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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼逐電する群像
d0017381_8263612.jpgポレポレ東中野でいま開催中の吉田喜重監督作品特集
「変貌の倫理」で、「嵐を呼ぶ十八人」を観てきました。
ともかくまずは、出てくるどのカットもどのカットも画面がよくて、
その映画的構図のすばらしさに目を奪われました。しかも
その画面のよく動くこと。最前列の真ん中の席で見たので、
見てるあいだじゅう、頭を右に左にふりながら観てました。
社会派映画とはいっても、山本薩夫や熊井啓のような物語
説話的な作風ではなく、あくまで画面で活写してゆくという
つくりで、戦後イタリアのネオリアリズム映画の輝きをみてる
ときのような錯覚をおぼえました。ストーリー的にいっても、
「にがい米」と「仁義なき闘い」の間に位置づくような映画です。
みどころは、常に有象無象の「群れ」として登場してくる18人の姿で、隅々まで
精密に設計された画面のなかにその群れが現われるたびに起きる静かな破調と
乱調にゾクゾクさせられます。特に、この18人が映画的な物語装置を置き去りに
して逐電してゆくシーンは圧巻です。ここがおそらく「当時の社会派映画に対する
批評的レスポンス」なんだろうなと思ってみました。聞けば「嵐を呼ぶ十八人」と
いうタイトルは松竹が興行むけにつけたものらしく、タイトルだけ見ると「野球映画?」
ともとられかねないものですが、そのタイトルとは裏腹に、この作品で描かれて
いたのは、決して「チーム」にならない「群れ」のしたたかな「生の政治力」では
ないかと思います。

あと、上映に先だって蓮実重彦氏の解説がありました。それを聞きながら、
そういえば、画面をまず見るクセは『表層批評宣言』や『監督小津安二郎』で
たたきこまれたものだったなぁと思い出しました。と同時に、誰もが語りたがる
映画の説話的部分やドラマには手をふれずに、その外縁をふちどりながら、
やがてスクリーンをまなざす体験の方へと誘いこんでゆく誘拐魔的な活弁術は
巧みだなぁ、、、と改めて感心しました。タイプはかなりちがいますが、往年の
淀川長治の解説にもそういう巧みなハズシがあったことなども思い出しました。
なにはともあれ、映画に身を捧げてしまった人の活弁つきで初見の映画を見る
というのは、ずいぶん贅沢な感じがして、好いものだと思いました。
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[追記1] 後日、ポレポレ東中野さんから特別鑑賞券をいただきました。
気前よく4枚もくださったので、半分は自分で使って、残りの半分は、
どなたかにおすそわけします。いつも持ち歩くようにしてますので、
どこかで遭ったときに、申し出てくだされば、その場でさしあげます。
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by illcommonz | 2006-02-02 09:28
▼メメント・ネムリ
昨晩の地震はおおきかったですね。さて、思い起こせば、この5年くらいずっと、
いろんなこと(テロと戦争)があって、あまり眠れない生活をつづけてきたので、
このへんでいっぺん、まとめて寝てみようと思い、誕生日の後の数週間を
冬の睡眠週間にあてて、「毎日寝る生活」をしたら、すっかり「眠るしあわせ」を
おぼえました。とはいっても、いわゆる睡眠のサイエンスとか夢のアナリシスには
まったく関心がなく、ただ単に、意識をOFFにすると、なにかがONになって、
ふわふわしたり、ふらふらしたり、すかっとしたり、じんとしたり、くらくらしたり、
なんというか実存のモードがかわるというか、それがおもしろくてたまらず、特に
目がさめた瞬間の、あれっ?という感じがおかしくて、それを愉しみに毎晩、夢中で
眠ってました。おかげでバクテリアやウィルスに対する抵抗力も回復したようです。

あと、起きてる時には思い出すこともなかったガラクタみたいな記憶が思いのほか
たくさんバックアップされていたのが分かってア然としました。もう35年以上も前に
連れて行ってもらった映画館のロビーの内装とか、幼稚園の時に使ってた遠足用の
水筒の栓のかたちとか、どうしてまたそんなジャンクな記憶がセーブされていたのか
まったく謎な記憶が夢の中にまぎれこんできて、摩訶不思議でした。外傷どころか
カスリ傷ひとつないよう経験や知識の断片がどうしてそんなに長期保存されていた
のか、そのランダムさとエコノミーはまったく謎です。ともあれ、結果としては、
ハードディスクをデフラグした感じです。ということで、昨日から月も替わったので、
また平常どおり運行します。
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by illcommonz | 2006-02-02 07:07
▼暮らしの限定スケール
d0017381_6312338.jpg野生のコモンセンスいわく
「坐して半畳、寝て一畳」

「眠りへの誘いは、横たわるという行為
のうちに生まれる。横たわる、それは
まさしく実存を場所に、位置に限定する
ことである」レヴィナス『実存から実存者へ』

[図] 久隅守景「夕顔棚納涼図屏風」を見る
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by illcommonz | 2006-02-01 06:47
▼ふたのあるしあわせ
d0017381_673491.jpgふたにはふたつのはたらきがあります。
閉ざされたものや封じこめられたものに
ふたをつけると解放のしるしになります。
反対に、無理にこじあけられた穴や
おしひろげられた傷にくっつけると
介抱と養生のたすけになります。
ことしは、後者のふたのほうも
考案してみるつもりです。
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by illcommonz | 2006-02-01 06:09
▼かつては
d0017381_5335067.gif権力が、
そして現在は、市場が、
眠りを奪う装置を発明した。
前者はおもにハードウェアを
後者はおもにソフトウェアを
開発した。
ある種の体制にとって、
それほどまでに眠りとは
おそろしいものなのだ。

ということで、また、もうひと眠りしよう。
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by illcommonz | 2006-02-01 05:34
▼時計じかけの子守歌
d0017381_5165581.jpg
ねむるなぁ、
ねむるなぁ、
よいこよぉ ♪
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by illcommonz | 2006-02-01 05:17
▼男の子には
d0017381_5104434.jpg愛玩動物やぬいぐるみのかわりに、
機械じかけの玩具を与えよう。
そうすれば、それが動いてるあいだは
眠らないだろうから。
そしてやがては機械のように
はたらくだろうから。

フェルナン・レジェ「機械をもった少年」
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by illcommonz | 2006-02-01 05:12
▼野生のこどもを家畜化する
d0017381_3473393.jpgエコノミー(家政術)発生の瞬間を
描いた絵のように見えます。

(パチッ!)
はーい、おきなさーい。
ほら、ほら、ほら、みてごらん。
そのかわいいお目をぱっちりあけて、
あっちの側からこっちの側にきたら、
どれでも好きな動物さんを、
あげますよ。

かつては動物と同様、外界の過剰な情報やモノの刺激を遮断し、「世界の貧しさ」の
うちに世界との連続性や一体感を感じ、そこに共にまどろみ放心し満足しきっていた
こどもたちは、家なるものを統治し支配する家政術(エコノミー)によって、そうした
「~しないですませる」ことのできる動物の生き方と潜在力を失い、飼いならされた
人間となるのとひきかえ(交換)に、かつては自分もそうであったところの動物、
もしくは、それをかたどったものを、「失われた我らが野生の記念品」として与えられる。
そして、それを所有し、管理し、支配するなかで、自分が動物であることを忘れる。
そしてやがて、動物もしくはそれをかただったものを抱いて共に眠る習慣を捨て、
ついには、睡眠を節約することを覚えたとき、その忘却は完璧なものとなる。

「イルコモンズの今日の寝言」より
人間と動物が交錯する眠りという例外状態のなかで
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by illcommonz | 2006-02-01 04:52