」も白い膝あてパッドに、フットボール用のヘルメットを被り、ダンスに使ったトラックを装甲車に似せて改造した。政治活動家にとって、これはポストモダン的なアイロニーを込めたスペクタクルにほかならなかった。」

「それは、ただ聞いただけでは、ほとんどの人が夢想と片付けてしまうような素晴らしい組織化だった。だが実際にもそれが機能していたのである。それがあまりに効果的に機能したため、どの都市の警察署も、どのように対処すべきか面食らっていた。それは前代未聞の戦術にもよっていた。何百人もの活動家たちが、妖精の恰好をして現れ、毛のはたきで警官隊をくすぐった。空気チューブとクッションがつまったミシュランマンのような恰好でバリケードの上をころがりまわる者たちには、誰かを傷つけようする意図はなかったし、同時に警官たちの警棒を受け付けないという効果もあった。つまり、この戦術は、伝統的な暴力/非暴力の区分を完全に混乱させてしまうものであった。」

「白いツナギにとって最後の活動の場となったのが2001年夏ジェノヴァでのG8反対デモだった。彼らは30万人以上が参加したデモの主要な組織勢力の一角を担っていた。デモが始まると彼らは会議場に向かって平和的に行進を進め、警察が催涙ガスや棍棒、銃弾で攻撃してきても精一杯それに耐えた。ところが彼らの皮肉を込めた擬態に対し、警察は低強度戦争と見まがうほどの攻撃をしかけてきた。その結果、デモに参加していたカルロ・ジュリアーニという若者が警察に殺されたのである。この警察の暴挙に対してイタリアはもちろん、ヨーロッパ中で激しい憤激の声がわき上がり、警察の残虐行為を裁く裁判がその後長く続いた。このジェノヴァでの抗議行動の後、「白いツナギ」は解散を決める。自分たちのようなグループがマルチチュードの運動のリーダーとして行動する時期はもう終わった、というのがその理由だった。彼らは国際的でグローバルな首脳会議に反対する大規模な抗議行動を組織するという役目を遂行し、さまざまな抵抗運動を拡大して、そこに政治的一貫性を与えるべく尽力した。彼らは、抗議者を守ろうと努め、自分たちの攻撃性を非生産的な暴力行為でなく、より創造的な、しばしば皮肉を込めた表現形態へ向けようとしたのである。」

と、ただ文章を読んだだけでは、ほとんどの人が夢想と片付けてしまうかもしれないので、ビデオクリップをつくりました。

d0017381_21481386.jpg
▼TUTE BIANCHE / WHITE OVERALLS
http://www.youtube.com/watch?v=NulVXvlYXQ0
excerpts from Flaco Blag's "Crowd Bites Wolf"(2000)

September 1994 Italy's infamous Tute Bianche / White Overalls movement is born, when the neofascist mayor of Milan orders the eviction of the squatted social centre, Leoncavallo, saying: "From now on, squatters will be nothing more than ghosts wandering about the city!" Activists respond humourously, dressing in ghostly white overalls and taking to the streets; riots ensue, and the squat is saved. The white overalls, symbols of the invisibility of those excluded from capitalism, spread across the world, from Bologna to Prague and the G8 in Genoa.

【解説】「1994年9月、ミランの市長レオンカヴァロが社会センターからスクワッターの強制退去を命じたとき、イタリアの悪名高き「チューテ・ビアンキ/ホワイト・オーバーオールズ」が誕生した。ネオファシストであるレオンカヴァロはこう宣言した。「これより、スクワッターは、街をうろつく幽霊以外のなにものでもない!」。これにアクティヴィストたちはユーモアで応戦した。幽霊のような白いオーバーオールを身に着けて街にくりだして暴動を起こし、スクワットを救ったのである。資本主義から追い出された者たちの不可視性の象徴である白いオーバーオールは、ボローニャからプラハへ、そしてジェノヴァでのG8へと世界をこえて広がっていった」

かくして「チューテ・ビアンキ」が発明した「抵抗のスタイル」とその「戦術」と、いまや世界中どこにでもいる(日本にも5人いる)「クラウン・アーミー」たちに受け継がれ、よりクリエイティヴに、よりファニーに、よりアイロニカルに、そしてグローバルに展開している。

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▼「クラウン・アーミー、ブラックブロックについて語る」
http://illcomm.exblog.jp/7334155/
by illcommonz | 2008-02-25 21:51
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