▼ハンナ・アレント
「暗い時代のひとびと」
「そうした時代には、
人びとは互いに近づき合い、
親密性の暖かさのなかに
公共的領域のみが
投げかけることのできる
光と輝きに代わるものを
探し求めようとするのであり、
それがいかに強力な必要であるかは
見てきたとおりです。」
▼齋藤純一「親密圏のポリティクス」
「親密圏は、さしあたり、具体的な他者の生への配慮/関心をメディアとするある程度持続的な関係性として定義することができよう。まず、具体的な他者とは、一般的な他者とは異なって人称生を帯びた他者であり、そうした他者との関係性は『他ならぬ』という代替可能性を幾分かは含んでいる。次いで、生への配慮/関心が人びとの関係を繋ぐということは、具体的な他者のほとんどは、身体性・物質生をもった存在者であり、私たちはそうした他者との関係を生きることによって、その生の欲望や困難に否応なく曝されるようになる。『性的な生』はもちろん親密圏の最も重要な側面の一つをなすが、そのすべてをなすわけではない。生・育・老・病・死といった局面においてとりわけそうであるように、私たちは、たんに自立的な存在者としてのみ生きているわけではない。生の自立は他者の生への依存をすでに前提としたものでしかありえないのである。」
▼「アフィニティ・グループ」
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
「アフィニティ・グループ(英語表記:affinity group)とは、直接行動で共に行動する少数の活動家(通常3人から20人ほど)の小さな集団。アフィニティ・グループは上下関係や序列のない方法で組織され、通常は合意形成を用いて、しばしば信頼関係のある友人同士やその他の気の合う人々で構成されている。これらの方法は敏感で柔軟、脱中心化した組織の仕方を提供する。アフィニティ・グループは共有されたイデオロギー(例:アナキズム)、ある問題への共有された関心(例:反原発)、あるいは共通の活動、役割、スキル(例:streets medic)に基づいて作られる。アフィニティ・グループのメンバーシップは誰にでも開かれている場合と限られている場合の両方があるが、後者の方が一般的である。」
▼アフィニティ・ヴィレッジ