▼
「太田農相 消費者軽視?…
「やかましいから」安全徹底」
「太田誠一農相は10日、NHKの番組に出演し、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件などを受けた食の安全対策について、「日本国内は心配ないと思っているが、消費者がやかましいから徹底する」と述べた。食の安全に対して過剰反応していると消費者を軽視したとも取れる発言だが、番組放送後に太田事務所が「『日本は消費者が正当な権利を主張する民主主義の国』という意味での発言」と釈明するコメントを出した。太田農相は番組で「日本は社会主義の中国のように、まずいことを隠していい国と違い、常に(消費者の)プレッシャーにさらされている」とも発言した。」(毎日新聞 8月10日)
国民をつかまえて「やかましい」と云うことの、いったいどこが民主主義なのか?
そもそもデモクラシーは、政治や社会のことに口を出すことをゆるされてなかった
デモスたちが声をあげ、騒ぎを起こすことからはじまった。そして、そうしたデモス
たちのやかましい存在と声を尊重する本当の民主主義だ。最近、ネグリが、ある
インタヴューのなかで、日本のことを「民主主義以前の国」だと云っているのを
読んだが、こういう大臣の発言をきくと、返すことばもないだろう。やはり今の
この国では、ちゃんと騒がなければならないのだということがかえってよく分かった。
騒音有理である。
[参考]
▼「アーキ・デモクラシーズ・民主主義のはじまりの風景
~うるさくてめんどくさいことはいいことだ」
http://illcomm.exblog.jp/7582112/
---------------------------------------------------------------
[追記] かくして、
沈黙は(食中毒)死なり。