「暴力を嫌悪すること。国家の虚飾と自己愛を嫌悪すること。少なくとも一日一回は、もし自分が、旅券を持たず、冷蔵庫と電話のある住居も持たないで、この地球の上に生き、飛行機に一度も乗ったことのない、膨大で圧倒的な数の人々の一人だったらと想像してみて下さい。自国の政府のあらゆる主張にはつとめて懐疑的であるべきです。他の国の政府に対しても同じく懐疑的であること。おそれないことは難しいことですが、おそれを軽くすることはできます。自分の感情を押し殺すのでない限り、おおいに笑うことはよいことです。良心の領域を守って下さい。」
(スーザン・ソンタグ)