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「イスラエル一方的停戦を宣言へ
ハマスの対応は不透明」
「イスラエル政府は17日夜、イスラム原理主義組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザへの大規模攻撃に関する治安閣議を開く。イスラエルの主要メディアは、オルメルト首相が閣議後に国民向けの声明を発表し、一方的停戦を宣言すると報じた。ガザ情勢は重大局面を迎えた。停戦宣言は、軍が一定期間ガザ駐留を継続することが前提とみられる。ハマス内部では宣言への対応について見解の相違が出ており、ハマスが攻撃を停止するかは不透明だ。ロイター通信によると軍は同日、ガザ北部の国連学校を砲撃し子ども2人が死亡。国連施設攻撃が相次ぎ国際社会の停戦圧力は高まっている。イスラエル政府高官はロイターに、同国はハマスとの合意なしにガザへの攻撃を停止する計画だ、と述べた。」(東京新聞2009年1月17日)
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「イスラエル:一方的停戦決定へ…ガザ地区封鎖は継続」
「パレスチナ自治区ガザ地区への攻撃に関し、イスラエル政府は17日夜(日本時間18日未明)、治安閣議を開き、イスラム原理主義組織ハマスの態度にかかわらず攻撃を停止する「一方的停戦」を決定する見通しだ。オルメルト首相が閣議後に国民向けの声明を発表する予定で、ガザ情勢は重要な局面を迎えた。イスラエルは最大の同盟国・米国で20日にオバマ次期政権が発足するのを前に、事態収拾を急いできた。一方的停戦の判断に傾いた背景には、エジプトが仲介する停戦協議で、ハマスと停戦期間などの条件が依然として折り合わず、一方でエジプトとの協議や米国との合意を通じ、ガザ地区への武器密輸防止策に一定のめどがついたためとみられる。イスラエルにとっては、ガザ地区封鎖を継続しハマスに圧力をかけ続けられるメリットもある。停戦発表後もイスラエル軍は一定期間ガザに駐留し、撤収の時期を見極めるとみられる。」(毎日新聞2009年1月17日)
一方的にはじめて、合意なしに、一方的にやめる。なにもかも、すべてが一方的であり、そこに今回の殺戮の理不尽な本質があらわれている。これから長い時間をかけて、一方的に責められなければならないのはイスラエル政府だと思う。