
[写真]
「逮捕直後に護送車の中から満面の笑みを浮かべるイルコモンズの図」
(撮影:
志葉玲 2008年7月5日午後3時45分ごろ 札幌にて)
「賭けとおし、つらぬいて運命を生きる。そのためにつまらぬ目にあい、不条理に痛めつけられても、それはむしろ、嬉しい条件として笑って貫きとおす人間でありたい。ふりかかってくる災いは、あたかも恋人を抱きいれるように受ける。人間のノーブレスだ。逃げない、はればれと立ち向かう。それが私のモットーである。これからも私は、あらゆるかたちをとって抵抗し続けるだろう。ここに打ち出されているのは、もちろん文字だけであるのだが、私の場合、言葉と行動はいつでも一体であり、生活全体である。今までの歩みをふりかえって慄然とするが、ますます決意は固いのである。」(岡本太郎「原色の呪文」結語より)
太郎が云うような「はればれ」とはいかなかったかもしれないけど、
それなりに「のびのび」とは笑えていたはず。なぜ、逮捕されたとき、
こんなにずっと笑っていたかについては、いずれまた。ということで、
来年はイタリアで、再来年はカナダで、あ・は・は・の・は。
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[参考]
「イルコモンズ逮捕直後に笑顔だった!とされる映像を交えて会場でコメント」
(新宿ネイキッドロフト「洞爺湖サミット報告札幌7.5救援イベント」より)
「イルコモンズの逮捕は、完全に警察の不祥事だと思う。本当にやっかいな
人間を捕まえてしまったものだ。手負いの熊の恐ろしさを想像してボクが
ガタガタニヤニヤ震えています」(ハーポ部長)
「イル・コモンズ 【普通名詞】(1) ありふれて変なもの (2) 扱いにこまる
共有物 (3) 分けても減らぬもの (4) 存在とは常に複数で他と共にあり、
狂えば狂うほど調子がよくなる」(「イルコモンズのふた」より)
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[注釈]
1968年に書かれた上の文章の中で太郎は「人間のノーブレス」と書いているが、
この「ノーブレス」というのは、「ノブレス・オブリージュ=尊い義務」というときの、
「ノブレス」のことだと思う。もっとも太郎は「階級」や「貴賎」「芸術家の特権」など
というものを決して認めなかったので、この場合の「人間のノブレス」というのは、
あくまで「木にのぼりそこねたサル」としての人間の、他の動物に対する「尊さ」と
いうことだと思う。生涯を通じてあらゆるものに「否」をつきつけ続けた太郎が
ついに最後まで決して「否」といわなかったもの、それは「人間」だった。