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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼渋谷の地球船とR246型ロケット
d0017381_5313272.jpg「新渋谷駅は「地宙船」をイメージ
  安藤忠雄さんデザイン」


「東急電鉄が進める渋谷駅東口・東急文化会館跡地の再開発事業で、地下化が予定されている新「渋谷駅」の設計が「地宙船」をイメージしたユニークな吹き抜け構造になることが明らかになった。同駅では、来年6月に開業予定の東京メトロ副都心線と2012年までに相互乗り入れを始める。東急電鉄は駅施設を含む地上33階、地下4階(塔屋1階)の複合高層ビルを建設する計画で、渋谷駅周辺の活性化に向けて新生渋谷駅をアピールしていきたい考えだ。デザインは、建築家の安藤忠雄さんが担当する。3層構造の駅は「地中の宇宙船=地宙船」をイメージ。下層部のホーム頭上が大きな吹き抜け空間となり、上層部の改札階などから下層部を見渡せるようになる。駅全体は「楕円のカプセル(=地宙船)が地下に沈んだような構造」(東急電鉄)で、ホーム天井部分が球体の「船底」にあたるという。楕円の直径は約80メートル、短径は約24メートル。ホームを見下ろす吹き抜け部分は高さ約2メートルのガラスで周囲を囲い、安全性も考慮する。吹き抜け構造は「天然ダクト」の役割を果たすことで自然換気ができるのも特徴。駅に通じる地上施設の吹き抜け空間とも連動し、環境負荷を大幅に軽減するという。駅ではこのほかにも「地宙船」の壁面で放射冷房システムを採用。自然エネルギーの活用などで、ビル全体でも環境に配慮した開発を進めていく方針。 2012年の完成を目指す同ビル内には、10フロアから成る大規模な店舗区画や国内最大規模のミュージカル専用劇場が入り、開業後は多くの人出が予想される。「玄関口」となる新生渋谷駅の動向に今後注目が集まりそうだ。」

このニュースと関係してるのかどうかわからないけど、「渋谷246ギャラリー」でずっと寝泊りしてる作家のいちむら(みさこ)さんが、「第3回表現者会議」の席で、みんなに話してくれた話によると、渋谷駅界隈ではダンボール・ハウスのことを「ロケット」と呼んでるらしい。この話をきいたとき出席者たちの顔がパッと輝いたのは云うまでもない。この「ロケット」という名づけは、もうそれだけでアートだと思う。人の顔をあんなにパッと明るくしたり、想像をかきたててくれるものこそアートじゃなかったか。

d0017381_52942.jpgこのR246の「ロケット」の話をきいて、そういえば、現代美術家のヴディチコが路上生活者の人たちにコンサルタントになってもらって制作した「ホームレス・ヴィークル」は、「ロケット」みたいなかたちをしてたなということを思いだした。京都書院からでていた、このプロジェクトについてのウディチコの本は残念ながら絶版になってるので、その本のなかから、いまの渋茶の状況などと照らし合わせて、特に大事だと思える箇所を抜粋し、翻訳しなおしたものをここに掲載しておきます。あのとき、渋谷駅の高架下で「ロケット」という呼び名に顔を輝かせた「246表現会議」の出席者のひとたちが「路上のロケット」づくりの前例として読んでくれるとうれしいです。

「私のあらゆる作品は、都市の体験に対する批評的な次元の確立をねらった、都市への介入行為として理解できると確信しています。(...) (いまの)建築的な環境は、私たちを袋小路に押しこみ、私たちの感覚をマヒさせ、視線の自由を奪い、無意識をあやつり、欲望をむきだしにさせ、権力関係を隠蔽して神話化し、文化的で美しい都市の背景という巧妙な見せかけのもと、空間の社会関係を支配し管理しようと企む者たちの利益のためにデザインされた有効な手段となり、また、そのイデオロギーのメディアになっています(...)。 これに対抗するために私たちは、都市行政や不動産事業に対するアクションを起こし、コミュニケーションのメディアとして、それを活用しなければなりません。アーティストは、社会の一部でありながら、その外に追いやられがちな事実や問題をとりあげ、それに困惑しつつ立ち向かうことで、ジェントリフィケーションが進行する都市部での社会生活に、批評と刺激をもたらすことができます。(...) 言論のためのパブリックな場をふたたび切り開いてゆこうという課題は、社会的な課題であり、政治的な課題であり、アクティヴィストたちの課題であるのみならず、それはアートの使命でもあるのです。しかし、現在の都市は、不動産事業の美的センスにもとづく空間的な分離統合によって支配されているため、この「文化環境」から追い払われた者たちは、それに対抗する自前の建築物を持つことが必要なのです。私とデヴィッド・ルーリーが行っている「ホームレス・ヴィーグル・プロジェクト」は、「人を追い払う建築」に対し、「追い払われた人びとの建築」が行うレジスタンスの表現なのです。それは経済によってバラバラにされた都市のコミュニティのあいだの境界を、文字どおり突破するものとしてデザインされています。このヴィークルが空間のなかに入り込むと、それが「ホームレス」と「非ホームレス」とのあいだのコミュニケーションを促すメディアになるのです。いまの中産階級の人びとは、消費者として見事なくらいトレーニングされています。「よき消費者たち」である彼らは、どんなかたちをした、どんな機能のものであっても、たちどころにその目新しいものの価値を正確に見積もるすべを心得ており、その眼はつねに商品に方に向いています。私たちは、何を見ても、その道具のかたちや細部、そしてその動きに注目し、ある特殊な状況のもとでの位置づけを問います。「それは何をするのか?誰が使うのか?どんな状況でそれが必要になるのか?そして、それを持つことはどのくらい大切なのか?」と。もし仮にその道具が、これまで見たことのないようなものであれば、私たちは好奇心をもって、その外見にまず驚き、そしてその道具を操る者の動きを仔細にながめるでしょう。そして私たちは、その道具がどんな変化を及ぼすかに興味をもち、それが使用者にとって、そして私たちにとって、どんな意味を持つのだろうかと考えるでしょう。これは私たちが路上でヴィークルの実験をやっていたときに気がついたことです。多くの街の安住者たちが、自ら進んで近寄って来て、こう質問しました。「これは何なのか?」 普段なら、こうした人びとは、路上生活者を見かけても、決してそんな質問はしないものです。つまり、人びとはこのオブジェを通して、普段なら発することのない問いを、そこで発していたのです。」(クシュシトフ・ヴディチコ)

ウディチコの「ホームレス・ヴィークル」についてはこちらをどうぞ。
▼[YouTube] Krzysztof Wodiczko Homeless Vehicle Project - Animation
http://www.youtube.com/watch?v=59DV3k2fVfA

(参考)▼京都書院リターンズ(2006年1月7日)
http://illcomm.exblog.jp/2491119/

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(おまけ)

d0017381_9381929.jpg▼「NOT IN THE NAME OF ART」(草稿)
We believe that as artist living
in Tokyo it is our responsibility
to resist the injustices done by
someone in the name of art.
Another artist-in-residence is possible.
Another artist-in-resistance is possible.
and we pledge to make it real.
"The Pledge of Residence/Resistance"

NOT IN THE NAME OF ART(2008) 画像はイメージです/イメージは画像です。
by illcommonz | 2008-02-27 02:04
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