はじめに、ふた、ありき
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[写真] Palestinian Filmmakers, Artists and Cultural Workers Call for a Cultural Boycott of Israel (Open Letter, The Electronic Intifada, 4 August 2006) ▼ナオミ・クライン 「もう充分だ!ボイコットのときは来た!」 「その時が来た。すでに長い間、そうだったのだ。とどまることなく、ますます流血を拡大するこの占領を止めさせる最良の戦略は、南アのアパルトヘトを終らせた同じようなタイプの運動で、イスラエルをその標的とすることだ。2005年7月に、パレスチナのグループの大規模な同盟は、これと全く同じことを行なう計画を立ち上げた。彼らは「世界中で、良識を持つひとたちに、アパルトヘイトの時代に南アフリカに適用したのと同じように、広範囲のボイコットを行使し、イスラエルに投資しないための提言を作り上げる」ことを呼びかけた。こうして『BDSキャンペーン』が生まれた。『BDS』は、ボイコット・投資引き上げ・処罰(Boycott, Divestment and Sanctions)の略である。 毎日、イスラエルが、ガザを空爆する度に、BDSの大義に納得した人たちが、イスラエルのユダヤ人たちを含めて、この運動に加担するだろう。この攻撃の最中に、500人のイスラエル人たち、-そのなかには、12人ほどのアーティストや有名な大学人がいたが- 彼らは、在イスラエルの外国大使たちに手紙を書いた。この手紙は、「制限措置と即時の懲罰」を要請し、反アパルトヘイトの闘いとの明確な同一性を示した。 「南アのボイコットは、有効だった。しかし、われわれは、イスラエルを慎重に扱う。このイスラエルへの国際的支援は、中止させねばならない」 しかしながら、この明確なアピールにもかかわらず、私たちの多くの人たちがそこまではなかなか決断しない。理由は複雑で、感情的で、また理解できる。だが、それらの理由は、単純に満足できるものではない。経済的な制裁は、非暴力的な武器の中では最も有効なものなのだ。それを行なわないことは、積極的な共犯性と隣り合わせになるのである。 ここに4つの主要なBDS戦略への反対の立場と、それに対する反論を上げておく。 1)懲罰的な措置は、イスラエル人たちを説得するよりも、イスラエル人たちを疎外するばかりだ。 世界は、いままで「建設的なかかわり方」を試みて来た。しかし、それは、完全に破綻してしまった。2006年以来、イスラエルは、犯罪的な行為を繰り返し強めて来た。入植地の拡大、レバノンに対するスキャンダラスな戦争、乱暴な閉鎖によって、ガザに対する集団的懲罰を科して来た。このようなエスカレートにかかわらず、イスラエルは、懲罰措置の対象となっておらず、-むしろ事実は逆である。米国が毎年イスラエルに送る武器と30億ドルの援助は、まだその端緒についたばかりなのだ。このカギとなる時期に、イスラエルは、他の同盟諸国と、外交的、文化的、商業的関係のめざましい改善を獲得して来たのだ。例えば、2007年には、『Mercosur=ラテン・アメリカ』ブロックと自由貿易協定に署名した非ラテン・アメリカの最初の国なのだ。2008年の最初の9ヶ月、カナダへの輸出は45%、増大した。EUとの新しい合意は、保存用食糧のイスラエルの輸出を倍加させるだろう。そして12月には、ヨーロッパの大臣たちが、イスラエルとEUとパートナーシップ協 定をさらに拡大させることにしたのだ。これは、エルサレムによって長い間、待たれたことなのだ。このような文脈において、イスラエルの指導者たちは、この戦争を始めたのだ。すなわち、問題となるようないかなる出費にも直面しなくて済むということに安心していたのだ。戦争の間の、7日間以上の株式市場で、テル・アヴィヴの株式の指針は、10,7%も実際、高騰しているのは、目を見張るばかりだ。 2)イスラエルは、南アフリカではない もちろん、そうではない! 南アフリカのモデルの妥当性は、軽い措置(抗議、署名、陰で行なわれるロビー活動など)がすべて失敗したとき、BDS戦略が有効だと証明できるときだ。そして、そこには、実際、苦渋に満ちた深い反響がある。すなわち、カラー・コードのついた身分証明書や運転免許書、占領地帯におけるアパルトヘイト、ブルドーザーで完全に削られた家々。強制退去、入植者だけに許された道路。南アの重要な政治家、ロニー・カスリルス〔訳注:水資源森林大臣〕は、2007年に西岸地区とガザ地区を視察して、わかった差別の建設は、『アパルトヘイトより無限にひどい』とひどいと語ったのである。 3)米国もイギリスも、イラクやアフガニスタンで同じことをやっているのに、なぜ、イスラエルを、異なった一例と見なすのか? ボイコットは、教義ではない。これは、戦術だ。BDS戦略をイスラエルに対して適応すべき理由は、実践的な理由である。つまり、小さな国で、商業的にも依存した国に適応すれば、事実、うまく行くはずだからだ。 4)ボイコットは、コミュニケーションを遮断する。対話をより押し進めるべきで、少なくすべきではない。 これに対しては、私個人の話を引き合いに出して答えよう。8年間、私の本は、イスラエルでバベル社と呼ばれる出版社から刊行されて来たが、しかし、自著『ショック・ドクトリン』(The Shock Doctrine)が刊行されたとき、私は、ボイコットを尊重したかった。BDSの活動家の忠告で、アンダルス社と呼ばれる小出版社と連絡を取った。アンダルス社は、活動家の出版社で、反占領運動に深く介入していた。そしてまた、イスラエルでは、唯一、アラビア語からヘブライ語に翻訳している出版社だった。私たちは、契約を取り交わし、収益すべてが、私にではなく、この出版社に行くよう保証した。言い換えれば、私 はイスラエル経済をボイコットしたが、イスラエル人たちをボイコットしたわけではなかった。このプランを提案することは、テル・アヴィヴからラマッラーまで、パリからトロント、あるいはガザ市まで、電話、電子メール、メッセージを数十件、やりとりする必要があった。私が言いたいことは、あなたがボイコット戦略を実行し始めるや、対話は、華々しく多くなるということだ。そして、なぜそれをしないのだろうか。一つの運動を立ち上げようとすれば、反アパルトヘイトの闘いに身を投じた多くの人々が思い出すように、とどまることなく意思を伝え合わねばならない。ボイコットを支援することは、一方の人々と他方の人々を分断すると主張する論拠は、私たちの手元にある安価な情報装置の展開をみるかぎり、たいへん特殊なものである。私たちは、国境の向こう側で、どちらも非難し合う方法によって、圧倒されているのだ。どのようなボイコットも、私たちを止めることはできない。 今、ここで、シオニストでいることを自慢にしているシオニストたちが、基本的なポイントを稼ごうと準備している。これらのハイテクのゲームの多くが、情報技術の世界的リーダーであるイスラエルの研究施設から来ていることを、私は知らないだろうか。たしかに。しかし、すべて知らないわけではない。ガザの侵攻の数日後に、ある英国のコミュニケーション会社の取締役リチャード・ラムゼイが、イスラエルのテクノロジーの会社『モビールマックス』にメールを送り、「最近のイスラエル政府の行動により、貴社や他のイスラエルの会社とこれ以上、取引するつもりはございません」と連絡した。『ザ・ネイション』紙から連絡を受けたラムゼイ氏は、彼の決定は政治的ではないと説明し、「私たちは、クライアントを失うのを放置できない。従って、これは商業的な理由です」と語った。 20年前、南アフリカから多くの企業を撤退させた背景には、このような冷たい商業的計算がある。パレスチナにおいて、あまりにも長い間拒否されてきた正義に至る、私たちの最も現実的な希望を形作るのは、まさに、このような計算である。」 ※以下の翻訳の原文は新聞掲載の記事です。サイトなどに全文掲載すると著作権上の問題が生じる可能性があります。各自の判断で行なって下さい。個人的な全文転送は問題ありません。(訳者) (訳=コリン・コバヤシ/グローバル・ウォッチ(パリ) 原文: January 7, 2009 http://www.thenation.com/doc/20090126/klein/print ------------------------------------------------- ▼Boycott, Divestment and Sanctions for Palestine http://www.bdsmovement.net/?q=node/52 ▼Innovative Minds : Bopycot Israel Campaign http://www.inminds.co.uk/boycott-israel.php
by illcommonz
| 2009-01-16 11:42
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