はじめに、ふた、ありき
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▼「洞爺湖サミットを目前に札幌市と対立」
(*ニュース動画あり) (ナレーション) 「洞爺湖サミットを目前に札幌市と対立です。海外からやってくる非政府組織=NGOの宿泊地を探していた札幌市は、豊平区にあるキャンプ場の開放を決めました。しかし、その管理をめぐって、NGO側は反発しています。最近のサミットでは貧しい国の実情や反サミットなどを訴えようと大勢のNGOが集まります。札幌には、テント持参のメンバーおよそ400人が訪れると予想され、宿泊場所の確保が問題となっていました。札幌市は、いったん、キャンプ地の提供を断りましたが、市内の公園などに宿泊する恐れがある事から豊平区のキャンプ場を急遽、開放することを決めました。 (札幌市サミット支援担当部・井上力部長) 「西岡青少年キャンプ場がありまして、そこにキャンプ場を設置したい」 (ナレーション) 「そのキャンプ場は豊平区の山の中にありました。」 (早瀬記者) 「こちらのキャンプ場は山の中にあって住宅地ともかなり離れています」。 (ナレーション) 「開放されるキャンプ場は予想される400人全てを受け入れることが可能で、札幌市は、シャトルバスも運行する考えです。しかし、キャンプ場へ通じる道の住民からは不安の声も聞かれました。」 (住民) 「夜は監視が付かないだろうから徘徊して出歩くのが懸念される」 「朝にかけて出られないようにするといっているが、そうはいかないのでは・・・」 (ナレーション) 「このため、札幌市は、キャンプ場に監視員を配置する予定ですが、NGO側は、自分たちでキャンプ場の管理をしたいと主張し、市と対立しています。」 (国際交流キャンプ札幌実行委員会・本多さゆみさん) 「参加者の自発的な協力や助け合いに基づく国際交流キャンプの実現と、行政による管理や監視は相容れがたいものであると考えています」このままではキャンプ場を開放しても人は集まらず市内の公園などでキャンプする人が出てくるかもしれません。」 (2008年6月26日(木)「どさんこワイド180」より) --------------------------------------------------------------------- キャンプは、単に寝泊りするためだけの場所ではない。キャンプは、「もはや「外部=逃げ場」がなくなった」と云われる、管理と監視と消費にまみれた「帝国」と呼ばれる世界のなかに、すなわち、G8が支配し、管理する、この息苦しく、他者への不信感にまみれた憂鬱な世界のなかに、そうした支配や管理から「解放」された、本当に自由で、自発的で、協働的な「もうひとつの世界」を、革命ぬきに、革命に先んじて、「いま・ここ」でつくりだし、「もうひとつの世界」が「いつでも・どこでも・とっくに可能なのだ」ということを、ひとりひとりがその皮膚で感じ、その経験を共有するための開かれた実験場なのだから、「行政による管理や監視と相容れがたいもの」である。あっちでIDチェック、こっちでセキュリティ・チェック、チェック・チェック・チェック・チェックの24時間監視キャンプなど、まっぴらごめんである。「G8のない世界」を構想する、このキャンプがつくりたい、と願っている世界は、そんないいかげんなものではない。誰が何と云おうと、キャンプを自分たちの手で「自主管理」することは、絶対にゆるがせにできない点である。ゆるがせにできないはずのことを、これまでさんざん、ゆるがせにしてきた結果が、いまのこのありさまだ。この監視社会だ。たとえ、いまのこの時点で、市との交渉が決裂しようと、キャンプの計画が白紙にもどろうと、そこだけは決して譲れないのである。これは、札幌市との「対立」や、行政に対する「反発」などではなく、未来への希望を賭けた抵抗であり、衣食住をかけた攻防である。キャンプの自主管理、そこだけは遠慮なく、容赦なく主張し、結果として、交渉が決裂してたとしても結構。うわべだけの「開放」なんて、もうこりごりだ。もうだまされない。交渉決裂上等。いざとなれば、市内の公園での野宿も辞さない(寝相はいいので心配ない)。ふたたび、札幌市の再考を求める。いや、もう自分たちで何とかする。 ▼「泣こうが、わめこうが、 あなたは、24時間365日、 我われの監視=支配下に おかれている。」 (crimethinc ステッカーより)
by illcommonz
| 2008-06-27 02:57
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