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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼イルコモンズ・レイトショー(仮称)
d0017381_3215324.jpg【おしらせ】
「ビデオランデブー/
映像の現在」展の
公式プログラムとして、
イルコモンズ映画の
レイトショーが決定。
下記の作品以外の
追加上映や追加展示
もあるかもしれません。

▼イルコモンズ・レイトショー(仮称)
日時:2008年1月18日(金)18:30~
場所:大阪市立近代美術館(仮称)建設準備室
上映作品:「無買日 京都 二〇〇七」(Buy Nothing Day Kyoto 2007)
カラー/モノクロ 13分+α 制作:イルコモンズ映画舎

(あらすじ)「買うものであなたが決まる(You are what you buy)」という丸井のクレジットカードのCMを見たイルコモンズ。「そんなことあるものか!このCMは人間に対する冒涜だ!」と腹をたて、毎年、クリスマス・シーズンに行われるアドバスターズの「BUY NOTHING DAY」に参加することを決意。早速、自作のキャンペーン・ポスターをつくり、YouTubeにキャンペーン・ビデオをアップし、さらに、「資本主義への日々の投票用紙」であるレシートで覆われたマネキンまでこしらえるが、それでもまだ腹の虫がおさまらない。そこで毎年、「BUY NOTHING DAY」に京都四条河原町の阪急百貨店前で行われる「禅タ・クロースの座禅」イベントに参戦。はたしてそこでイルコモンズが見たものは何か?そして「僕らがどんな人間かを決めるのは何なのか?」という問いにイルコモンズが出した答えは何か?現代美術家で民族誌家でメディア・アクティヴィストのイルコモンズが贈るヒューマン・ドキュメント。
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by illcommonz | 2008-01-17 03:25
▼「アート・バースデー2008」
d0017381_2433115.jpg今日、1月17日は、イルコモンズの42回目の大厄の誕生日を記念して、大阪のイルコモンズ・インフォショップから、この(美術メディアがとりあげない)メディア・アートのバースデーパーティに参加します。

「アート・バースデー2008」
【解説】 「アート・バースデーは、世界中のアーティストやアート団体が、作品をたがいに持ち寄って「交換芸術」を祝うイベントで、毎年1月17日にひらかれています。アート・バースデーは、フランスの芸術家、ロベール・フィリヨによって1963年にはじめて提案されました。フィリヨは、いまからおよそ100万年前、まだアートが存在しなかった時代の1月17日に、アートは生まれた、と云います。それは、誰かが乾いたスポンジを水の入ったバケツのなかに落としたときに起こったとされます。ちっぽけなことですが、これがアートのはじまりなのです。アーティストたちは、ジャンク・パーティーやギャザリング、メール・アートなどでアートの誕生日を祝います。ほかにも、遠隔通信ネットを利用したスキャンTV、ビデオ音響、電話回線やモデム交信によるMIDI接続のための音楽、BBS、チャット、そして1990年代の中期からはインターネットなどが使われます。このパーティーのモットーは「FOREVER YOUNG」です。」(「Art's Birthday.Net」「KUNSTRADIO」のサイトより)

d0017381_2511237.jpgアート・バースデー・パーティの参加者たちは、紙で折ったバースデーハットをパソコンにかぶせ、ネットやメールを通じて、音楽や画像、映像、詩、ライブ、ラジオ放送、そして、アートへの愛を交換しあいます。アップロードはここから行います。

日本では、東京経済大学のスタジオに設けられた「ラジオ・キネソナス」から下記のストリーミング・ライブ(が行われます。

▼Radio Kinesonus online & insite radioparty (curated by 粉川哲夫)
▽00:00-03:00am 「ラジオ・キネソナス」
 at ゲーテ・ギャラリー(東京)
▽13:00-14:00pm 「Skypeトーク」 イルコモンズ
 at イルコモンズ・インフォショップ(大阪) in 大阪市立近代美術館(仮称)
 心斎橋展示室「ビデオ・ランデブー/映像の現在」展会場
▽14:30-16:30pm 「ノンストップDJ」 矢部直(U.F.O.)
 at 東京経済大学スタジオ(東京)
▽16:30-19:00pm 「ノイズ、ノイズ、ノイズ」
 Reiko.A, Kelly Churko, TOMO, à qui avec Gabriel, and ASTRO
 at 東京経済大学スタジオ(東京)

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▼「アート・バースデー2008」パーティ参加者リスト
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by illcommonz | 2008-01-17 02:54
▼文化人類学解放講座期末試験
d0017381_0175144.jpg【六日目】

今日は「文化人類学解放講座」の期末試験の日で、
午後から東京に行くため、インフォショップを留守に
しますが、インフォショップは開店しますので、
どうぞおいでください。
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by illcommonz | 2008-01-16 00:18
▼いま・そこにいるアナーキストとインフォショップの役割
d0017381_23473422.jpg元・T.C.D.C.のメンバーで、いまパレスチナに
いるアナーキストの友だちから届いた便りと
アナーキーなアート・プロジェクトの呼びかけ
を紹介します。もちろんイルコモンズもこの
(美術メディアがとりあげない)アート・
プロジェクトに参戦します。文中に出てくる
「イレギュラー」というのは、東京・新宿にある
インフォショップ「イレギュラー・リズム・アサ
イラム」
のことで、インフォショップというのは、
つまり、そういうメディアです。
..............................................................................................

「パレスチナより憎愛とアナーキーと連帯をこめて」 志賀直輝

 わたしは11月の中旬から現在に至るまでパレスチナにいます。イスラエル兵の銃口からパレスチナの子どもたちを守りたいと思って非暴力団体で活動しています。この団体には世界中からアナキストやアクティビスト、各地の変態があつまってきます。わたしの視点で見たパレスチナについて日記を書きました。かなり長いですがぜひ読んでください。いま、いったい、パレスチナでなにがおきているのか。少しでもミクロレベルで伝わるといいと思います。
 また、パレスチナにはいたるところに隔離壁があります。この壁はイスラエル政府によってつくられました。この壁によってパレスチナの人々は自由に動くことができません。そして24時間体制で管理されています。今、この壁に世界中のアーティストやアナキストがグラフティやステンシル、ポスターなどを描いています。
 この動きによって、今、パレスチナ・ベツレヘムの隔離壁がひそかな観光スポットになっています。隔離壁の観光化が進むことによって、世界中にイスラエル政府のパレスチナに対する隔離政策が少しでも伝わると思います。そして、なにより、薄暗い壁を楽しい絵でいっぱいにしてしまうのは、なんともおもしろいことだと思います。
 そこでわたしたちも、この流れに乗ろうと考えています。絵やポスター、ステンシルなどを今月1月22日までにイレギュラーに届けてください!時間があまりないですが、どうぞよろしくおねがいします。

以下は、わたしがかきためた日記です。

特に11月28日の「緑のおばさんならぬ黒いおっさん」はぜひ一読を。

こんなふうにアナーキストというのは、いまの世の中のように、みんなが「自分のこと」
だけで精一杯なときでさえも、地球の反対側で起きていることに腹をたて、心を痛め、
そして、「一体、わたしの頭はどうなってるのだろうか?これでいいのか??」とか、「なぜ、
わたしはここにいるのだろうか???」とか、「人間というものは、こういうものなのか?
わたしにはわからない」と、いつも頭を悩ませながらも、しかし、何かせずにいられない、
ほんとうに愛すべき人間だと思う。「アナーキストたちが案内する未来の世界」というのは、
決して口からでまかせではなく、本当にそう思ってる。もし、いつかチャンスがあれば、
「アナーキズム・ナウ/アナーキズムの現在」という展覧会をやってみたいものだ。

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by illcommonz | 2008-01-16 00:03
▼美術メディアがとりあげそこねてるメディア・アート展
d0017381_2182930.jpg今日までに取材や
掲載依頼があったのは
「大阪日日新聞」
「週刊金曜日」のみ。

▼「Video Rendez-Vous」
「心斎橋の東側、ハンズの東隣のビルに「大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室」というものがあります(とはいえ、近くで働いているはずの私も全く知らなかった)。現在、そこで「ビデオ・ランデブー展」が開催中です。近くだし、と思って昼休みに行ったら、かなり濃い内容で全く時間が足りませんでした。20日まで開催されるので、またしっかり見に行く時間を作ろうと思っています」。
「うっきーの日常生活。(Blog版)」より


▼「遊び ビデオ・ランデブー:映像の現在-三連休政治経済芸術」
大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室に 「ビデオ・ランデブー:映像の現在」を見に行った。企画が大阪市立近代じゃないせいか無料。なんかお得だ。館内のあちこちにモニターをおいて映像作品を上映している。一部の作品は時間を決めて大きなスクリーンで上映している。うーむ、もちょっと調べていけば良かったか。素人の乱とかおもしろそうだった、見たかったなぁ。ただ「ラジオアートとセルフメディア」ってパフォーマンス/トーク/対談はおもしろかった。見れて良かった。トーカーの粉川さんが5分ぐらいで話しながら音声発信機と映像発信機を作って会場内のラジオとテレビで実際に受信したときは、ちょっと感動した。話してることも静かに真摯に凶悪で大人だ。パスカルさんとの結構熱い対談もおもしろかった。時間は大幅に超過して色々とぐたぐたしたが。フランス語なまりの英語を大阪弁が入る通訳さんが訳すのもおもしろかった。いろいろぐたぐたでたのしくじゆうでゆるくてしあわせな感じだった。政治もマスメディアもどこにでもあるが、どこにでもあることを忘れてはいけない。考え利用し疑い表明しよう。政治も経済もどうなるんだかわからんが意志をもって自由に生きたい、自由に生きよう。(「YASの新PC納品待ちさんの日記」より)
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by illcommonz | 2008-01-15 21:10
▼今日の工作
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▼イルコモンズ「オイルショッカーズ・カンドラム」(2008年)

「ガソリン値下げ隊」を結成=暫定税率廃止求める-民主
民主党は15日、揮発油(ガソリン)税の暫定税率維持を阻止するため、衆院議員約60人による「ガソリン値下げ隊」を発足させた。街頭演説などで党の主張をアピールするほか、与党が国会で暫定税率維持を含む租税特別措置法改正案の採決を強行するなどしてきた場合は、ピケを張るなど実力行使も辞さない構えだ。(時事通信社 1月15日)

そのセンスのないネーミングのセンス、どうかならないのか?>民主党
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by illcommonz | 2008-01-15 21:04
▼公共分譲インフォショップ・モデルルーム展示場
d0017381_19363241.jpg【五日目】
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by illcommonz | 2008-01-15 19:39
▼「回顧と展望」展のカウンター・モチーフ
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▼イルコモンズ「僕らはグローバリズムに反対するアナーキストで、
テロリストではない(もちろんフーリガンでもない)が、彼らは判別
できないふりをして横柄なことをする」
 ↓
▼「サミットでのテロ警戒=07年「治安の回顧と展望」-警察庁」
「警察庁は10日、国内外の治安情勢を分析した2007年版「治安の回顧と展望」を
まとめた。来年7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に際して、「日本が
国際テロの標的となる恐れがあるほか、反グローバリズム勢力による暴動なども
懸念される」として、関係機関と連携し、不法行為の未然防止に総力を挙げるとし
ている。北海道洞爺湖サミットは、01年の米同時テロ以降、国内初のサミットとなり、
4~6月には各地で外相や司法・内務相らの会議が開催される。同庁は、05年
7月の英グレンイーグルズ・サミット開催時は、ロンドンで同時多発テロが発生した
として、北海道以外の地域や公共交通機関などへの警戒が必要とした。また、
「一部の反グローバリズム団体が抗議行動を呼び掛けているほか、国内過激派
がこうした団体との連携を強め、ドイツのサミットでの抗議行動にも参加した」と
指摘した。」(時事通信社 2007年12月11日)

d0017381_17381375.jpg▼「サミット会場周辺にミサイル配備!?
防衛省が検討 政府内には慎重論」

「来年の北海道洞爺湖サミットで空の警備を担う防衛省が、テロ対策の一環として、会場周辺への地対空誘導弾パトリオット(PAC3)配備の検討に入っていることが二十八日、分かった。ただ政府内には「いたずらに危機感をあおるべきではない」との慎重論があり、実際に配備されるかは流動的だ。二〇〇一年の米中枢同時テロ以降、サミットは厳戒態勢下で行われており、〇二年のカナダ・カナナスキスサミットの警備では、ハイジャック機によるテロを想定して、地対空ミサイルや空中警戒管制機(AWACS)が導入された。以降、ミサイル配備などはサミット警備の「国際常識」(防衛省関係者)となっている。防衛省は来年度政府予算案でサミット関連予算九億四千万円が認められており、ミサイルのほか、沖縄サミットで使ったAWACSを今回も配備し、会場周辺の空域を警戒・監視しながら、専用ヘリで米国をはじめ参加各国の首脳らを輸送する計画を立てている。ただPAC3は現在、埼玉県入間基地など首都圏に配備されており、「洞爺湖周辺に移動させれば首都圏のテロ警戒が手薄になる恐れもある」(航空幕僚監部)との指摘もある。防衛省幹部は「国際情勢の分析を続け、テロ警戒で最善の策を慎重に見極めたい」としており、今後、外務省などと協議する方針だ。」(北海道新聞 2007年12月29日)

▼「サミット妨害に「フーリガン条項」も」
今年7月に北海道で開催される洞爺湖サミット(主要国首脳会議)を控え、「反グローバリズム」を掲げる世界各国の団体などが抗議行動を呼びかけるなど、活動を活発化させている。06年のドイツ・ハイリゲンダムサミットでは8万人規模のデモが発生し、1000人以上が身柄を拘束される事態に発展。日本でも警察庁や法務省が早くも警戒を強めている。欧州各国で「反G8」を掲げる国際ネットワーク「DISSENT」のドイツ人活動家2人が今年10月、日本に入国。同月8日には、洞爺湖サミットの主会場となる「ザ・ウィンザーホテル」の周辺を視察した。フランスの団体の女性活動家も昨年12月に入国し、日本各地でサミット反対を主張しているという。世界の活動家は日本に次々と上陸し、大学で講演するなどして、サミット開催に抗議するプロパガンダ活動を展開中。さらに、ネット上では「北海道を目指せ!」といった書き込みや呼びかけが急増。ネットカフェ難民など閉塞(へいそく)感を抱えた日本の若者らがこうした団体に合流する可能性もあるとみて、警察当局は警戒している。法務省では、活動家の入国を阻止するため、入管法の「フーリガン条項」を適応する準備に入った。02年のサッカーW杯日韓大会に向けて法改正されたもので、当時フーリガン19人の入国を拒否した。活動家への適応は初となるが、警察庁や外務省と連携し、情報収集を進めている。(スポニチ 2008年1月1日)
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by illcommonz | 2008-01-15 17:45
▼ECDによる「イルコモンズの回顧と展望」
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▼イルコモンズ「いるべき場所のための広告」(2003-2008年)

「(二〇〇三年)三月十九日、イラク開戦の前日。仕事を終えた僕は開戦に抗議するひとびとが集まっているというアメリカ大使館に向った。しかし、アメリカ大使館周辺の大通りから大使館に向う道の入口はすべて機動隊によって封鎖されていて近づくことはできなかった。大通りからの舗道では右翼が星条旗を掲げて立っていた。その余りのバカバカしさと、普段自由に通行できるはずの通りが封鎖されていることへの怒りによって僕の中でカチリとスイッチが入る音がした。今回ばかりは傍観していられない。デモでも何でも参加してやる、そう心に決めたのだった。

サウンドデモのことは三田さんから誘われて初めて知った。五月のサウンドデモには仕事の都合で参加することができなかったのだが、サウンドデモを主催するASC(Against Street Controlの略)のひとたちとはデモとは別件で顔を合わせることになる。ASCのひとたちは並行して西荻窪の公園のトイレの外壁に「反戦」と落書きして逮捕された青年の支援活動んも行っていた。その頃僕が制作を進めていた新しいアルバムのジャケットをそのトイレの写真にしようと石黒が提案したのだ。僕はその提案を受け入れ、石黒の紹介で支援の中心になっていた矢部史郎さんに会うことになった。矢部さんの名前は僕も著書『無産階級真髄』を通じて知っていた。会ったのはその日、デモを終えたひとびとが集まった新宿の居酒屋だった。そこにいたひとびとの雰囲気に僕は不思議な懐かしさを感じた。矢部さんも『映画評論』の平沢剛さんも黒づくめの格好をしていた。それが吉祥寺マイナーにいたひとびとを思い出させたのだと思う。それからいくつかのデモにサックスを持って小田マサノリさんのT.C.D.C.の一員として参加し、七月のサウンドデモのためのASCの会議にも参加するようになった。太鼓や一斗缶を乱打しながら「殺ーすーなー」と連呼するT.C.D.C.はデモの異物だった

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▼T.C.D.C.
会議中、とても実現できそうにない突飛なアイデアを連発する石黒に運動慣れした活動家のひとたちがあきれながらも実現に向けて真剣に討議するそのやりとりはとても有意義なことに思え、会議がある日は仕事が終わるのが待ち遠しかった。はじめてのサウンドデモで僕はこれでもかというくらい踊りまくった。この日ばかりはサックスも邪魔だった。スピーカーを積んだトラックのすぐうしろの一団は両側を取り囲んだ機動隊のジェラルミンの盾に体をぶつけながらモッシュした。ダムドの「ニート!ニート!ニート!」がかかっていた。歩道から一般人がデモの隊列に加わるのを防ぐために機動隊はデモの先回りをして、ガードレールの切れ目に並んだ。そのために炎天下いかにも重そうな完全装備をガチャガチャ鳴らしながら駆け足で先を急ぐ機動隊の姿は気の毒なほど諧謔だった。デモの先頭がファイアー通りから坂をあがって渋谷公会堂の公園通りに出ようとする手前でのことだった。突然、僕の少し前の一団が将棋倒しのようにこちらになぎ倒された、同時に倒れたひとたちを踏みつけるように機動隊が向かってきた。「何するんだ!」「人殺し!」 叫びながら僕は夢中で倒れたひとの手を引っ張って立ち上がるのを助けた。「誰か逮捕されたぞ!」 情報を確かめるために走り回る活動家のメンバー、デモ隊は蜂の巣をつついたような騒ぎになった。やがてそれも落ち着き、一旦停止していた先頭のトラックは再び動き始めた。「言うこと聞くよな奴らじゃないぞ!」 誰かが叫んだその声はその場面にもっともふさわしい言葉だった。僕の耳にこびりつき頭の中で繰り返し鳴り響いた。

デモ終了後、不当逮捕に抗議するため、十数人で太鼓を鳴らしながら渋谷署に向かった。渋谷署の前の歩道に座り込みシュプレヒコールをあげる。次の日、逮捕者救援のための会議で矢部さんが言った。「石田さん、曲でも作ってくださいよ」「えー、できるなかー」突然のことにその場は答えをにごしてしまったけれど、家に帰るとすぐに歌詞を書き始めた。サビはすぐに決まった。逮捕の混乱のなかで聞いた「言うこと聞くよな奴らじゃないぞ」という声は忘れようもなかった。そうやって作られた新曲「言うこと聞くよな奴らじゃないぞ」はすぐにASCのウェブサイトにアップされた。

十月五日のサウンドデモでは、午前中から夕方のデモ出発までの時間、宮下公園でライブやDJ、ティーチインなどが繰り広げられた。出演したバンド、DJの中には、ストラグル・フォー・プライド、アブラハム・クロス、イルリメ、二階堂和美、ランキン・タクシー、クボタタケシというように自分の知り合いも多かった。デモに対してはこれでもかという人数で警備にあたる警察が、どういうわけか昼間の公園のイベントには介入しようとしなかった。この日のために用意した「言うこと~」のCD-R 200枚はデモ出発前には売り切れていた。

十一月には椹木野衣さんの「殺すな!」のメンバーを中心にジョン・ゾーンが発案した即興演奏のメソッド「コブラ」を実演するという企画があり、小田さんや石黒、キキちゃんたちと一緒に僕も参加した。指揮者的役割であるプロンプターは巻上公一さんだった。まともに音の出せない僕のサックスに巻上さんは厳しかった。「サックスはあきらめて他の楽器に変えたら」と真顔で言われた。僕はそれ以来、近所の練習スタジオで毎日一時間サックスの練習をするようになった。

(二〇〇七年)四月の統一地方選で区議に立候補する松本哉氏が選挙運動の名を借りて高円寺駅前をお祭り騒ぎにするという。その企てに僕にラッパーとして出演してほしいという依頼があった。しかし、出演を依頼された四月十五日はあいにく仕事の休みがとれなかった。出演を約束することはできなかったが、その後、石原慎太郎が都知事選でまさかの再選を果たしたこともあって、気分がザワつきはじめていた。四月十五日当日、仕事は予定よりも早く終わった。真っ直ぐ高円寺んじ向かえば飛び入りで参加できる時間だった。レコード袋の中にはそうなることを見越してマイクも用意してあった。僕の胸は高鳴った。四年前、サウンドデモに出かける時と同じ胸の高鳴りだ。この種の行動は最悪の場合逮捕される可能性もある。逮捕されれば仕事はクビ、路頭に迷うことになる。通常のライブでも本番前にはそれなりに緊張するけれど、ライブでどんなに失敗をしたってそんな波乱は起こらない。自分が翌日どうなっているかわからない、そんな事態に立ち向かう前の胸の高鳴り、それを久しぶりに聞いたのだった。

高円寺駅の改札を出ると南側の出入口のすぐ前にサウンドカーが横付けされ、DJフィラスティンのプレイで数十人のひとびとが踊っていた。僕を見つけた今回の選挙活動の参謀でもある二木信君が「やりますか」と声をかけてきた。僕はうなずいて袋から取り出したマイクのジャックをミキサーに差し込んだ。サウンドカーの前には小田さん他数人が太鼓をたたいていた。T.C.D.C.だ。僕はフィラスティンに声をかけ、おもむろにラップをはじめた。15分ほどラップして一旦終了し、サウンドカーは北口へ移動した。陽が落ちて暗くなった北口駅前の群集は100人を越えていた。しばらくして、司会らしきひとのリクエストで僕はアカペラで「言うこと~」をやることになった。最近のライブではレパートリーから外れていた「言うこと~」は歌詞がうろ覚えで誤魔化し誤魔化しのラップだったが、ひとびとのレスポンスがそれを補って余りあるものだった。コール&レスポンスがあんなに自然発生的に盛り上がったのは自分のライブでははじめてのことだった。(ECD『いるべき場所』(メディア総合研究所)より抜粋)

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by illcommonz | 2008-01-15 17:03
▼現代美術の回顧
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▼ヨハネス・ヴォンザイファー+イルコモンズ 
「99人のユニークなスーパースターとひとりのユニークなアクティヴィスト」
(2001-2008年) (画像中央)

1998年、ヨハネス・ヴォンザイファーは、ドイツの美術館の招聘により個展を開催する際、同美術館の空間をスケートボード場に変えることを提案した。彼はこれまでにも「路上」の「スポーツ」を何度かとりあげており、2001年の「横浜トリエンナーレ」に出品するにあたって、コラージュ印刷を施した100足のアディダスのスニーカーを制作した。ヴォンザイファーは、47足を観客に提供することにし、スニーカーを受け取った観客は、文字通り、その作品を街中や路上に普及させることになった。同展のくじびきでこのスニーカーをあてたイルコモンズは、2003年のイラク反戦デモの際に、このスニーカーを履いてデモに参加。以後、「路上解放」をスローガンにしたサウンド・デモをはじめ、街中や路上でのデモや抗議運動には必ずこのスニーカーを履いて参加した。もともと「アスリート=運動選手」ではなく、グローバリゼーションに反対する「アクティヴィスト=運動家」であるイルコモンズは、それからまる7年かけ、このグローバル・ブランドのスニーカーを路上とストリートですりへらせ、ロゴやコラージュがすりきれて見えなくなるまで徹底的にはきつぶし、ヴァンザイファーが意図したものとは異なるかたちでこの作品を完成させた。

▼フェリックス・ゴンザレス=トレス+イルコモンズ 
「無題:気休めの薬への返礼」
(2001-2008年) (画像左上)

「無題:気休めの薬」は、持ち去られることを求める作品である。銀紙に包まれた何千ものキャンディからなるこの作品は、観客が加わり、干渉することによって、その存在と消滅が同時に発生することになる。天国のように甘い一個のキャンディを持ち去るように促された観客は、芸術的な無を創るというフェリックス・ゴンザレス=トレスの芸術上の策略に自動的に巻き込まれることになるのだ、が、イルコモンズは、キャンディではなく、観客が捨て去っていったキャンディの包み紙をゴミ捨て場から拾い集め、まる7年間、大事に保管した。なぜなら、たとえキャンディが消滅しても、キャンディの「贈与」によって発生したマナ(義理)は、それに対する返礼がなされるまで残り続けるからだ。もともと芸術家ではなく、民族誌家であるイルコモンズは、この作品を「芸術的な無を創るもの」などではなく、グローバリゼーションが進める市場原理主義の社会のなかにあって、その「例外地帯」ともいうべき「ギフト・エコノミー=贈与経済」の世界の可能性を示してくれるものとして受けとめ、フェリックス・ゴンザレス=トレスの贈与に対する芸術上の返礼として、「銀色」の包み紙を「金色」の額縁のなかに収めて展示することにした。

*この展示をジェイソン・ローズ(1965-2006)に捧ぐ
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by illcommonz | 2008-01-15 15:33