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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼アクティヴィストの暮しの手帖
▼アクティヴィストの暮しの手帖_d0017381_317433.jpgアクティヴィストは、ネオリベラリストたちのように、
なんでもかんでも「自己責任だ」とは云わない。
基本はD.I.Y.でも、互酬性とコモンの考え方を
持っているから。反G8キャンプでは、こうした
知識の共有やサポートも準備されています。
どうぞご参考に。

■アクティビスト・トラウマって?
以下は、2007年9月シドニーでの反APEC行動に際して提供された、行動参加者を精神的にサポートするためのチラシの訳です。このチラシに込められた意図と希望は、アクティビストに特有のトラウマやメンタルな浮き沈みを、運動の中での相互扶助によってケアしていくことにあります。大きな行動の前に、メンタルなサポートの方法について意識的に考えてみることは意味があると思います。わたしたちの〈運動〉が、これまでもたくさんの行動と言葉と時間を重ねて支えあってきたことを祝いつつ、このチラシがその蓄積をさらに豊かに強くするアイデアとなることを願っています。

■アクティビスト・トラウマ
あなたの負ったケガが身体的なものでもそうでなくても、暴力的状況に身をおいたり、それを目撃したことによって「心的トラウマ」を抱えることがあるかもしれません。「心的トラウマ」というのはものすごい劇的出来事だと考えている人が多いのですが、それほど大きくない攻撃的な出来事が積み重なった結果として起こることもありえます。そうした反応は、いわゆる「心的外傷後ストレス」あるいは「心的外傷後症候群」(PTS)と呼ばれています。それは圧倒されるような出来事を受け止めるために生じる、ごく当たり前の過程です。これらの症状は圧倒されるような出来事のすぐ後から出る場合があります。あるいは数週間も経ってから症状が現われる場合もあります。こうした症状にそなえるためには、まず何に気をつければよいのかを知っておくことが大切です。

■ストレス反応と思われる症状
・ ストレスを覚えるイメージや記憶が消えない
・ 周囲の人たちに距離を感じてしまう
・ 集中できない
・ 物事を管理できないという不安にかられる
・ その出来事のことばかり考えてしまう
・ その出来事のことを思い出せない
・ よく眠れない
・ アルコールの量や薬物摂取が増える
・ 吐き気あるいは下痢
・ 疲労
・ 夢見が悪い
・ 震え
・ 胸の痛み
・ いつもよりも汗ばむ
・ 頭痛
・ フラッシュバック
・ 引きこもり
・ やる気を失くす
・ 不安
・ 落ち着かない
・ パニックアタック
・ 恐怖
・ 落ち込み
・ 過剰な警戒心
・ 妄想
・ 傷つきやすくなる
・ 無力感
・ 罪悪感
・ 恥
・ いらいら
・ 途方に暮れる

■心的外傷を大きくしてしまう可能性のある状況
・ トラウマが深刻であればあるほど心的外傷へのリスクが高い
・ 症状が長引いている
・ その出来事に近い立場の人
・ 思っていたよりも深刻という場合もある
・ 過去にトラウマ体験を持ったことのある人ほどかかりやすい
・ トラウマが意図的に引き起こされた場合(警察によってなど)
・ サポートや安心できる環境に辿り着くまでの時間が長いほどかかりやすい
・ 友人や家族から否定的な反応を受けている場合

★注意:上記の症状が非常に顕著だったり劇化せずに1月以上継続する場合、トラウマを受けた人への専門的支援が必要かもしれません。

*こうした理由から、トラウマの可能性について知っておくことが重要なのです。処置が早ければ早いほど、のちのこころの健康に大きな違いをもたらします。(警察などによる)暴力の影響を最小限に食い止めトラウマを防ぐ

【あなた自身にできること】
・ トラウマ的出来事の直後:安全な場所を探し、ケアしてもらう
・ 一人にならない。仲間からのサポートを受けられるようにする。
・ 誰かにそばにいてもらう
・ 繰り返し思い出したり、夢をみたり、フラッシュバックが起こっても無理に打ち消そうとがんばらない。こうした症状は時間がたつにつれて頻度が下がり苦痛も軽減します。
・ 食欲がないからといって食事を抜かずにちゃんと食べる。
・ からだを動かす
・ 普段の生活になるべく早く復帰する
・ こころの中で動いている感情を表現する
・ あなたのことを大事にしてくれる人と話す
・ 回復のために時間をかけ、自分自身に焦らない
・ 忘れてはいけないこと。自分を責めない。悪いのは暴力を犯した側にある。
・ 避けることは、長い目で見ると事態を悪化させかねない。
・ 忘れてはいけないこと、其の二。あなたの経験している反応は、その出来事にまつわるごく当たり前の成り行きである。

【グループとしてやるべきこと】
・ 行動の直後に報告会をもつ。定例化する。「二次会」に行く前にやってしまう。
・ うまくいかなかったり不愉快なことがあったとしても、行動を肯定的に評価する。うまくいったことを労う。
・ 身体的なケガを負った人だけがたいへんだという思い込みを改める。サポートをしていた側へのサポートも忘れない。
・ 行動の直後としばらく後もお互いにケアしあう。

【他の人をサポートする方法】
・ 積極的なサポートを。トラウマに苦しんでいる人は引きこもり気味で助けを求めなくなってしまいがちです。
・ 安全な状態なのかしっかり確認する
・ 日常生活の支援。料理など些細なことも大きな違いをもたらす。はじめのうちは大丈夫そうに見えても、あとから症状が出てくることを覚えておこう。
・ プライベートの時間を作る。[自分がゆっくりできる時間を作る。]
・ よい聞き手になる。同情しない、あなたから話をさえぎらない、話を長くしない、しゃべり過ぎない。
・ 本当に耳を傾けることよりも、アドバイスをしなくてはと思ってしまう傾向がよくあることに注意しよう。すぐに治そうとするよりも共感することが大事。
・ いらいらしがちだったり冷淡(恩知らず)な態度はトラウマに苦しむ人に共通の反応です。個人的なものとして受け止めないように。
・ 「もう回復してもいい頃だ。がんばれ」などと言ってしまうのは症状を悪くしかねない。
・ サポートがないという気持ちは、当初の経験よりもさらにひどい「二次的トラウマ」を導きかねない。
・ そんなにひどくなかった、運がいいほうだ、などと言わない。起こった事に対して、気の毒に思っていること、あなたの状況を理解して助けたいと思っていることを伝えよう。

[参考]
・Activist Trauma Database
http://www.activist-trauma.net
2005年スコットランドG8の際にできて継続している団体
・Healing Trauma
http://www.healingtrauma.pscap.org/
アメリカの2人組みが作っているサイトのよう
by illcommonz | 2008-05-23 03:17
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