「生活支援定額給付金」というのはてっきり冗談かと思っていたら本気らしい。
「不景気なら金を配ればいい」という発想(というか単なる思いつき)にはなーんの
経済理論もなければ思想もない。ほとんど無策無能に等しい無茶苦茶な経済である。
そもそも経済ってそんなものだったっけ?と思っていたら、すこーしは理屈があったらしい。
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「新自由主義」後の世界
「現在は「資本の時代」に入ったと思います。かつては先進国にいるかどうか、米国に生まれるかどうかが分かれ目でした。今は資本を持っているかどうかが、明と暗を分けます。資本の時代は、金融資本が実物経済を振り回す時代です。名目GDPよりも金融資産が膨らみ、バブルが起きる。利潤を極大化するために、バブルを起こすことが目的になる。バブルが崩壊しても、国が救済する仕組みをつくるので、資本は救済される。資本家は損を被らない。政府による資本注入は「主権国家が資本家に敗れた」ともいえるでしょう。新自由主義は敗れたが、次に掲げる旗印がない。ケインズを否定して、ハイエクを否定したが、今は何もない状態です。日本はハイエクが否定されると、すぐにケインズを持ってきて、ばらまきをやろうとする人がいる。Aを否定して、Bを否定したら、別のCを探らなければいけないのですが、Aに戻ってしまう。AとBしかない、という思考にとらわれているのでしょう。」
ただし、あるのは「これか・あれか」ということだけだ。ともかく、こんなででたらめな金の使い方をする政権がこれからも続くとしたら、年金システムは必ず崩壊すると確信した。しかも、このうえまださらに「消費」を煽ろうとしているのだから呆れる。どうせ「給付金セール」とかで水の泡のように消えてしまうのがオチだろう。ばからしい。