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「ネグリ氏のテキストを代読
入管問題で不在 京大で講演」
「入国管理上の問題で来日中止となった世界的な哲学者アントニオ・ネグリ氏の講演会が25日、ネグリ氏不在で京都市左京区の京都大時計台記念館で開かれた。講演予定だったテキストが日本語訳で読み上げられ、司会の王寺賢太京大准教授たちが「思想的、学問的、文化的な交流の機会を奪われた」と日本政府の対応を批判した。講演会は、京大人文科学研究所の主催。来日中止に伴い、急きょ予定を変更して開催した。コメンテーターとして参加した市田良彦神戸大教授が、ネグリ氏の来日中止の経過を説明し、「入国管理行政は権力の恣意的な行為だ。今回の講演会は、抗議の意味を込め、やることに意味がある」と訴えた。ネグリ氏が講演予定だった「大都市とマルチチュード」と題されたテキストでは、大都市におけるサービス業や情報通信などの非物質的な労働から生み出される「共(コモン)」という概念が搾取に対抗する、との考えが紹介された。会場を埋めた学生や市民は熱心に聞き入っていた。」(京都新聞3月25日)
▼3.23 田中泯 場踊り 「世界堂々でんぐり」
「昨日、新宿3丁目交差点付近で、田中泯氏の場踊りが行なわれた。途中警察が割って入るような場面もあったが、彼らの言うことは呆れる稚拙さ。結局追い返すことになった。何かそれだけでハッピー。市民のやることにいちいち口出す暇があれば、もっとやるべきことがあるでしょ、と誰かが警官に吐いたのが印象的。」(s.haku
「昨日、今日」「奏書」3月24日より)
「「共」なくして社会的な生は成り立ち得ない。いつの日か人類が、いまの時代をふりかえり、「あれは私有財産によるさまざまな形態の富の独占をゆるすことで、革新にブレーキをかけ、生を堕落させた愚かな時代だった。まだ人間が社会的な生を全面的に「共」に託すことのできなかった時代だった」とそう総括する日がくるかもしれない」(アントニオ・ネグリ+マイケル・ハート)