はじめに、ふた、ありき
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「明治六年に全国ではじまった学校制度は、①先生が問題を出す、②その正しい答えとは先生の出す答えだ、という前提にたっており、生徒自身がそれぞれ、6歳までに知っていることの中から自分で問題をつくり、答えを出すということは除外されている。もし大学まで進むとして、十八年、自分で問題をつくることなく過ぎると、問題とは与えられるもの、その答えは先生が知っているもの、という習慣が日本の知識人の性格となる。今は先生は米国。[...] 教師も、明治以前の寺小屋の気風を受け継ぐ時代から離れて、大学教育学部養成の教師たちになると、知識人共通の性格から自由ではない。[...]そのときの光背を失わずに、点数によって人を見ない運動を続けている人は、現代の中で私の知る限り、無着成恭だけである。こうした姿勢を日本の教師は、小・中・高・大を通して失った。無着成恭が僧侶になったのは、今の日本の学校に彼のいる場所がないからだ。」(鶴見俊輔「夏休みが終わって」より) 今年(平成二十一年)も大学から「試験中の不正行為未然防止について(お願い)」の通達がありましたので、「文化人類学解放講座」の夏のテスト問題もまた、これです。 【問題】 前期の講義で見た映像や資料をもとに自分で回答できる問題を自分でつくり、その問題に自分で答えを出して、それを自分で評価して下さい。(ただし評価はABCや点数でつけないこと)。 *参照物すべて可、グループでの話し合い可、PC・携帯・電子辞書の使用オール可。 よって今回も「不正行為」はゼロ(無理)です。これはどこまでインディペンデントに、かつ、フリーになれるかを試すD.I.Y.のテストですが、だからといって、自分ひとりでやる必要はありません。知識は共有物(コモンズ)です。知識はいくら人に与えてもへらず、分けあえば分けあうほど豊かになる共有資源です。なので、提出された答案はすべて表をむけてテスト中の教室で公開し、自分ひとりでは思いつかなかった答えや表現の仕方を互いに共有しあい、みんながよりよい答案をつくれるようにしたいと思います。あと、しんと静まりかえった教室より、適度な音量の音楽やノイズのある環境の方が、緊張せずに答案づくりができると思いますので、今回も試験中に音楽を流します。 では、のびのびとテストをやってください。 ............................................................ 【参考資料】 [文化人類学解放講座(2005年~)のこれまでの答案例](抜粋) http://illcommonz.exblog.jp/7051941/ http://illcommonz.exblog.jp/5822249/ http://illcommonz.exblog.jp/4574257/ http://illcommonz.exblog.jp/4574278/ http://illcommonz.exblog.jp/4574286/ [大阪市立近代美術館に展示された答案](2007年) [手紙のかたちをした答案](2008年) ................................................................ [イルコモンズ指導要領1] 「以下は、アイデアを否定する際に用いられる心ないセリフです。こういったセリフは、有益な批評や示唆を与えることを面倒くさがっている人々が用いるものであり、これによってアイデアを刺激するための質問を返す機会を自ら握りつぶしたり、優れらアイデアを持っていそうにないという先入観によって人をやりこめてしまうようになるのです。「そんな予算はない」とか「時間がないんだ」といったフレーズには、いくらかの真実が含まれているものの、十分に優れたアイデアのためであれば予算やスケジュールは変更できるはずなのです。その他の、「そんなことはやったことがない」といった馬鹿げたフレーズは、新しいアイデアに関して優れているとか劣っているという条件を述べているわけではありません。」 ◎そんなことはもうすでに試してみた。 ◎そんなことはやったことがない。 ◎ここではそんな風にしない。 ◎そんなことはうまくいくはずがない。 ◎そんな予算はない。 ◎それは興味深い問題ではない。 ◎そんな時間はない。 ◎そんなことは上役が承認しない。 ◎それは関係のない話だ。 ◎誰もそんなことを喜ばない。 ◎そんなものは採算がとれない。 ◎お前はなんて馬鹿なんだ? ◎お前は口ばっかりだから黙ってろ。 ▼スコット・バークン「イノベーションの神話」 [イルコモンズ指導要領2] ▼AC「黒い絵」
by illcommonz
| 2009-07-10 18:40
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