
中野の空地でヴィデオカメラをまわし、中野の路上でタイコやラッパを鳴らし、
中野の街区をゴミ・パトロールした後、中野サンプラザの地下スタジオで
"893"のインプロ・セッションに参加した。そのつど出現する不透明な現実の
ステージに投げこまれながら、いわば、自由と想像の刑に処せられた者として、
他者と入れ替わることこそできないが、他者と共有される生。このような生を、
スペクタクルや消費に陥ることなく、いかにリサイクルさせていくかが、ホー娘。
たちにとっての、にちようびの課題ということになる。不条理ゆえに彼女らは
共に生き(延び)る。その椅子はちょっとよごれて、ほころびてはいるが、
席はつねに設けてあり、空席の椅子はどこにでも持ち運ぶことができる。