「ガザの人間たちのなかには、自分たちがこの紛争に引きずり込まれたのは、この小さな領土を統治するイスラーム主義運動のせいだといって、私的にハマースに対する怒りをうちあける者もいる。だが、それよりはるかに多い、大多数の者たちがイスラエルに対する苦い怒りと、破壊と殺人を止めることができなかったアラブ世界およびその他国際社会の無気力に対する憤懣について語っている。
「みなに咎(とが)がある」
イブラーヒーム・サムーニー(45)は言う。彼は、妻と息子4人をゼイトゥーンの殺戮で失った。「みなに私たちのことを見てもらわねば、そして、ここで何が起きたのかも。私たちは抵抗戦士ではない。ごく普通の人間だのに...」
▼ロリー・マッカーシー(ガザ・ゼイトゥーン)
「粉塵と死の只中で、戦争のテロルを証言するある家族の物語」より抜粋