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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼北京オリンピックの影で
d0017381_85873.jpg映画「いのちの食べかた」を
配給したエスパース・サロウが
またしても貴重なドキュメント
映画を届けてくれるようだ。

▼「女工哀歌」(原題:CHINA BLUE)
監督・撮影・製作:マイケル・X・ペレド
2005年 アメリカ 88分
配給:エスパース・サロウ

「あなたはジーンズを一着も持っていないという人を知っていますか?私たちにとって最も身近な服のひとつであり、安価なものから何百万円もするものまで、誰もが一本は持っているジーンズ。本作はそのジーンズの生産過程を追って、世界の衣料品の大半を生産している中国の工場を密着取材したドキュメンタリー。圧倒的な価格競争力と技術力の向上により、今や「世界の工場」とまで呼ばれるようになった中国。その秘密を探るため、本作は工場で働く10代の少女たちの日常生活に迫ります。机上の議論だけでは決して感じることのできない世界の繁栄と矛盾。シリアスさとユーモアを絶妙なバランスで備え、世界各地の映画祭で絶賛された稀有なドキュメンタリーです。」

*2008年9月末より、渋谷シアター・イメージフォーラムにてロードショー

[YouTube] China Blue
http://jp.youtube.com/watch?v=nwMZ2b9hdTY

欧米諸国に輸出するジーンズの糸切り作業を行う中国の「スウェットショップ」を取りあげた2005年のドキュメンタリー映画「チャイナ・ブルー」。時給7円という、とんでもない低賃金で一日18時間働かされる中国の出稼ぎ少女たちの窮状に迫ったドキュメント。北京オリンピックが演出してみせた絢爛豪華なファンタジーや夢とはまるで無縁の現実がそこにある。そこは輝かしい世界記録ではなく、生産スピードを一秒でもきりつめるために労働者の汗と力をギリギリまで搾りとる過酷な工場。現代の「蟹工船」が存在するとしたら、これのことだと思う。映画「ミッキーマウス、ハイチへ行く」(1996年) や「ザ・ビッグワン」(1997年)、「ジャマイカ 楽園の真実」(2001年)、「グローバリゼーションの隠れた顔」(2003年)などでも、東南アジア、中米、南米、アジア諸国に点在する多国籍企業(ナイキ、ディズニー、ヘインズ、ブルックスブラザース、トミー・ヒルフィガー)のスウェットショップの存在がとりあげられていたが、いま、そうしたスウェットショップの多くは中国に集まっている。中国のスウェットショップをとりあげた短編ドキュメントとしては「ディズニーワールドの中国人労働者たち」(2005年)もあるが、ジーンズ関係のスウェットショップをとりあげたのはこの映画ががはじめて。北京オリンピックが終わったら、なによりもまずこれを観に行かなければならない。

d0017381_855788.jpg[関連]
「スウェットショップのオリンピック:
中国のスピード社、労働者の
人権侵害で記録樹立」

(「ナショナル・レイバー・コミッティ・
レポート」2007年11月より)

"Olympic Sweatshop: Speedo Production in China
Breaks Records for Worker Abuse" (November 2007)
Imagine how powerful it would be if some, or even one, Olympic athlete would speak out against the systematic exploitation of Chinese workers in plants producing Sporting Goods for Export to Official U.S. Olympics sponsors like Speedo. These athletes have the stature, and voice, to demand that these Olympics workers be treated as human beings, with their rights respected and paid fair wages. President Bush, who accepted an invitation from China's President Hu Jintao to attend the 2008 Olympics in Beijing is also in a unique position, with enormous power to speak out for China's exploited sweatshop workers, who have no voice. Producing official Olympic sponsored goods under humane conditions and respecting China's labor laws and the core internationally-recognized worker rights standards would be a terrific place to start.
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by illcommonz | 2008-08-14 08:11
▼ハーグ国際司法裁判所への中世日本からの提案
d0017381_711967.jpg【喧嘩両成敗】
「喧嘩両成敗(けんかりょうせいばい)とは、中世日本の法原則の1つ。喧嘩に際してその理非を問わず、双方とも均しく処罰するという原則。中世後半になると、社会が不安定となり、境相論などを訴訟によらず実力によって解決(自力救済)しようとする故戦防戦が頻発するようになる。こうした事態に対応するために、武断的・簡潔的に処理する事を目的としたものである。その最古の例は文安2年(1456年)に出されたものとされている。こうした考え方は戦国時代の分国法にも取り入れられ、武田氏の甲州法度之次第には、「喧嘩はどの様な理由があろうと処罰する。ただし、喧嘩を仕掛けられても、我慢した者は処罰しない」とある。こうした風潮は江戸時代前期まで継続されるが、文治政治への転換の中で儒学者達からの批判を受けることとなった。もっとも喧嘩両成敗は分かりやすく、また双方納得しやすいことからその後も日本人の精神観としては現在まで脈々と受け継がれているともいえる。現代では特に子供の喧嘩の処断などで教師や親がこの理論が持ち出すケースが多い。また民間のみならず裁判所も喧嘩の正当防衛に関する判例で喧嘩両成敗を持ち出した例がある。」(Wikipediaより)

「グルジア紛争 双方が「勝利」訴え 戦争のツケは今後に」
「グルジア南オセチア自治州をめぐる軍事衝突は、ロシアとグルジアが12日、停戦を含む和平案に合意し、終息に向かう見通しとなった。いずれの政権も国内に「勝利」を訴え、国民の結束には成功したが、ロシアは国際社会の信頼を失い、グルジアは西部で独立派勢力に支配地域を奪還された。戦争のツケは今後、じわじわと効いてくる可能性がある」(毎日新聞 2008年8月13日)
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by illcommonz | 2008-08-14 07:02
▼はじまりのヘドラとポニョ
d0017381_454384.jpg「初源に属するものをためらわずに描いて、神経症と
不安の時代に立ち向かおうというものである」(宮崎駿)

たしかに、ものごとが混迷したときは、「はじまり」に
もどってみるのが賢明である。それはさておき、明日、
父と姪と三人(三世代)でこの映画を観に行くことになった。
考えてみれば、父親とはじめて映画館で映画を観たのは、
「ゴジラ対ヘドラ」(1971年)だった。しかもそれが最初で
最後だった。それが明日37年ぶりに更新される。なぜか、
「崖の上のポニョ」で。ヘドラとポニョ、、、どちらも海底から
やってきた生きものだから、どこかでつながってはいるが、
しかし、ヘドラとポニョである、ヘドラとポニョ。。。

ちなみに「ゴジラ対ヘドラ」の主題歌はこんな歌だった。

  水銀 コバルト カドミウム  
  鉛 硫酸 オキシダン
  シアン マンガン バナジウム   
  クロム カリウム ストロンチュウム

  汚れちまった海 汚れちまった空  
  生きものみな いなくなって  
  野も山も 黙っちまった

  地球の上に 誰も  
  誰もいなけりゃ 
  泣くこともできない

  か~えせ か~えせ か~えせ か~えせ
  みどりを 青空を か~えせ
  か~えせ か~えせ か~えせ~
  青い海を か~えせ か~えせ か~えせ
  か~えせ か~えせ か~えせ
  命を 太陽を か~えせ~ か~え~せ~

▼「かえせ!太陽を!」(作詞:坂野義光 作曲:真鍋理一郎)

d0017381_5134269.jpg子どもが聞いたら、夢にでてきそうな
おそろしい公害の怨歌である。しかし、
いまよむと、レイチェル・カーソンの
「沈黙の春」を彷彿させるところがあり、
なにより昭和の暗さがよくでている。
三上寛が歌うとぴったりだと思う。
たしか、ヒッピーとサイケをはじめて
観たのもこの映画だったと思うが、
はじめて観た「ダーク・エコロジー」の
映画として、これももう一度観てみるか。


かたや「崖の上のポニョ」の主題歌はこんな歌詞らしい。

  ポーニョ ポーニョ ポニョ さかなの子
  青い海からやってきた
  ポーニョ ポーニョ ポニョ ふくらんだ
  まんまるおなかの女の子

  ペータペタ ピョンピョーン
  足っていいな かけちゃお!
  ニーギニギ ブンブーン
  おててはいいな つないじゃお!

  あの子とはねると むねもおどるよーぉ
  ワークワクチュッギュッ!
  ワークワクチュッギュッ!
  あの子が大好き まっかっかの

  ポーニョ ポーニョ ポニョ さかなの子
  青い海からやってきた
  ポーニョ ポーニョ ポニョ ふくらんだ
  まんまるおなかの女の子

  フークフク いいにおい
  あなかがすいた 食べちゃお!
  よーく みーてみよう
  あの子もきっと見ている

  あの子と笑うと ホッペがあついよ
  ワークワクチュッギュッ!
  ワークワクチュッギュッ!
  あの子が大好き まっかっかの

  ポーニョ ポーニョ ポニョ さかなの子
  崖の上にやってきた
  ポーニョ ポーニョ ポニョ 女の子
  まんまるおなかの元気な子

▼「崖の上のポニョ」(作詞:近藤勝也 補作詞:宮崎駿 作・編曲:久石譲)

 いいね。

 このためらいのなさはすごい、そして、不安がどこにもない。
 かわりに「チムチムチェリー」とか「フニクリ・フニクラ」みたいな
 旋回するリトルネロがある。むかし、ドゥルーズとガタリが
 「さえずる機械」のなかで書いていた、この一節を思い出した。

 「暗闇に幼な児がひとり、恐ろしくても、小声で歌をうたえば安心だ」
 
 神経症と不安の時代に生きる幼な児たちには、こういう歌が必要だ。
 たぶん明日、映画を見終わったら、小声でうたってるはず。

 ポーニョ ポーニョ ポニョ さかなの子♪
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by illcommonz | 2008-08-14 05:00
▼このひとを見よ
d0017381_0442733.jpg
糸井貫二 a.k.a. ダダカン (1920-)
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by illcommonz | 2008-08-13 00:44
▼こども代表
d0017381_822543.jpg
「この瞬間にも、領土の取り合い、宗教の違いなどによる争いによって、小さい子どもや大人、私たちと年齢の変わらない子どもたちの命が奪われています。失われた命の重さを思う時、何も知らなくて平和は語れません。事実を知る人がいなくなれば、また同じ過ちがくり返され、戦争で傷つき、命を失った人たちの願いは、かき消されてしまいます。だから、私たちは、大きくなった時、平和な世界にできるよう、ヒロシマで起きた事実に学び、知り、考え、そして、そのことをたくさんの人に伝えていくことから始めます。また、私たちは、世界の人々に、平和記念式典が行われ、深い祈りの中にある広島に来てほしいと思っています。ヒロシマのこと、戦争のことを知り、平和の大切さを肌で感じてほしいのです。そして今こそ、平和を願う子どもたちの声に耳をかたむけてほしいのです。

 みなさん、見ていて下さい。
 私たちは、原爆や戦争の事実に学びます。
 私たちは、次の世代の人たちに、ヒロシマの心を伝えます。
 そして、世界の人々に、平和のメッセージを伝えることを誓います。

 平成20年8月6日 こども代表
 広島市立幟町小学校6年 今井穂花
 広島市立吉島東小学校6年 本堂壮太

「広島原爆の日 こども代表 平和への誓い」より


d0017381_8242582.jpg「南オセチア衝突:
戦闘激化 避難民あふれる首都 
この戦争は続けてはならない」

「南オセチア自治州をめぐるロシアとの軍事衝突で、全土に「戦時状態」が宣言されたグルジアの首都トビリシに10日、入った。ロシア軍の攻撃が拡大するなか、市内には戦火を逃れてきた人の姿が見られ、緊迫した空気が漂っていた。トビリシ中心部の議会前には同日、戦闘地域から着の身着のままに逃れてきた約500人が集まり、政府に窮状を訴えた。「私たちは(戦闘が始まって)3日間、何の助けも受けていない。食料も衣類も何もない」。南オセチアの州都ツヒンバリ近くから逃れてきた女性マルギアニさん(38)は声を振り絞った。避難民としての支援を当局から拒否されたという。夫と息子2人がグルジア軍兵士として戦闘に参加しているが、連絡を取るすべもなく、安否は不明だ。ロシア軍の爆撃を受けたグルジア中部のゴリに住む女性リャパチさん(50)も、単身で逃げてきた。「(ロシア軍が攻撃した)ゴリの基地に近い民家の多くが巻き添えになった。皆平和に暮らしていたのに」と泣き崩れた。自宅の近所では1発の爆弾で20人が死亡したという。」(毎日新聞 2008年8月11日)

d0017381_826792.jpg"This is hell, it's a disaster, but we have to fight to the end because Russia must be taught a lesson that it cannot act like this in the 21st Century - even if we all have to die."
"Many people can't understand why the West failed to protect us," said Sandro, a student in Tbilisi.
Fear, anger, confusion in Tbilisi
(BBC NEWS 10 August 2008)
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by illcommonz | 2008-08-11 08:10
▼やかましい?
d0017381_3394366.jpg「太田農相 消費者軽視?…
「やかましいから」安全徹底」

「太田誠一農相は10日、NHKの番組に出演し、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件などを受けた食の安全対策について、「日本国内は心配ないと思っているが、消費者がやかましいから徹底する」と述べた。食の安全に対して過剰反応していると消費者を軽視したとも取れる発言だが、番組放送後に太田事務所が「『日本は消費者が正当な権利を主張する民主主義の国』という意味での発言」と釈明するコメントを出した。太田農相は番組で「日本は社会主義の中国のように、まずいことを隠していい国と違い、常に(消費者の)プレッシャーにさらされている」とも発言した。」(毎日新聞 8月10日)

国民をつかまえて「やかましい」と云うことの、いったいどこが民主主義なのか?
そもそもデモクラシーは、政治や社会のことに口を出すことをゆるされてなかった
デモスたちが声をあげ、騒ぎを起こすことからはじまった。そして、そうしたデモス
たちのやかましい存在と声を尊重する本当の民主主義だ。最近、ネグリが、ある
インタヴューのなかで、日本のことを「民主主義以前の国」だと云っているのを
読んだが、こういう大臣の発言をきくと、返すことばもないだろう。やはり今の
この国では、ちゃんと騒がなければならないのだということがかえってよく分かった。
騒音有理である。

[参考]
▼「アーキ・デモクラシーズ・民主主義のはじまりの風景
  ~うるさくてめんどくさいことはいいことだ」
http://illcomm.exblog.jp/7582112/

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d0017381_3411315.jpg[追記] かくして、
沈黙は(食中毒)死なり。
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by illcommonz | 2008-08-11 03:50
▼ゼロ・コンマ・1秒でも速く
d0017381_2552890.jpg「グルジアが停戦提案、
州都から軍撤退 ロシアは攻撃続行」

「旧ソ連のグルジアから分離独立を主張する南オセチア自治州を巡る同国とロシアの軍事衝突で、グルジアは10日、州都ツヒンバリから軍を撤退させ、ロシア側に公式に停戦交渉に入るよう求めた。ロシア政府はこれに応じていない。米欧もロシアに即時停戦を要求しているが、早期に実現するかは不透明だ。」(日経ネット 2008年8月10日)

今回の武力衝突の理由については、
こういう見方もある。

「またグルジア情勢が緊迫してきた。というかほとんど戦争だ。最近、グルジアは米国帰りのサーカシュビリ大統領の下、ロシアへの対抗のため米国に急速に接近。中央アジアの新「グレートゲーム」といわれる石油・天然ガス資源争奪戦で、カスピ海を経由するパイプラインの通り道となる(グルジアはとりわけ美しい国だが石油は出ない)グルジアを取り込みたい米国との利害が一致、米国は現在グルジアに強力な支援を行っている。北京五輪の裏の目立たない時期に行われた今回の作戦は、事実上米国の黙認を得てのグルジア領奪還作戦と見るのが穏当だろう。ロシアにはいま「仕掛ける理由」がないからだ。さかのぼる7日にはアブハジアに近いソチの海岸遊歩道で爆発が起こり、観光客多数が死傷、完全にきな臭いムードが漂っていた。その中での軍事衝突の勃発。日本からはあまりに遠いが、ロシアはすでに全面的なコミットを決意しているもようだ。旧ユーゴのコソボ自治州の独立よりはるかに危険な状態になっている。」(「グルジア・イレデンテ(還らざるグルジア)」より

ここでもまた、グローバルな資源をめぐる大国のあさましい争奪戦が。それにまきこまれて酷い目にあうのはいつも女性と子供たちだ。きっかけが何であれ、ともかく一度はじめてしまったら、ひけなくなるのが戦争だ。オリンピックでの世界記録よりもなによりも、ゼロ・コンマ1秒でも速い即時停戦を望む。それが人類の運動神経だ。いまそれが試されている。

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[追記] ▼天木直人「戦争に対してあまりにも無力な国際社会」

「世界の首脳が平和の祭典を祝っている時にグルジアで紛れもない戦争がはじまった。
それにもかかわらず誰もそれを止められない。
世界を動かすブッシュもプーチンも、平和の祭典を主催する胡錦涛も、無力である。
国連安保理は停戦決議すら成立させる事が出来ず、事務総長の姿はまったく見えない。
この事は、21世紀の今日においても、国際社会は戦争を回避することができないという現実を我々に突きつけた。
事態は極めて深刻である。
しかし、だから平和主義は無力だ、軍事力は必要だ、憲法9条は改めるべきだ、と考えるのは、大きな間違いである。
軍事力を持つからこそ戦争が起こるのだ。紛争を平和的に解決しようとせず安易に軍事力に訴える事になるのだ。
軍事力に訴えるから相手に負けない軍事力を持とうとする。その結果米国、ロシアの軍事的対立の構図が冷戦後も変わることなく続き、いまやそれに中国が急速に仲間入りをしつつある。
あらゆる戦争は彼らの代理戦争になっていく。 
日本が軍事力を少しばかり強化してみたところでどうにもならないのだ。
日本の憲法9条の先駆性は、いまこそ、その正統性を持つ。
今度の戦争は民族紛争、国家分離紛争が原因であると言われている。それはその通りだろう。
しかし、民族紛争、国家紛争のすべてが、そのまま戦争に繋がる事は決してない。それどころか戦争に繋がらない紛争のほうが圧倒的に多い。
およそあらゆる戦争は、指導者の政治的思惑で起こされるものなのである。
今度の戦争も、親米化を急ぐグルジアのサーカシビリ大統領と、それを許さないロシアのメドベージェフ大統領(プーチン首相)の政治的思惑で引き起こされたものである。
そしてその遠因は、冷戦後もなおロシアを包囲しようとする米国の敵対政策がある。
東京新聞をのぞく今日のすべての各紙はこの問題を取り上げている。こぞって関係者すべて自制を求めている。
しかし真っ先に和平に向けて動かなければならないのは米国とロシアの指導者だ。
もし中国の胡錦涛主席が、「グルジアの戦争が停止されない間は五輪のあらゆる競技を停止する」、と呼びかけたらどうだろう。
間違いなく世界はそれを歓迎する。戦争は停戦となる。
残念ながらそこまでの器量は中国にはいまだ持ち得ない。
どうしたら世界から戦争をなくすことが出来るか。
それはわからない。
しかし一つのヒントはある。
世界の多くの国に勤務してきて確信するのは、戦争に賛成する一般市民などいるはずはない、ということだ。
指導者が政治的に正しく振る舞い、決して紛争を戦争にさせない、という決意があれば、戦争は起こらないのだ。
そのような指導者を一般国民が選べるような政治体制の国が一つでも増えれば、戦争の可能性は少なくなる。
世界の国民が手を繋ぐことだ。手を繋いで戦争を始める指導者を選ばない事だ。
その中心に日本の憲法9条の精神がある。
日本の政治指導者の中から、憲法9条を世界に広めようと本気で行動する人物が生まれてこない事が残念でならない。」

同感。

こんなふうに同じことを考えてた人間がいたということは、
ほかにもまだたくさん同じことを考えた人たちがいたはずだ。
こういうシンクロナイズド・シンキングがあちこちで起きることから、
ものごとは動き出す。

▼「五輪停止」 http://illcomm.exblog.jp/8423150/
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by illcommonz | 2008-08-11 02:56
▼バランスをとりもどす
d0017381_5265319.jpg「普段の生活になるべく早く復帰する」
(「アクティヴィスト・トラウマ・ガイド」より)
ために、グラフィック・デザインの
仕事を再開した。

まだ途中までだが、いまつくってるのは、
ユネスコ主催の「環境と教育」をめぐる
国際会議のための広報ポスター。
写真は、妹が兄から河の渡り方を
教わっているところ。といっても兄は、
後ろで見守っているだけだが、でも、
それが大切なのだ。そして、河の
渡り方を覚えることは、この土地で
生きてゆくのに欠かせない環境教育
である。


d0017381_5281921.jpg一見すると、足の運びや手の動きが
いかにも不安定そうにみえるが、
グリッドをあててみると、ちゃんと
バランスがとれてることがわかる。
兄も然るべき場所に立っている。
「子どもたちの生は小さいけれど、
どの生も完璧な弧を描いている」
というラリー・クラークの言葉を
思い出した。こういう目に見えない
バランスや配置を見つけだし、
それを然るべき場所に配置する、
それがデザインという作業の
たのしみであり、よろこびだ。


バランスを失くしかけたときには特にそう思う。
このポスターができあがる頃には普段の生活に復帰してると思う。
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by illcommonz | 2008-08-10 05:37
▼極東のイルコモニスト
d0017381_4443553.jpg
ソルニット、聞こえますか?
処分が決まらないので、
ビザ申請に行けません。
「非移民ビザ」がおりないと
紐育ヘは行けません。
依然として、
イルコモンズは
苦戦しております。

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d0017381_4404772.jpg[追記]
ニューヨークの「EXIT ART」から
「Signs of Change」展への
招聘状が届いた。
「不起訴処分」が決まったら、
これを持って米国大使館に行き、
「非移民ビザ」を申請しよう。

August 8, 2008

Dear Sir or Madam:

This letter confirms that Masanori Oda is participating in an exhibition at Exit Art, a nonprofit contemporary art exhibition space in New York City. The exhibit, titled Signs of Change: Social Movement Cultures 1960s to the Present, runs from September 20 - November 22, 2008 and documents forty years of social protest and political activism through more than 300 posters, graphics, photographs, films and ephemera. This important political exhibition chronicles international social movements and the way in which they improved people’s lives.

Mr. Oda’s presence in New York City at that time is essential to the exhibition because he will be lecturing about his work to the public on September 25, 2008. We look forward to his experienced and enthusiastic input at this event. His services and contributions for the events are voluntary and unpaid but he will have room and board previously arranged through Just Seeds, an organization that promotes political activism and the arts.
Masanori Oda’s attendance will greatly contribute to the discourse surrounding the exhibition. Exit Art is pleased to invite Mr. Volunteero to New York City and host him for his first visit in the U.S. Please don’t hesistate to contact me with any further inquiries.

Sincerely,

Herb Tam
Assistant Curator
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by illcommonz | 2008-08-10 04:51
▼アクティヴィストトラウマ
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んんんん、、、
どうもこのところ、
調子が変だなぁ、、、
夏バテなのかなぁ、、、
おかしいなぁ、、、
と思っていたけど、
そうか!なるほど!
これだったか!
「アクティヴィスト・トラウマ」
「以下は、2007年9月シドニーでの反APEC行動に際して提供された、行動参加者を精神的にサポートするためのチラシの訳です。このチラシに込められた意図と希望は、アクティビストに特有のトラウマやメンタルな浮き沈みを、運動の中での相互扶助によってケアしていくことにあります。大きな行動の前に、メンタルなサポートの方法について意識的に考えてみることは意味があると思います。わたしたちの〈運動〉が、これまでもたくさんの行動と言葉と時間を重ねて支えあってきたことを祝いつつ、このチラシがその蓄積をさらに豊かに強くするアイデアとなることを願っています。」

▼「ストレス反応と思われる症状」 (★は該当するもの)
・ ストレスを覚えるイメージや記憶が消えない ★★★
・ 周囲の人たちに距離を感じてしまう ★
・ 集中できない
・ 物事を管理できないという不安にかられる
・ その出来事のことばかり考えてしまう ★
・ その出来事のことを思い出せない ★
・ よく眠れない ★
・ アルコールの量や薬物摂取が増える
・ 吐き気あるいは下痢
・ 疲労
・ 夢見が悪い ★★★★★
・ 震え
・ 胸の痛み
・ いつもよりも汗ばむ ★★★
・ 頭痛
・ フラッシュバック ★
・ 引きこもり
・ やる気を失くす ★
・ 不安
・ 落ち着かない ★
・ パニックアタック
・ 恐怖
・ 落ち込み
・ 過剰な警戒心 ★★
・ 妄想 ★★
・ 傷つきやすくなる ★★★
・ 無力感 ★
・ 罪悪感
・ 恥
・ いらいら
・ 途方に暮れる ★

「あなたの負ったケガが身体的なものでもそうでなくても、暴力的状況に身をおいたり、それを目撃したことによって「心的トラウマ」を抱えることがあるかもしれません。「心的トラウマ」というのはものすごい劇的出来事だと考えている人が多いのですが、それほど大きくない攻撃的な出来事が積み重なった結果として起こることもありえます。そうした反応は、いわゆる「心的外傷後ストレス」あるいは「心的外傷後症候群」(PTS)と呼ばれています。それは圧倒されるような出来事を受け止めるために生じる、ごく当たり前の過程です。これらの症状は圧倒されるような出来事のすぐ後から出る場合があります。あるいは数週間も経ってから症状が現われる場合もあります。こうした症状にそなえるためには、まず何に気をつければよいのかを知っておくことが大切です。」

----つづく----

なにしろ、さっきまで気がつかなかったくらいなので、どれも程度は軽いが、
該当するものがいくつもある。まさかこのガイドが、自分の役に立つとは、
思ってもみなかった。「はじめのうちは大丈夫そうに見えても、あとから
症状が出てくることを覚えておこう」というのは、まったくそのとおりである。
それはともかくも、経験者として、このガイドは役に立ったので、これから
何かあったときは、ぜひ思い出して、有効活用してください。

----つづき----

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▼心的外傷を大きくしてしまう可能性のある状況
・ トラウマが深刻であればあるほど心的外傷へのリスクが高い
・ 症状が長引いている
・ その出来事に近い立場の人
・ 思っていたよりも深刻という場合もある
・ 過去にトラウマ体験を持ったことのある人ほどかかりやすい
・ トラウマが意図的に引き起こされた場合(警察によってなど)
・ サポートや安心できる環境に辿り着くまでの時間が長いほどかかりやすい
・ 友人や家族から否定的な反応を受けている場合

【あなた自身にできること】
・ トラウマ的出来事の直後:安全な場所を探し、ケアしてもらう
・ 一人にならない。仲間からのサポートを受けられるようにする。
・ 誰かにそばにいてもらう
・ 繰り返し思い出したり、夢をみたり、フラッシュバックが起こっても無理に打ち消そうとがんばらない。こうした症状は時間がたつにつれて頻度が下がり苦痛も軽減します。
・ 食欲がないからといって食事を抜かずにちゃんと食べる。
・ からだを動かす
・ 普段の生活になるべく早く復帰する
・ こころの中で動いている感情を表現する
・ あなたのことを大事にしてくれる人と話す
・ 回復のために時間をかけ、自分自身に焦らない
・ 忘れてはいけないこと。自分を責めない。悪いのは暴力を犯した側にある。
・ 避けることは、長い目で見ると事態を悪化させかねない。
・ 忘れてはいけないこと、其の二。あなたの経験している反応は、その出来事にまつわるごく当たり前の成り行きである。

【グループとしてやるべきこと】
・ 行動の直後に報告会をもつ。定例化する。「二次会」に行く前にやってしまう。
・ うまくいかなかったり不愉快なことがあったとしても、行動を肯定的に評価する。うまくいったことを労う。
・ 身体的なケガを負った人だけがたいへんだという思い込みを改める。サポートをしていた側へのサポートも忘れない。
・ 行動の直後としばらく後もお互いにケアしあう。

【他の人をサポートする方法】
・ 積極的なサポートを。トラウマに苦しんでいる人は引きこもり気味で助けを求めなくなってしまいがちです。
・ 安全な状態なのかしっかり確認する
・ 日常生活の支援。料理など些細なことも大きな違いをもたらす。はじめのうちは大丈夫そうに見えても、あとから症状が出てくることを覚えておこう。
・ プライベートの時間を作る。[自分がゆっくりできる時間を作る。]
・ よい聞き手になる。同情しない、あなたから話をさえぎらない、話を長くしない、しゃべり過ぎない。
・ 本当に耳を傾けることよりも、アドバイスをしなくてはと思ってしまう傾向がよくあることに注意しよう。すぐに治そうとするよりも共感することが大事。
・ いらいらしがちだったり冷淡(恩知らず)な態度はトラウマに苦しむ人に共通の反応です。個人的なものとして受け止めないように。
・ 「もう回復してもいい頃だ。がんばれ」などと言ってしまうのは症状を悪くしかねない。
・ サポートがないという気持ちは、当初の経験よりもさらにひどい「二次的トラウマ」を導きかねない。
・ そんなにひどくなかった、運がいいほうだ、などと言わない。起こった事に対して、気の毒に思っていること、あなたの状況を理解して助けたいと思っていることを伝えよう。
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by illcommonz | 2008-08-10 04:33