はじめに、ふた、ありき
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▼「ドイツの子ども3人、寒さから逃れようとアフリカ目指すも失敗」 「ドイツのハノーバーに住む3人の子どもが、寒さにうんざりしてアフリカを目指したものの、地元の駅で警察に補導されるという出来事があった。警察が5日に発表した。6歳の男児と7歳の女児は、新年に何か特別なことをしようと暖かいアフリカに行き結婚することを計画。証人として女児の妹(5歳)も連れ、1日早朝に路面電車で中央駅に行き、空港に向かう電車に乗り込もうとしているところを警察に止められた。警察のスポークスマンによると、子どもたちは食品や水着、サングラス、エアマットなどを詰めた3つのスーツケースを持っていた。警察官は子どもらに、現金やチケットなしではアフリカに行くのは難しいことを説明、代わりに警察署の見学ツアーをさせた後、親元に帰したという。」(ロイター 2009年1月6日) ▼「Police foil German children's dash to Africa」 「Three German children aged five, six and seven who said they were fed up with cold weather at home set off on a voyage to Africa but only got as far as the local train station, police said on Monday. The boy and the older girl were planning to get married in Africa and brought the girl's five-year-old sister along as a witness. They left their home in the city of Hanover, which they shared with the boy's father and the girls' mother, early on New Year's Day as their parents slept. "The children wanted to do something really special for the New Year," said police spokesman Holger Jureczko. "They had it all planned out. They had three suitcases, filled with food, swimming costumes, a lilo and even sunglasses." He said they took a tram to the central station and were about to board a train to the airport when police stopped them. "They said they wanted to go to Africa 'because it's so nice and warm there'," Jureczko said. The boy had once been to Italy and convinced the girl that Africa would be even warmer, he said. The police told the trio that it would be difficult to get to Africa without money or tickets and instead gave them a tour of the police station before handing them over to their parents.」(Reuter Jan 5, 2009) うんざりしたのは寒さだけぢゃなかったはずだ、と思う。自分たちと同じ子どもたちが爆弾で次々と殺されていることを知れば、子どもたちだってうんざりする。身も心も冷え冷えとしてくる。「こんな世界はもうこりごりだ」という気にもなるだろう。だから、、、せめて、、、ぼくたち、、、わたしたちは、、、そうだ、、、結婚しよう、、、と考えたのだろう。その気持ちはよくわかる。子どもはそんなふうに考え行動する。それがどんなに単純で素朴に思えたとしても、やはり希望はそこにしかない。憎悪や争いをこえてゆくにはそれしかない。大人たちだってそれを知らないわけではない。ただ、いつもそれを忘れてしまうだけだ。この3人の快活な子どもたちは、それを思い出させてくれているように思う。これに懲りずにまたやってほしいと思う。何度でもやってほしいと思う。他の国や地域の子どもたちも、この3人のまねをして、あっちでもこっちでも、どんどんやってほしいと思う。子どもたちだけでなく、学生たちもそうすればよい。そうすれば大人たちだって気づかないはずはない、思い出さないはずはない。やはり希望はそれしかないということを。やがてそれが世界の街路や路上に蔓延してゆけば、とめられない争いはないし、終わらない戦争もない。パレスチナから遠く離れていても、第二、第三、第四のパレスチナがいたるところにあるように、アフリカもいたるところにある。自分のなかにパレスチナをつくるだけでなく、アフリカを同時につくること。あたたかい親密な場をもつこと。憎悪と恐怖の重みで、だんだんとじてゆく、この冷えきった世界をもう一度こじあけ、あたためなおしてゆくには、それしかないと思う。憎悪と恐怖にたじろがぬ子どものような愛と快活さ、それをとりもどすこと。
by illcommonz
| 2009-01-07 22:08
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