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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼もうひとつの「人生ゲーム」は可能だ
d0017381_21565635.jpg「TOY RENAISSANCE
タカラ・トミー展」

パルコミュージアム
渋谷パルコパート3 /7F
3月2日(木)-3月21日(火)
一般500円・学生400円・
小学生以下無料

....................................................................
渋谷のパルコ・ミュージアムさんから、上の展覧会の招待券を、気前よく10枚も
いただきましたので、先着9人の方にもれなく贈与します。なるべく、いつも持ち歩く
ようにしてますので、次回のイルコモンズアカデミーの時にでも、声をかけてください。

d0017381_18581743.jpgタカラといえば、やはり「人生ゲーム」です。
イルコモンズのうちには、1968年に発売
された「初代・人生ゲーム」があります。 
(ただしゴール前の「決算日」におこなう
「人生最大の賭け」に敗けた時に全財産を
没収されて送られる先は「貧乏農場」ではなく、
(これは農家からクレームがついたそうです)
「ゴーストタウン」に改められた「修正版」です)

ところで、こないだ新聞で読んだのですが、この「人生ゲーム」の最新版
「人生ゲームM&A」の監修に元・ライブドアの堀江氏が関わっていたため、
同氏の逮捕後、同社で慎重に議論をつくした結果、「自粛」というかたちで、
このヴァージョンを「出荷停止」にしたのだそうです。

ちなみに、この幻の最新版で「人生最大の賭け」に敗けた時に送られる先は、
「挫・折・の・地」だったそうです。それはさておき、たしかに、今にして思えば、
株券だの、株式だの、配当だの、特許だの、約束手形だの、大立者だのの、
資本主義のコトバや仕組みにはじめて接したのは、このアメリカ生まれの
ゲームを通じてであり、その怖さを知ったのは「モノポリー」を通じてでした。
やったことのある方ならお判りでしょうが、「モノポリー」は「友だちをなくす」
ゲームです。また「人生ゲーム」の方も、ゲームに没頭するあまり、自分の
実人生をそこに投影してしまって、プレーヤーの思わぬ一面があらわになる
ことがあります。こどものころから、そういう数々の修羅場を見てきたので、
おとなになってからは、もっぱら「人生ゲーム」を律している資本主義的な
人生プランを脱構築するようなプレイに徹してきました。やたら子だくさんで、
文無しの人生とか、すすんで「15コマもどる」人生とか、まぁ、そんな感じで、
そんなふうに「人生をふみはずす」ような脱構築プレイばかりしすぎたせいか、
実人生の方でも、博士課程は出たけども、いまだ定職のない、イルコモンズ
暮しです。と、まぁ、好くも悪しくも、そのくらい影響力のあるゲームなので、
次のヴァージョンでは、ギフトエコノミーとかリサイクルとかレジシタンスとか、
そういう「もうひとつの人生は可能だ」と子どもに思わせてくれるような要素や

d0017381_19133765.jpgあるいは、「モノを粗末してバチがあたり、
一回休み」とか、「フリーソフトを発明して
みんなに感謝される、報酬はなし」とか、
そういうライフストーリーを、ぜひとも、
とりいれてほしいものです>タカラ・トミーさま
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by illcommonz | 2006-02-23 19:14
▼【緊告】イルコモンズ・アカデミー4
d0017381_22413850.jpg桃の節句のひなまつりの日に、
「文化人類学解放講座~
イルコモンズ・アカデミー4」を開催します。
今回は「ヤコペッティの世界残酷物語」をはじめ、
「ブッシュマン」 「ナイナイへの旅」 「冗談関係」
「クラ・西太平洋の遠洋航海者たち」 「クラ・
島々をめぐる神秘の輪」「男たちの木の下で」
「デデヘーワ父さん、庭そうじをする」などを上映し、

「モンド映画にみる文化相対主義」や「ギフトエコノミーの生き方」「ものごとの速度」
そして「野生のコモンセンス」について学び/考える予定です。

特に、北米クワキゥトル社会のポトラッチと並んで、ギフトエコノミーの生きた実例である
トロブリアンド諸島のクラ交易をドキュメントした「クラ・西太平洋の遠洋航海者たち」と、
「クラ・島々をめぐる神秘の輪」は必見です。

そのほかの上映プログラムは次のとおりです。

d0017381_2381492.jpg
グアンティエロ・ヤコペッティ監督
「モンド・カーネ」(1963年 98分)
「ヤコペッティの世界残酷物語」

ジェイミー・ユイス監督
「神さまは頭がおかしくなったに
違いない」(1981年 109分)
邦題「ブッシュマン」

ダニエル・リーゼンフェルド監督
「ナイナイへの旅」
(1990-2003年 25分)

ジョン・マーシャル監督
「冗談関係」
(1962年 13分 モノクロ)

牛山純一・市岡康子
「クラ~西太平洋の遠洋航海者」
(1971年 67分)(延期)

マイケル・ベルソン監督
「クラ・島々をめぐる神秘の輪」
(1991年 51分)(延期)

ディヴッド・マクドゥガル監督
「男たちの木の下で」
(1973年 13分 モノクロ)

ナポレオン・A・シャノン監督
「デデヘーワ父さん、庭掃除をする」
(1974年 13分 カラー)(延期)

[時間と場所]
2006年3月3日(金)12:00-16:00(*今回は12:00からです)
東京大学大学院情報学環・学際情報学府暫定アネックス二階・講義室
*参加無料・資格不問・予約不要

*イルコモンズ・アカデミーのコンセプトについてはこちらを参照してください。

【注意】「赤門」からキャンパスに入って「暫定アネックス」に行こうとすると、
確実に道に迷ってしまいますので、下記の地図の×のところにある通用口から
はいって、左手二つ目のプレハブ校舎を目指してきて下さい。

------------------------------------------------------------
[追記] 「参加したくても平日は仕事のあるから無理」という方が多いので、
なんとか土曜に開催できるように図ってみたのですが、あいにく土曜は、
ずっと会場がふさがっていて駄目でした。ごめんなさい。
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by illcommonz | 2006-02-22 23:23
▼プラスティック・O・バンドの「リメンバー・ラヴ」の
d0017381_21583585.gifA面だった「Give Peace A Chance」の
←このオリジナル・カヴァー・ジャケットの
フォーマットをつかって、また「何か」を
つくってみようかと、思案中。

家にある古い電子楽器と古い音響機器を
インスタレーションして「Give Piece A Chance」と
「Remember rag」とタイトルを変えて。

d0017381_2226524.jpg←たとえば、こんな風に。

イルコモンズ脚本・演出・
美術・音楽・照明そのほか
「略称 去年、トリエンナーレで」
(横浜赤煉瓦倉庫 2002年)より
出演:KATHY

このときはダンスだったけど、今度は、
ポエトリーリーディングと組み合わせて、
チャカポコ・チャカポコ・チャカポックリ、、と。
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by illcommonz | 2006-02-22 22:00
▼温故&痴新ということ
d0017381_21591724.jpgいささか、しつこいですが、これから
書くことは特に大事だと思うので、
しぶとく書いておきます。まず、
←これは日本ローランド社が設立した
翌年の1973(昭和48)年に発売された
TR-66(Transistor Rhythm66)という
リズムボックスで、後にデトロイト系
テクノのリズムトラックづくりに欠かせない
定番機種となったリズムマシンTR0808
(通称ヤオヤ)の原型にあたるものです。

キック、スネア、タム、ハイハット、シンバル、コンガの 6音色で、基本となるリズムパタンは
27通りです。もともと電子オルガンの伴奏用として開発されたもので、この後に出たCR
(Compu-rythm)シリーズのように、自分でプログラムを組むことができないため、初期の
テクノポップのバンドもこれを演奏に使うことは殆どありませんでしたが、ブレイクビートと
組み合わせて、こんなふうに鳴らすことができます→デモ音源をきく

このデモは「ヴィンテージ・シンセ・エクスプローラー」という海外のサイトにアップしてある
もので、たぶんサンプリング音源を使ってつくったものだと思いますが、イルコモンズの
家にある現物も、コンセントをいれて、アンプにつなげば、これと同じ音が出ます。

今から33年前も前の電化製品ですが、全く何の問題もなく、「水道をひねれば水がでる」
くらいの感じで音が出ます。つまりは、い・ま・で・も・ち・ゃ・ん・と・つ・か・え・る・わけです。
しかも、たちあがるのに何十秒とか何分とかかかったりしませんし、音を出してる途中に
フリーズしたりすることもないので、再起動する必要もありません。それどころか、これまで
一度も故障というものをしたことがありません。

「そんなの当たり前だ。それはメカニズムが単純で、仕組みがシンプルだからだ」と
云われるでしょうが、まさにそのとおり、たしかに機能こそ限られていますが、その分、
きわめて堅牢で安定したつくりになっているこのリズムボックスには、およそ欠陥らしい
ものが見あたらず、製造から33年が経った今でも、まったく支障なく使えるという点
からして明らかな通り、このリズムボックスは「電子楽器」のプロダクツとして非常に
高い「完成度」と「持続可能性」(←LOHAS"のス"の部分)を備えているわけで、
ある意味、これほど「安心」で「信頼」のおける「電気用品」はないのではないかと思う
わけです。簡単にいえば、それは「しっかりつくられていて」「よくできてる」わけで、
「持続可能性」、つまりモノとしての「寿命」もながい。

d0017381_19243323.jpgにもかかわらず、単に「昔のものだから…」
という理由で「疑わしきモノは罰せよ」と
「危険分子扱い」されるのは、どう考えても
納得のゆかない話で、なによりも、この
「昔ものだから…」という見方は、ある大切
な事実を見落としているように思います。
というか、その事実が知れると都合の悪い
人たちがそれを「なかったこと」にしようと
画策してるのではないかとすら思えます。

(画像は1938年11月の「水晶の夜」のもの)

さて、いよいよここからが本題で、「今のものは安全で、昔のものは危険」というのは、
むしろ話はあべこべではないかと思うのです。

たしかに今の電気用品の方が、機能も豊富で、操作も簡単になっていますが、
その分、メカニズムがおそろしく複雑になっていて、仕組みもややこしくなり、
プロダクツとしての「堅牢さ」や「安定性」はかなりあやしくなっています。また、
次から次に新製品や新機種をリリースし、それを短期間で大量に売りさばき、
短いサイクルで買い替えて、償却させることをコンセプトにつくられているため、
プロダクツとしての「完成度」や「持続可能性」は決して高くありません。特に
ひどいのはCDプレーヤーやMDプレーヤーの類で、実際、5年もったためしが
ありません。2年くらいたつと、読みとりエラーやスキップが頻発するようになり、
こわくて現場での実演にはとても使えません。さらにいえば、その普及からもう
かれこれ20年以上が経った、い・ま・で・も・ま・だ・パソコンがあ・た・り・ま・え・
のようにフリーズしたりクラッシュするのは、そもそもこのパソコンなるものが、
テクノロジーとしてまったく成熟しきれていないからで、プロダクツとしては、
不完全で未完成なものだからです。

d0017381_18195565.jpg
ラジオやアイロンのような成熟したテクノロジーはフリーズしたりクラッシュしたり
しません。また、いやしくも「商品」として販売したプログラムに、次から次にバグやら
不具合が見つかり、そのたびに、それを修正するためのアップデートやらヴァージョン
アップやらを行わないといけないというのは、基本的にプロダクツとしては「失格」で、
欠陥のある不良品を販売していると云えなくもありません。花森安治なら「恥知らず」と
罵倒したことでしょう。

また、最近は少しはましになってきたようですが、一時期の携帯電話のこわれやすさ
といったら、本当にひどいものでしたし、しかも、まだ依然として高くつくバッテリーの
せいで持続的使用ができないからくりになっています。それにひきかえ、昔のものは、
一概にそうだとは云えないにしても、今のものに比べれば、ずっと頑丈で、壊れにくく、
また丈夫で、長持ちするようにつくられていました。「あべこべだ」というのは、つまり、
このことです。今からみればいかにローテクで単純でも、昔の家電製品には、まず
「丈夫で、壊れにくく、頑丈で、長持ちし、できれば、一・生・使・え・る・も・の」という
コンセプトと設計思想があって、ある時期までの昔の家電の方がプロダクツとしての
クオリティや完成度は高いのです。それは買い手がそういうものを望み、つくり手もまた
それに応えるかたちでものをつくっていたからで、大量生産・大量消費の流れの中で、
そうした「ものづくり」がどんどん廃れてゆくなか、電子楽器と一部のオーディオ製品の
分野では、確実にある時期までは、そうしたものづくりが行われていたのです。
そこでもう一度、リズムボックスを見てください。

d0017381_1915147.jpgご覧のとおり、筐体にはしっかりしたつくりの
木の箱が使われていて、たとえスピーカーや
アンプにぶつけたところでびくともしません。
大人がひとり箱の上に乗って踊っても何とも
ないくらい頑丈にできてます。丈夫な分、重量
があるので運ぶ時はたしかに重たいのですが、
オルガンの上に置いてもぐらついたりせず、
肘をぶつけてオルガンからすべり落ちたりする
こともないので現場でも安心で信頼できます。

パネルのツマミやボタンも手ごたえのある、がっつりしたものがとりつけられています。
厚みのないフラットなものではなく、どれも前にぐっとつきだしているので、たしかに
「押した」「回した」という操作の実感と感触が指から伝わります。イルコモンズは
電気工学にあまり強くないので、基盤回路の詳細まではわかりませんが、ずっしりと
重みのあるボックスをひざの上に抱きながら、綿棒やふきんで「すすはらい」をしてると、
筐体のたてつけやパネルのとりつけが「しっかりしていて」「ちゃんとつくられている」
ことがわかります。

つくられてから30年以上経っても、まだどこも壊れていないし、このままいけば本当に、
一・生・使・え・るかもしれません。いや、もしかするとイルコモンズより長生きするかも
しれません。そのチャカポコチャカポコというリズムパタンや音色こそ、アナクロなもの
になりましたが、この先また音楽の流行が変われば、いつでもまた現場に復帰できる
野太い響きとダンサブルな弾みをもっています。「BPMとグルーヴこそ変わったけど、
ダンスならまだ踊れる」とでもいうように、チャカポコチャカポコと鳴っているのを聞いて
いると、久しく覚えたことのない、モノへの「愛着」や「敬愛」の念すら感じ、それは
「お払い箱にされるなんて、まっぴらごめんだ、だって、まだ、ちゃんとこうやって
動いてるんだから」と云っているようにも聞こえます。

d0017381_18231496.jpg
不幸なことに、あらかじめ壊れやすいようにつくられたモノや、未成熟で
不安定なプロダクツばかりに囲まれて暮していると「今の最新のものがコレだから、
さぞかし昔のものや古くなったものは、もっとひどいのだろう」というふうに錯覚して
考えてしまいがちですが、このリズムボックスのように、古くなっても、丈夫で壊れにくく、
頑丈で長持ちし、一生使えるかもしれないような「よくできた昔のモノ」にふれると、
そうではなく、ひどいのは、むしろ今のものとそのものづくりの方なのだということを
思い出させてくれます。もし「電気安全法」という名のアパルトヘイトやホロコースト
によって、こうした「よくできたモノ」がマーケットやショップから追いはらわれ、一部の
愛好者の閉じたサークルの中だけでひっそりとやりとりされるようになってしまえば、
そうしたコモンズとのコンタクトの機会も失われるでしょう。そうなると「新しいものが
よくて、古いものはだめだ」という思いこみと偏見だけが残り、そう思いこませたい
と考えている誰かの、まさに思惑どおりになってしまい、いつまでたっても、
リサイクルも、エコロジーも、ロハスも、スローライフも、ただのユートピア的
空念仏でありつづけるでしょう。というわけで、最後にもう一度くりかえすと、
昔の電化製品はたしかにローテクだけど、プロダクツとしては完成度が高い。
それにくらべ、今の電化製品は機能的にはハイテクだけど、プロダクツとしても、
テクノロジーとしても、まだ未完成なままである。あぶないのは、はたして、
どっちなのだろうかと、誰が想わざる。手ブレしないカメラとか、鍵盤が光る
キーボードとか、高解像度すぎて目のやり場に困るようなテレビとか、もう、
そういうものはいらないので、過去の家電製品をお払い箱にしないですむ
ような電源ボックスやバッテリー装置を、たのむから、つ・く・っ・て・ほしい
と、誰が想わざる。

d0017381_1825584.jpg
-------------------------------------------------------
[追記] 世間ではよく「昔はよかった」などと過去を美化するようになるのは
「齢をとった証拠だ」などといわれます。たしかにその通りだ思います。でも、
「それが、どうした、齢をとってナニがわるい、上等だ、望むところだ」とイル
コモンズは、そんなふうに考えてますので、これからますます「クソオヤジ」
になって「齢をとった証拠」をつきつけるべく「昔のモノはよかった」という話を
書いてゆこうと思ってます。しつこくて、人にけむたがられようが、若者に
嫌われようが、異性にもてまいが、それもまたいいなと、そう思いはじめて
イルところですから。
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by illcommonz | 2006-02-22 19:09
▼コンタクトとすすはらい
d0017381_18233661.jpg「ミュージシャンたちは、楽器の中にある
マザーボードとコンタクトしてるんだ。
物理的な接触ではなくて、何というか、
このあたりにある「何か」によって、
マザーボードと精神がつながるんだよ」
(ロバート・モーグ)

あいにくイルコモンズは「ミュージシャン」
ではないので、そういう「何か」を通じて
マザーボードと「コンタクト」をとることは
できません、が、

それでも、麺棒(めんぼう)と「コンタクト剤(接点復活剤)」があれば、古くなった
家電の接触(コンタクト)不良を回復させ、家電とのコンタクトをとりもどすことは
できます。嘘のような本当の話ですが、ひと昔前の家電製品の不具合や故障は、
ホコリやサビなどによる接触不良が原因であることが非常に多く、特にこういう
ロータリー式(あるいはスライド式)のツマミや差込ジャックのあるアナログ楽器や
音響機器はそうです。俗に「ガリ」とよばれる、ガリガリガリとか、ジジジジジジとか、
ブチブチブチとかいう耳障りなノイズ(音響系のアノ音です)の原因のほとんどは、
基盤回路から発生するものではなく、パネルまわりの部品やジャックの接触不良
によるものなので、ツマミをぐりぐりと動かしたり、コンタクト剤を吹きつけてやった
りして、麺棒で丁寧にホコリやサビをとりのぞいてやるだけで、嘘のようにピタリと
鎮まります。また、基盤回路にしてもモーターにしてもホコリこそは最大の敵で、
思わぬ誤作動やトラブルをひきおこす最大の原因でもあるので、例えばこうした
サイトを参考にしながら分解掃除をすれば、ホコリによる故障や事故の危険を
避けることができます。そういえば、こないだ「付喪神」のはなしを書いたときに
「すすはらい」のことがでてきましたが、こと電気製品に関していえば、現実に、
この「野生のコモンセンス」としての「すすはらい」の考えと習慣が家電製品の
たたりや災いを避けるために、大事なわけです。

というわけで、ミュージシャンでなくとも誰にでもできることとして、
まずは麺棒を手にとり、目につく穴をかたっぱしからほじるというかたちで、
古い機材との手を通じた物理的なコンタクトを再開しました。
そして、これは、やりはじめると、クセに、なります。

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d0017381_2010164.jpg

[追記] コンタクト剤(接点復活剤)というのは、
左のようなやつです。それから、ふき掃除には
「暮しの手帖」特製の「日東紡のふきん」
ふきとり具合がとてもよくて重宝します。
これもぜひお試しください。
丈夫で長持ちします。
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by illcommonz | 2006-02-18 20:17
▼テクノの花嫁ダンス
d0017381_15273758.jpg
廃棄された仏壇のようですが、これは今は亡きPPG(Palm Producttions GmbH)社の
シンセサイザーです。よもや、こんなことにでもなったら、これをつくったウォルフガング・
パームや、先年、他界したロバート・モーグ博士をはじめとする、シンセのご先祖様たちに
顔むけができない.....と思ったのか、かつて「テクノポップ」と呼ばれた音楽をたちあげた
人たちも声をあげはじめたようです。「四人目のYMO」こと、元・YMOの専属プログラマー
松武秀樹氏が会長をつとめる J S P A (日本シンセサイザー・プログラマー協会)が、
坂本龍一、高中正義、松武秀樹、椎名和夫の四人の連名でデンアンホーの規制緩和
(規程変更)を求める署名をはじめたようです。

d0017381_16595823.jpg
電気用品安全法(PSE法)に対する署名 http://www.jspa.gr.jp/pse/


もちろんイルコモンズもこの署名の趣旨には賛同します、が、しかし賛同すればこそ、
署名しただけで何かをしたという気になるのがイヤなので、当分はあえて署名せずに、
これまでどおり、このブログを通じて、デンアンホーについて書いてゆきます。
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d0017381_1616373.jpg
[追記] 電子楽器やシンセサイザーに
多少とも関心のある方は、こちらの
本とドキュメント映画をあわせて
ご覧になられることをお勧めします。
そうしたら、署名したくらいではとても
気がすまなくなると思います。


▲田中雄二著 「電子音楽 in JAPAN」アスペクト社
▲ハンス・フェルスタッド監督「MOOG」「予告篇」をみる
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by illcommonz | 2006-02-18 16:27
▼「彼の独身者性によって裸にされた国民、ならばこそ」
d0017381_135357.jpgもう2週間くらい前の話になりますが、いつものように
NHKラジオの国会中継を聞きながら仕事をしていたら、
代表質問に立った野党の議員が、たしかこんなふうな
ことをいってました。

「えぇ、一般的に申しまして、一国の総理の
ふるまいや行動というものは、好かれ悪しかれ、
国民になにがしかの影響をあたえるものです。
そのうえで、いささか失敬なことを申しあげますが、
総理。総理をみておりますと、いわゆる一家団欒の
しあわせや家庭生活のよろこびのようなものをあまり
感じることができないのです....」(以下省略)。

こういうのはプライバシーにかかわる話なので、話はそこで終わったのですが、
これを聞いて、「ぁ、なるほど、いわれてみれば、たしかにそのとおりだな」と
思いました。構造改革にしろ民営化にしろ何にしろ、「いまやりたい、すぐやりたい、
自分がやりたい、そしてあとのことは知らない、自分は関係ない」というのは、
いかにも独身者的な欲望で、よくいわれるような「独裁政治」というよりむしろ
「独身政治」だなと思い、あのなんでもかんでもばっさばっさと切り捨ててゆく
「人情のなさ」や「親心のなさ」にもそれでようやく合点がゆきました。そして、
「国民の範となり、鏡となるべき一国の総理がそんなふうじゃ、それをみてる
国民だって....」と思い、次の総理が誰になるにせよ、独身者の総理だけは
もうこりごりだなと思いました。そうじゃないと、ますます非情な社会になりそうで、
こわいですから。ちなみにイルコモンズが暮らしてたアフリカの社会では、
「独身者」というのは、半ば冗談、半ば本気で、「ひとでなし」や「けもの」
のようなものだと考えられてました。

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[追記] 上の画像は、マルセル・デュシャン作「彼女の独身者たちによって裸に
された花嫁、さえも...」(別名「大ガラス」)の、贋作・永田町ヴァージョンです。
プライバシーに配慮し、ガラスに映りこんだ人物の両目はふせてあります。
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by illcommonz | 2006-02-18 14:24
▼ラン! ダダカン! ラン!
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by illcommonz | 2006-02-18 08:07
▼非情な世界ゆえに
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「あゝ、人心(じんしん)の荒廃、ここに極まれリ、
いよいよ世も末だ、末法の世界だ...」と思わざる
得ないような非情な事件ばかりがやたらと続き、
「こんなんじゃ、いつなんどき、天罰が下って、
天変地異が起きても、おかしくないな...」と思って、
意外に迷信ぶかいところのあるイルコモンズは、
「非常持出袋」なるものをこしらえました。

最初はマニュアルどおりに、軍手、ガムテープ、
ウェットティッシュ、ろうそく、ラジオ、携帯充電器、
ミネラルウォーター、救急用具、フラッシュライト....といった具合に、ライフラインを
確保するために必要最小限度のモノだけを、ストイックにパッキングしてたのですが、
そのうち「何だかコレはちがうな、人はライフラインのみにて生きるに非ずだ」という
気がしてきたので、チョコレートとタバコを1箱づついれることにしました。それから、
日頃の自分の習性を考えると、非常なる時にはたぶん何か書きたくなるはずなので、
ボールペンとノートもいれました。それと、いろんなものがいっぺんに失われてしま
った時は、その空白を埋めるための音楽が必要になるので、ハモニカもいれました。
戦後の焼け野原のことをイメージしていたら、花森安治の文章を思い出したので、
「暮しの手帖」特製の「ふきん」もいれることにしました。あと、こどもには甘いものと
やわらかいものが必要なので、黒糖入りのはちみつとクマのぬいぐるみもいれました。
「非常持出袋」のおなかが、ぷっくり出てるのは、そのせいです。
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[追記] このあとも、さらにいろんなものをつめたら、袋にはいりきれなくなって、
こうなってしまいました→非常持ち出しぶくろ
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by illcommonz | 2006-02-18 06:48
▼デンアンホー以後の電気安全保障制約生活
〆切の迫ったこまかい仕事を、神経をすりへらしながらやってる最中に、
頼んでもいないのに、しかも断りもなく勝手にやった自動更新の、
このメッセージがでると、心底、腹が立ちます。
(クリックすると画像がポップアップして......腹が立ちます)

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セキュリティ&セーフティーを口実にしてオンライン機能のない旧電化製品を
絶滅させた後、同じくセキュリティ&セーフティーを売りにして、企業が僕らに
売りつけようとしているPSEマークつきの家電というのは、おそらくこんな風に
しょっちゅうヴァージョンアップだのアップデートだのウィルスチェックだのを
しないといけないオンライン家電なんだろうなと予想してます。
まずは最新のプログラムに更新しないと使えなくなる電子レンジとか、
定期的にウィルス・チェックをしないといけない冷蔵庫ときて、その次は
いよいよ、NHKの受信料をはらわないと見れなくなるテレビとか、
国民年金を滞納していると使えなくなるエアコンとかぢゃないかと、
想ったりするのですが、考えすぎでしょうかね。
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by illcommonz | 2006-02-17 04:49