はじめに、ふた、ありき
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先日、「もうどんなことをしてもいいと思ってる、気が狂いかけてる」(08年1月5日)のなかで、「1月1日の空爆直後のガザ市街の惨状を伝える」とお知らせした映像に誤りがあることが分かりましたので、急ぎ、まずそれをお知らせすると共に、誤報についておわびします。 ブログにいただいたコメントによると、「この映像は2009年1月1日のものではない」らしいとのことでしたので、驚いて、調べてみると、こういう情報がありました。 ▼「Ca fait mal au coeur gaza palastin 01/01/2009 choc」 「このビデオは、2005年9月23日にガザ北部の難民キャンプで、ハマスの軍事パレード中に起こった惨事(トラック爆発事故)を収めたものだそうです。題名の日付は誤りです。人々の服装で季節がわかります。現在のガザは冬です。」 この記事のリンク先には、こういう情報がありました。 ▼「Raw;(2005) Hamas Weapons Parade Accident Kills 15,including kids」 「Initially believed to be new footage from the current events in Gaza information has come to light that this media is in fact from 2005 although it seems to have only been released in this particular form recently. Hamas parades weapons in Gaza, they blow up, killing 15, including kids By israelinsider staff and partners September 23, 2005. Dead and wounded at the Hamas rally. Parading homemade weapons can be dangerous. (AP) A pickup truck carrying masked militants blew up at a Hamas rally on Friday, killing at least 15 Palestinians and wounding 80, The PA Interior Ministry confirmed. Witnesses said the truck carried homemade weapons, and Palestinian security officials said the blast apparently was caused by the mishandling of weapons. Hamas blamed Israel, saying Israeli aircraft flew overhead during the rally. Israel denied it was involved.」 これによると、2005年9月23日、ガザ北部ジャバリヤ難民キャンプでのハマスの軍事行進中、ハマスの兵士がトラックに積んであった自家製ロケット弾をあやまって爆発させてしまい、それによって、子どもを含む15人が死亡し、80人が負傷したとあります。調べてみると、その日、ガザでそうした事故があったのは事実でした。 ▼[BBC] Palestinians killed in Gaza blast (23 September 2005) At least 15 Palestinians have been killed and scores injured in a blast during a parade by the militant Hamas group in the Gaza Strip.A truck carrying gunmen and home-made weapons blew up during the rally in the Jabaliya refugee camp in northern Gaza. ▼[YnetNews]Gaza: Blast during Hamas rally kills 19 (2005/9/23) At least 19 Palestinians were killed and some 80 more were injured Friday from an explosion that occurred during a Hamas rally at the Jabalya refugee camp in north Gaza. While the Palestinian Interior Ministry has reported that 19 people died in the blast, hospitals said that at least 10 people were killed. Some of those killed were Hamas members, and the rest were citizens, among them two children, who took part in the rally. 下のブログ記事にもあるように、この映像は「1月1日のイスラエル軍によるガザ攻撃直後の光景」として1月1日にまずはじめに LiveLeak にアップされ、翌1月2日に、Dayly Motionに「Ca fait mal au coeur gaza palastin 01/01/2009 choc」というタイトルで、さらに1月4日には「Ca fait mal au coeur gaza palestine 02/01/2009 choc」というタイトルで YouTube にアップされました(1月6日にさらにもうひとつ「Gaza 2009」というタイトルでアップされています)。しかし、これらのタイトルはいずれも誤りで、映像は2005年のこの事故の時のもののようです。 ▼「Caveat Emptor: the deliberate propaganda value of Gaza carnage video that fooled the people」 「I regret that I was deceived by the video I grabbed and uploaded for propagation in the original post "Israel bombs a civilian market (GRAPHIC Video)".Please allow me to explain. The video in question made its initial appearance on LiveLeak with the upload date January 1st. It claims to be connected to IDF strike in the recent conflict with the header "RAW (Graphic): Scene After IDF Attack In Gaza 1/1/09".This turned out to be a very inaccurate and misleading claim.」 上のブログのように、あの映像を「1月1日の空爆直後のガザの光景」と思いこんだ人は他にもいたようで、このブログに対して、次のような指摘とアドバイスが寄せられていました。 「Just a few problems with this: The video was recorded on September 23rd 2005, not 1st January 2009. The scene is not a civilian marketplace, it is from the Jabalya refugee camp in the north of the Gaza Strip. The video does not depict the aftermath of an IDF air strike, it depicts the aftermath of the explosion of a pick-up truck carrying Qassam rockets during a Hamas rally (that explains the large number of Hamas personnel present immediately after the explosion, the miniature Hamas flags, etc.) At least 15 Palestinians were killed and dozens injured in the blast, many of whom were Hamas security personnel either in or around the pick-up truck (that explains all the wounded in military uniforms) The copy of the video you are actively distributing has been edited. The original video supposedly showed the Hamas pick-up truck (visible for a split-second at the start of your edited version) exploding, whereas your version cuts from an image of the pick-up beforehand to the immediate aftermath. Despite Hamas' attempts to pin the detonation on Israeli aircraft they claim were flying overhead at the time, eyewitnesses reported no engagement by the aircraft, the cause was established to be mishandling of the Qassam rockets, and Israel denied all involvement. I kindly suggest you now take whatever action you can to stop spreading this video as misinformation about Israel's operations in the Gaza Strip at present.」 こうして、あの映像が「今回のイスラエル軍による空爆直後のガザの映像ではなかった」ということが分かった以上、上のアドバイスにしたがい、それが誤報であったことを認め、まちがった情報を伝えてしまったことを、おわびします。とりわけ、あの映像をみて、深く胸を痛められた方には、心からおわびします。ごめんなさい。先日「まちがった時は専門家が教えてくれる」と書きましたが、本当にそうなりました。指摘を寄せてくださった方にもあらためて感謝します。 なお、上で紹介したブログでは「あざむかれたことを後悔している」と書いてありました。たしかに結果としてはそうかもしれませんが、あの映像に「1月1日のガザ」「2009年のガザ」というタイトルをつけ、Live LeakやDayly Motionにアップした人物たちはそれぞれ、12月27日の空爆開始以来、ガザで起きていることにひどく心を痛め、その沈痛な思いから、つい思いあまってやったことだと思うし、またそう信じてもいるので、あざむかれはしたものの、恨みには思っていません。子どもを含む15人の死者と80人の負傷者を出す爆発事故があれほどのものだとすれば、その同じ土地で、子ども100人を含む600人以上の死者と2,900人を超える負傷者を出している今の空爆がどれほどむごいものか、自分の想像だけではとても追いつかないような、まさに地獄のような現実がいま・そこにあることを想像させ、それについて深く重たく考えさせてくれたことにむしろ感謝しています。似て非なるその映像は、事実とは非なるものではあっても、その何十倍も非道なことが、いま・まさに現実として行われていることを教えてくれる映像だった、と思っています。現にいまこうしてこれを書いている最中に、爆発事故が起きたガザ北部のジャバリヤ難民キャンプにある学校がイスラエル軍の戦車部隊の直撃を受け、少なくとも42人が殺されたというニュースをよみました。 ▼[BBC] Strike at Gaza school 'kills 30' At least 30 people were killed and 55 injured when Israeli artillery shells landed outside a United Nations-run school in Gaza, UN officials have said. A number of children were among those who died when the al-Fakhura school in the Jabaliya refugee camp was hit, doctors at nearby hospitals said. ▼「イスラエル軍がガザ・難民キャンプの学校攻撃、死者42人」 「パレスチナ自治区ガザからの情報によると、ガザ北部ジャバリヤ難民キャンプにある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)運営の学校が6日午後(日本時間同日夜)、イスラエル軍の戦車部隊による砲撃を受け、少なくとも42人が死亡した。攻撃が、空爆だったとする報道もある。学校は、先月27日のイスラエル軍の空爆開始以来、住民の避難場所になっており、女性や子どもなど民間人数百人が避難していたという。建物のがれきの下には、まだ多くの人が埋まっており、犠牲者がさらに増える恐れがある。6日午前にも、最大都市ガザ市と南部ハンユニスのUNRWA運営の学校2校が空爆を受け、AFP通信によると両校でパレスチナ人計5人が死亡した。地上作戦を続けるイスラエル軍は6日、5日夜の最大都市ガザ市への侵攻に続き、ハンユニスにも地上部隊が進軍。ガザ全域で、イスラム原理主義組織ハマスとの市街戦に突入する形となった。同通信によると、先月27日の空爆開始以来の死者は635人に達し、負傷者は2900人を超えた。」(2009年1月7日 読売新聞) 事実と似て非なるが、その何十倍も非道なこの現実を想像するために、あの映像をみるかみないかは、やはりご自分で判断ねがいます。今回、誤報であることを確認するために、もう一度見ましたが、やはり最後までは見れませんでした。一方、映像をみた友人や知人から、映像をみて「ひどい無力感を感じた」「何もできないのが苦しい」というメールをもらいました。なんだかわるいことをしたような気がしたので、最後に、いまガザで起きていることを客観的に見て冷静に考えるための手助けになる文章と、今週末に東京と大阪で行われる抗議デモのお知らせをします。 .......................................................... ▼大河内秀人「戦争を引き起こすもの~ガザ攻撃を見る視点」 「ガザ空爆に関して、様々な感想や意見が寄せられ、また耳にします。パレスチナ側に同情的なもの、イスラエルの攻撃を支持するもの、中立的・評論家的な分析、等々、立場や価値観も様々です。戦争というのは、起こっている一つ一つが事実であり、その経験や証言の一つ一つは重く受け止められるべきです。そして、加害者に対する怒りと、被害者に対する同情も、人間として当然であり、また必要なことです。 しかし忘れてならないことは、その個々の事実や経験は断片的なものだということです。その背景には様々なレベルでの原因や条件があり、時間的(「歴史的」というとすぐ数千年遡られてしまうので避けますが)な経緯と社会(国際)的な環境や認識が大きく作用しています。なので、紛争に対してコメントや判断するためには、その原因とメカニズムを、現象面・意識面で、全体的・構造的に捉え、さらにそれぞれを掘り下げる必要があります。たとえば「イスラエル人の8割がガザへの空爆を支持している」と報じられていることについて、考えてみます。 まず「イスラエル人」とは誰を指すのでしょうか? イスラエルに住む人々ということでしょうか? イスラエルの選挙権を持つ人々ということでしょうか? イスラエルには、ユダヤ人以外に、イスラム教あるいはキリスト教を信じるアラブ人も少なからず暮らしています。ハマスのロケット弾でアラブ系の住民も被害を受けたという報道もありました。市民権を制限されているとはいえ、彼らもイスラエル人です。また、イスラエルに住んでなくても、イスラエル人として選挙権を持つユダヤ人が世界中にいます。そんな疑問をもたれることもなく“8割”という数字が一人歩きします。また別の視点から押さえてほしいことは、一般的なイスラエル人(前述のことから矛盾する表現ですが・・・)が“ガザ”に対して持つイメージがあります。彼らにとってガザは、テロリスト集団の住む無法地帯であり、自分たちと同じ人間が住んでいるとは思っていません。ガザに行ってきたなどと言うと、「よく無事に帰って来れたね」という反応が普通です。敢えて言えば、東京の人に「釜ヶ崎に行ってきた」みたいな感じでしょうか。 つまり、差別や偏見が暴力を容認し、虐殺を引き起こすのです。昨年3月、初めてエルサレムの「ホロコースト博物館」を見学しました。人々の中に差別や偏見を植え付け、暴力的政策を拡大していくプロパガンダに関して学習する場所でした。そういうメッセージを世界に発信している国が、現代のホロコーストと呼ばれるガザで大虐殺をおこなっているのです。私たちは、個人的にも社会的にも、その憎悪や憤りがどこから来るものなのか、何によってもたらされたものなのか、感情を揺さぶる情報ソースと共に、揺さぶられる感情のあり様についても、冷静に問いかける必要があります。「客観的」という見方は内面に向けられて重みが増します。 次に時間的な流れを振り返ると見えてくるものがあります。シャロン政権は2005年、西岸地区で“壁”や道路等を伴いつつ入植地政策が拡充されている一方、一部の強硬な反対を押し切って、ガザの入植地を撤退しました。それをハマスは、自分たちの闘争の成果と宣伝し、2006年の選挙で勝利しました。その結果、国際社会はハマス政権を嫌い、パレスチナサイドは混乱、分裂し、ハマスの支配が続くガザはますます窮地に追い込まれています。イスラエル国内だけでなく、パレスチナ社会や国際社会の世論とムードのコントロールを含め、シャロン政権のシナリオ通りに推移していると言えます。入植地がなくなりユダヤ人がいなくなったことで、心置きなくガザを空爆することができます。 当初、ガザからロケット弾を撃ち込んでいたのは、ハマスではない、ごく一部の過激派でした。しかし封鎖による欠乏や不満が極限状況に達して、ハマスもついに正面切って参戦したところで、待ってましたとばかり、イスラエル軍が大規模な作戦を開始しました。軍事力、情報力で圧倒し、実際の主導権を持ち続けていたイスラエルに大義名分が与えられるよう、何年もかけて仕組まれたのは間違いありません。 このような暴力を助長し、戦争に導くメカニズムについて、パレスチナだけでなくイスラエル側でも、冷静な視点を持つ市民やNGO・平和団体は見極めています。“苦”の側に立ち、その苦の原因を根本的かつ構造的に追求し、あるべき共存の未来を描く想像力のある人々が、その可能性を訴えつつ、地道な努力の積み重ねや対外的なアピールも行ってきました。そして大惨事が予想される政策に対して警鐘を鳴らしてきました。 そのような市民感覚、現場感覚を持ったNGOや市民団体の警告や努力が踏みにじられ、“苦”への感性が“力”の側のプロパガンダに、人権が覇権に、負けたとき、国際社会の抑止力も効かず、アフガニスタンでもイラクでもレバノンでも、多くの人々の命が奪われ、さらなる不安定がもたらされました。日本への原爆投下を含め非人道的な攻撃は、仕組まれた憎悪が人権を否定することで成り立ちます。 圧倒的強者が被害者の立場を大義名分に、差別と偏見を利用し、嘘と情報操作でたぶらかし、乱暴な正義を振りかざして土地と利権を貪る「対テロ戦争」の文脈が、日米の次の政権に引き継がれないよう、人権と平和の実現に向けた様々なレベルでの活動を積み重ねていく必要を痛感しています。」 ................................................. ▼「ガザに光を!即時停戦を求めるピースパレード」 [日時] 2009年1月10日(土)15:30集合 16:00デモ出発 [場所] 東京都港区 芝公園23号地 ▼「ガザに光を!即時停戦を求めるシンポジウム」 [日時] 2009年1月10日(土)18:30-20:30 [場所] 聖アンデレ教会(最寄り駅神谷町芝公園そば) [呼びかけ団体]ピースボート/日本国際ボランティアセンター/パレスチナ子どものキャンペーン/アーユス仏教国際協力ネットワーク/日本YWCA/日本聖公会東京教区エルサレム教区協働委員会/パレスチナの子どもの里親運動/1コマサポーターほか ................................................. ▼「許すな!イスラエルのガザ侵攻1.10緊急行動」 [日時] 2009年1月10日(土)14:00集合 14:45デモ出発 [場所] 中之島公園女神像前 (地下鉄淀屋橋駅1番出口から徒歩3分。大阪市役所南側) [発言] 岡真理(京都大学教員)B・サーメド(ガザ住民、携帯電話を通じての参加) [主催] 「許すな!イスラエルのガザ侵攻1.10緊急行動」実行委員会 [呼びかけ団体] ATTAC関西/アムネスティ・インターナショナル日本/ 釜ヶ崎医療連絡会議/釜ヶ崎パトロールの会/関西共同行動/日本キリスト教団大阪教区社会委員会/パレスチナの平和のための関西連絡会/パレスチナの平和を考える会 ------------------------------------------------------ [追記] ▼「イスラエル軍:ガザ都市部で本格交戦、侵攻後最大規模に」 「パレスチナ自治区ガザ地区に地上侵攻したイスラエル軍は5日夜、主要都市ガザ市東部で、イスラム原理主義組織ハマスの戦闘員と激しく交戦した。3日の侵攻以来、最大規模で、都市部での本格的な衝突は初めて。ガザ北部を中心に地上戦が激化の様相を呈している。AFP通信などによると、先月27日の空爆開始後のパレスチナ人死者は少なくとも555人に達した。地上侵攻で一般市民への被害が拡大しており、救急関係者によると、うち死者の約100人は子供。国連のホームズ事務次長(人道問題担当)は「人道危機が急速に悪化している」と指摘。攻撃にクラスター爆弾が使われたほか、現地では飲み水や燃料、食料、医薬品が不足していると訴えた。イスラエル軍は、ハマス系のテレビやラジオ放送に割り込み、ベイトラヒヤやジャバリヤなどガザ北部の住民に対し、自宅から退避するよう警告。これを受け、多数の住民らが学校施設などに駆け込んでいるという。ガザからの情報などによると、イスラエル軍の地上部隊は5日夜、ガザ市東部から市街地方面へ進軍。待ち伏せしていたハマス戦闘員に背後をつかれ、激戦に発展。ハマスとは別のイスラム原理主義組織イスラム聖戦のメンバーも戦闘に加勢したという。この戦闘でイスラエル軍戦車の誤射で同軍兵3人が死亡、24人が負傷した。イスラエル軍は空と海からの爆撃も継続。ガザ南部ラファのエジプト境界の地下トンネルや、ハマス政府庁舎などを空爆した。ロイター通信によると、ガザ中部のブレイジ難民キャンプでは、戦車の砲撃で親子3人が死亡した」(毎日新聞 2009年1月6日)
by illcommonz
| 2009-01-07 06:30
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