![]() はじめに、ふた、ありき
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![]() (燻製クラウンさんの日記より) 「道交法55条違反なんていったら、そこら中の建築業者や夏祭りは全員逮捕と言うことになる。みせしめとか、身体拘束しての身分確認とかもいい加減にした方が良いと思うよ。サウンドデモに対する見せしめだろうけれども、不起訴ということで、まずは良かった。イルコモンズさんの逮捕というのは、芸術と政治を結びつけている歴史的な転換点だから、そのことをわきまえて対応しないとまずいことになると本当に思う。」 ▼「なんじゃこりゃー!!」(∞+∞=∞さんの日記より) 「と、久しぶりに驚かせられたのは、祝!不起訴確定を伝えるイルコモンズさんのブログに書かれた、協賛団体の数があまりにも多かったからだ。総数 270もの、聞いたことも無いような、小さな、もしかしたらけっこう大きいかもしれないサークルがうじゃうじゃどっさり詰まっている感じ。名前を読んでいくと一癖も二癖もありそうなサークルが溢れてる。もちろん、僕の関わっているものもあるので、お暇な人は上記ブログを覗いて見てください。」 たしかに、「道交法55条違反」での逮捕とその処分を問う団体署名としては、「うじゃうじゃどっさり」してて、賛同団体数も多かったと思う。「芸術と政治の結びつき」は、今はひとまずさておき、今回の件で一癖も二癖もありそうなサークルやいろんな人たちがつながったことはよかったと思う。それで思い出したのは「El pueblo unido jamas sera vencido!」ということば。これはエリザベス・コール+小沢健二の映画「おばさんたちが案内する未来の世界」に何度も登場してくることば。いちばん最近の「うさぎ!」(第12話「子どもと昔話」36号所収」)も、このことばで終わっている。「El pueblo unido jamas sera vencido!」は、英語では「People United Will Never Be Defeated!」となり、日本語にすると「人びとがつながれば、負けることはない!」となる。これはもともと60年代末から70年代にかけてチリで歌われた連帯のうただったが、後に現代音楽家のフレドリック・ジェエフスキーがピアノ変奏曲にしたり、マヌ・チャオがカヴァーしたりして、今ではいろんなヴァージョンが、うじゃうじゃどっさりある。ささやかではあるけど、いろんなサークルや人がつながって不起訴を勝ち取ったことを祝し、今日はこの歌のいろんなヴァージョンをYouTubeで見てた。 ![]() ▼キラパジュン版(1973年) http://jp.youtube.com/watch?v=fvlgM70tBGc ▼オアハカの乱の映像つき http://jp.youtube.com/watch?v=_uCC-venMtU ▼ANV・ヒップホップ版 http://jp.youtube.com/watch?v=g6wVzU60esU ▼マヌ・チャオ・ライヴ版(1993年) http://jp.youtube.com/watch?v=01S-9nd5xQA ▼フレデリック・ジェエフスキーのピアノ変奏曲版(1975/2007年) http://jp.youtube.com/watch?v=_s0H38-NJe8 こういうのを見ると、民衆の政治と芸術はちゃんとつながってることがわかる。かつて花森安治がそう書いたように、民主主義の民は庶民の民であり、そして、民族学の民は民衆の民だ。くさっても民族学者、辞めても芸術家、政治も芸術も音楽も、自分もまたそのひとりであるところの、うじゃうじゃどっさりした民衆のものが好きだ。デモが好きなのも、それが民の政治であり、民の表現だからだと思う。 そういえば、釈放される前に、知り合いがこういうことを書いてくれた。 「イルコモンズにも僕は複雑な心情はありますが、彼は伝えるべきことを作品化して伝えているという意味において「作家」だと思っています。作品のスペクタクル性が気になるのですが、彼の「作品」を生かせる場を、既成の施設や場所や組織はもっと提供していいのではないかと思います。でないとイルコモンズの孤独は釈放されても継続するでしょう。」 ▼「G8反対デモとイルコモンズほか逮捕とのびのびデモ集会と」(Taさんの日記より) たしかに、現代美術の「作家」としては「孤独」なところがあるかもしれないけど、デモや素人の乱の騒動に参加するときは一度も孤独を感じたことがない。そこには既成の施設や場所や組織にはない、のびのびとした情動と、それを共有できる、じゃうじゃどっさりした民のなかまがいるから。 ところで、マヌ・チャオのライブの後半は、なんだかものすごいことになってるが、大丈夫か? --------------------------------------------------------- [追記] そして、いつも最後は、このことばを思い出すのだった。 「僕らはみな非連続の存在であって、理解できない運命のなかで孤独に死んでゆく断片である。でも、僕らは「失われた連続性」に対するノスタルジーをもっている。僕らは自分たちが偶然の断片であり、やがて死ぬべき断片であるという、僕ら人間が置かれている状況に耐えることができないのだ。僕らは、自分たちがやがて死ぬべき断片でありつづけるという事実にいつも不安を感じているが、と同時に、僕らすべてをふたたび存在に結びあわせる、あのはじまりの連続性への想いを常に持ちづけている」 (ジョルジュ・バタイユ)
by illcommonz
| 2008-08-19 01:01
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