はじめに、ふた、ありき
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今の勤め先はアフリカとアジアの文化・歴史・言語を研究する機関で、そこで派遣労働者として広報の仕事をしている。そこには中東地域を専門とする研究者が何人もいるので、望めば、中東情勢について詳しい話を聞かせてもらえるが、中東研究者は大抵いつも忙しい。特に今のような情勢になると、なおさらでそうである。とはいえ、望めば、それなりに情報は手に入る。
たとえば、こんなアラブ系新聞の社説の翻訳記事。 ▼「ガザ攻撃とアラブ諸国の立場」(「クドゥス・アラビー紙」2009年1月2日) 「ガザでイスラーム抵抗勢力がイスラエルの攻撃にさらされている現在、「アラブ穏健派枢軸諸国でのテレビ新聞報道を追っていると、アラブ・イスラームの人々にとっての第一の敵はイスラエルではないという手堅い印象を得る。ニュースやテレビ番組は、イスラエルによる占領、この60年間彼らが犯してきた殺戮行為についてはまともに取り上げることもせず、常に「カッサーム・ロケット弾」が諸悪の根源であり、イスラエルの攻撃を招いたものとして伝える。(中略) そのようなメディアは、宗派を根拠としてヒズブッラーの目的や意図に疑念を投げかける大規模キャンペーンを行うことにより自己欺瞞に陥っている。彼らは、宗派の違いを用いてスンニー派アラブをひとまとめにしようとし、身内争いの種をまきたがる「専門家」を雇い、適当なタイミングでいにしえの宗派間の諍いをよみがえらせては煽る。ガザのイスラーム抵抗勢力は完全に「スンニー」であり、「ムスリム同胞団」、特に「ハマース」に起源を有する。「ヒズブッラー」を敵とするスンニー勢力からは祝福されてよいはずが、実際は全く逆で、「穏健派メディア」は、これらスンニー派の抵抗勢力に対する悪意ある論説を集めている。その著者たちは、ヒズブッラーの目的に疑念を投げかけ、ヒズブッラーがイスラエルと共謀してその企てを実行しているとまで言っていた人々である。イスラエルのロケット弾が降り注いでハマース幹部を暗殺し、多くの子供達を殺し、家屋や省庁舎を破壊しているこの時に、「ハマース」と抵抗諸勢力を攻撃する執筆者たちは、この抵抗勢力というのが「イランの目論見」を実行しているのだ、という言い方を目くらましにする。エジプト高官たちが特に、あらゆるテレビ会見でこのように言って、抵抗勢力に嫌疑をかけることに専念しようとする。世界各国のメディアがこれを支持し、慎重に計算されたプランによって、それらの発言が衛星放送にのせられる。」(後略) 大筋のところは理解できるが、この記事によまれるような、宗派間やアラブ諸国間の関係をきちんとフォローしながら、たとえば、この内容を誰かに正確に伝えることまではできない。「中東の政治は複雑だ」とよく云われるが、本当にそうだと思う。と同時に、いつもそこで思うのは、こうした複雑な中東の政治をたとえ理解できなくても、いまガザで起きている空爆に反対することはできる、ということだ。 どんなに政治が複雑だとしても、何の罪もない人びとや子どもたちが空爆で殺されているという、その事実が、いま・そこにある限り、反対する理由としては、もうそれだけで十分である。どんなに政治に疎くても、人間に疎くなければ、それだけで反対するに十分な理由にある。背景がどんなに複雑であっても、人間として、素朴に、かつ、単純に、いま・そこにある事実に対して反対する。それだけなく、複雑な背景を理解するがゆえに慎重にならざるを得ない専門家や研究者たちの分まで、代わって反対したいと思う。素人として、素人が、素人の分際で、素人のくせして、だが、素人だからこそ、素人でなければできないことを、断固、素人として、素人らしく、素(す)の人間の立場から反対する。それが素人の強みであり、素人の使命だと思う。まちがった時には専門家が正してくれる。それを聞き入れる用意さえあれば、なにも躊躇することはない。「素人よ一歩前に、知識は後からついてこい」である。空爆が続く限り、今日も明日も明後日も、イスラエルの空爆に反対する。当然、地上侵攻にも猛反対する。 ------------------------------------------------------- [追記] いてもたってもいられず、とにかく、いまそこにあるものでこしらえた、こういう手づくりの、 素人の旗は、よい。きれいでなくても、うまくなくても、そのほうが、きもちがつたわる。 みならいたい。 ▼[YouTube]「GAZA PROTEST!!!」 http://jp.youtube.com/watch?v=FYJSLV-hpp8 HEY-HEY! HO-HO! OCCUPATION, NO MORE! HEY-HEY! HO-HO! AIR STRIKES, NO MORE!
by illcommonz
| 2009-01-04 03:56
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