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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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<   2011年 08月 ( 50 )   > この月の画像一覧
▼アトミックサイト閉館記念特別展示品紹介「アトミックガチャポン」
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▼イルコモンズ「アトミックガチャポン」(2011年)
 「3.11以後の世界をポップに生き延びるための、さまざまなグッズやガジェット(ドイツ製反原発バッジ、ドシメーター、米国製ガラスバッジ、あとみっくさいとうらない、アトミックサイト・ステッカーなど)がつまったガチャポン。おとな1回100円、こども1回100円。アトミックサイト最終日(8月20日)だけの閉館記念特別展示。

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[参考] 椹木野衣「人類学のフィールドワークで培われた美術の標本化」(2000年)
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by illcommonz | 2011-08-19 02:18
▼アトミックサイト常設展示品紹介「祖父の形見 原爆茶碗/原爆壷」
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▼山川冬樹「祖父の形見 原爆茶碗/原爆壷」(2011年)
 「東大薬学部で薬学を学んだ私の祖父には、医学部の親友がいました。1945年、原子爆弾が広島に投下された直後、その親友は現地に医師として派遣され、救援 医療活動にあたったそうです。この茶碗と壷は、その時に祖父の親友によって爆心地にほど近い民家の瓦礫から拾われたものです。祖父は親友から譲り受けた、この誰の物かも分からない茶碗と壷を生涯とても大切にしていました。そして元の持ち主も、拾い主も、その後の持ち主も世を去り、原爆が投下されてから66年経った今も、この茶碗と壷は微量の放射線を発し続けています。」

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【2011年8月18日のツイート】
■yamakawafuyuki 山川冬樹
1)母がアトミックサイト展に来たいというので案内を送った。返信のメールに出展している『祖父の形見 原爆茶碗/原爆壷』のことが書かれていた→「展覧会の地図有り難う。原爆茶碗と花瓶は 原爆と原発反対だった私の父親が想いを込めて保管していた貴重な物です。(続く)

■yamakawafuyuki 山川冬樹
2)滑らかな陶器の肌が一瞬の高熱で「沸騰」して泡だったと子供の時説明を受けていました。 それが人間にとってどれだけ残酷極まりない事か子供ながら深く胸に刻まれました。(続く)

■yamakawafuyuki 山川冬樹
3)孫の冬樹がその原爆茶碗と花瓶を展示し見る人に何をどのように訴えるのかとても意味が有り私には特別な展覧会です。おじいちゃまの想いを冬樹が訴える、きっとおじいちゃまは喜んでいるでしょう。」

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[追記]

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「左から血=遺伝子の受け継がれた順に:森島義一(作家の祖父)の形見→山川穆子(作家の母/脱原発派東電株主)と株主宛の郵便物→山川冬樹(アトミックサイト展出展作家)。※写真に写るの2人の「血」には福島原発由来の放射性物質が流れており、それは絶えず2人の「遺伝子」を損傷し続けています。」(2011年8月20日)
by illcommonz | 2011-08-19 02:08
▼アトミックサイト・セレクトショップ販売品
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▼ODZ「原子力のない暮しの手帖」
「ODZが3.11以降の世界に放つジン、「原子力のない暮しの手帖」。
今を読み解く先鋭アートの数々。骨肉インタヴューあり漫画あり。
もちろんオシャレページも大充実。これは一家に一冊ですわ奥様。
オールカラー13p。ほぼA5。」
500円 (8月19日夜入荷予定、入荷しました、完売しました)
販売元:http://reiricketts.com/ODZ.html

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▼SPACE SAFARI+ROMANTIC LOVE
「GRIEF FOR LEVEL 7」Tシャツ1,800円(販売中、在庫僅少、完売しました)
販売元:http://romanticlove.jp/

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▼IRA「アトミックサイトTシャツ」
1,800円(売り切れ、増刷しました)
販売元:http://irregularrhythmasylum.blogspot.com/
by illcommonz | 2011-08-19 02:03
▼「アトミックサイト展に見るアノヨとコノヨ」
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(※画像はイメージです、たぶん)

▼楠見清「アトミックサイト展に見るアノヨとコノヨ」
 「イルコモンズ監修「アトミックサイト」展(公式ブログ)は混沌としている。だが、この混沌は私たちの生きるいま・ここを可視化したもの。私たちは今夏こんな日常世界を生き抜いているという見えなかった現実の体感装置。アトミックサイト展によって2011年の現代美術製作所はまるで1980年代末に大森にあったレントゲン藝術研究所を思わせる光景になった。これはかつてを知る多くの人に共通する感想でもあったが、この展覧会はそのほかにも、博物館、資料館、秘宝館、ゲーム・アーケード、夏祭りの縁日屋台、お化け屋敷などさまざまな“見せ物”を思わせてくれる。あるいは何か大惨事に対する追悼祈念施設に見られる再現ジオラマのように。それはこの世とあの世、現世と来世、見える世界とまだ見えない一瞬先の未来をつなぐ魂の体感装置なのではないか。古代芸術や宗教美術が司ってきたその役割は近代美術のなかにも抽象的で純粋な機能としてインストールされてきたが、ここにきてその機能は再び具体的で純粋でない様相を帯びてくる。「純粋でない」ということはネガティヴな意味ではない。ここでの「純粋」の反対語は「応用」であると同時に「混沌」であり、現実的(リアル)ということである。会期が延長された。20日まで公開中。現代美術製作所」(「I Get Around The Media 楠見清のメディア回游」2011年8月17日より転載)
by illcommonz | 2011-08-18 00:23
▼終わらない異常な日常は終わらないが、アトミックサイトはあと3日で終わる。
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(原発グランギニョル劇「原発供養ノ夜」より) via http://eltopo.exblog.jp/15273507/

 アトミックサイトは、あと3日で閉館のはず、ですが、誰もそんなこと気にせず、展示物はどんどん増え続け、変わり続けています。誰のために?何のために?たぶん、これが奉納、これが供養、これが3.11以後の「終わらない異常な日常」のためのアート(のふりをした秘宝館)。

■appreciation_u UMI
「終わらない異常な日常」を直視するために、サブカルチャー的な想像力によって構成した「レヴェル8」の世界。放射性物質を検出すると音を奏でるギターとか、すごい。イルコモンズ監修「アトミックサイト」展 8/11- 8/20 東京・現代美術製作所

■YukiDashiyo 吉田由貴
アトミックサイトに展示増殖分を観に行く。平日の昼間、観客は少ないのに妙に賑々しい館内。双生児となったアトミックギター、アトミックオプトロン、ガイガーカウンターの警告音等が相まってライブでも開催されているような。演奏者は姿が見えない放射能。

■sikakymdmina mina
4号炉建屋の壁なし素通しの写真もすごかったなぁ。アトミックサイト展。

■YukiDashiyo 吉田由貴
アトミックサイト展、デモ奉納が現れた頃から笑い飛ばし要素が随分増えた気がする。これ、伊東篤宏氏のスペースにあった貼り紙(落書き…?)。手書きww

■Hosokawa Komei
イルコモンズ監修「アトミックサイト」展 会期延長:8月20日(土)まで2pm-8pm 現代美術製作所(東京都墨田区)「首都」の人々よ、福島の子どもたちが置かれている現実を実感せよ!

■m1yaz0 みやぞぅ
放射性物質を検出すると弦が震動して美しい音色を奏でるしくみ。って、すごいな。音は聴きたいけど、鳴るとビクビク。エネルギーですもんね

■YukiDashiyo 吉田由貴
アトミックサイト今日から始まる『原“パ”ツお悩み相談室』。外観、最高に胡散臭くて爆笑。簾で納涼なんだか夜になったら蝋燭で肝試し風になって納涼なんだか。変わった節電へのアプローチだな!この外観デザインは山川冬樹氏&石川雷太氏によるものとか。 yfrog.com/h8l0vfuj

■floral_wreath noa
今日も正しく怖がっている人たちと沢山お話できました。それって今の自分にとってすごく大事な事。アトミックサイト展は今週末20日(土)で閉館・・・・まだの方是非オススメ。会場でガイガーカウンターの数値とにらめっこしよう!ほら、これが現実。

■ささきゆうすけ
某、と隠す必要もないですね。アトミックサイト展についてでした。

■fe2x01 dake
九電、東電が応援してるのに、ピーピー!うほwatomiksite.wordpress.com RT@ymdmina そうそう、これ。東向島で20 日までやってる。ガイガーがピーピー鳴ったりするんだって。

■ymdmina mina
東電と九電うんぬん…というのは、監修のイルコモンズさんが、強引に書いたものらしいです。w w イルコモンズさん、電力会社のブラックリストにのってるんだって。うはははは。アーティストはそうでなくちゃね!

■yamakawafuyuki 山川冬樹
相談にこられた方々が口々に言われるのが、意識のギャップがあって職場の同僚や友人と原発や放射能の話をできないということ。そんな内に閉じ込められた声を、電子の文字ではなく実際に喉を振るわせて空間に放つために『原「パ」ツお悩み相談室』はあります。

■erehwon_dune 石川雷太 Raita Ishikawa
谷垣総裁は「経済再生のためには、国が安全性に責任を持ちながら当面は動かさなければならない」というが、その安全が神話でしかなかったことは福島第一の事故で既に証明されたはずだ。「フクシマ以後、「安全」を語ることは野蛮である」イルコモンズ

■aon9 sakiko.k
@miyack アトミックサイト展凄すぎて、長時間いました笑。

■KonnoJunko Konno Junko
現代美術製作所のアトミックサイト観てきた。説明の中の秘宝館という言葉がしっくりきた。原発の話。恐いけど話せない。面白くアートが昇華して観た後すっきりした。
by illcommonz | 2011-08-18 00:08
▼「監修」と「解説」と「回収」

▼ユリア・レーザ+クラリッサ・ザイデル監督「レディオ・アクティヴィストたち」予告篇

▼本田孝義「アトミックサイト展」
  「今日は暑い真昼間から自転車をえっちら漕いで、現代美術製作所に行って”アトミックサイト展”を見てきた。昨日見た展覧会が静謐だったとすれば、今日見た展覧会は心に爪をたてられるような、そんな気分になる展覧会だった。そういうことが悪い、と言っているわけではなく、3・11の原発事故を受けての展覧会であり、常にアクチュアルにアクティビストとしてアート活動をしてきたイルコモンズさんが監修しているだけあって、放射能下で生きることへの怒りが根底にあり、放射能下で生きなければいけないことが現実であることに向き合わされる、そういう意味だ。イルコモンズさんのビデオも全部見た。そして最後に、ユリア・レーザ+クラリッサ・ザイデル監督「レディオ・アクティヴィストたち/福島以後の日本のプロテスト」(60分/ドイツ/2011年)を見た。反原発のデモはマスコミがほとんど報道しなかったが、ネット上ではいくつも映像があった。が、よくよく考えてみれば、今のこの若者を中心にした反原発運動そのものを捉えたドキュメンタリー映画というのは、僕が知る限りなかったように思う。そういう意味ではドイツの監督が作った、というのは意味があると思う。ただ、僕の個人的な感想を言えば、素人の乱を中心としたデモの準備からデモへの生な感じは面白いのだけど、毛利嘉孝さんらの言説で背景を「解読」しようとしている部分がどうにも引っかかる。人によってドキュメンタリーに求めるものは違うと思うけど、僕はあまり解説を聞きたい方ではない。学者の方々の解説はそれ単体でどこかの文章として読めば納得出来る部分もあると思うのだが、反原発運動を一足飛びに日本の資本主義の矛盾、中東のような民主化革命と結び付けることに僕は抵抗がある。また、映画の中でこうした言説を聞くと、デモの生々しい感じが何か「回収」される気がしてしまうのだ。こういう見方はひねくれているのだろうか・・・。」(「本田監督の今日はこんな日でした」2011年8月14日より転載)

[追記]
 「こんにちは。『ラディオアクティヴィストたち』制作にちょっと関わった者としてコメントします。本田さんの考えが「ひねくれている」と思う人はたぶん少数派ではないかと思います。アラブ諸国の革命に参加する人々が、集団で法を破る(その国々では政治的集会がそもそも違法)ことで社会を変えることができると確信した一方、たぶん(希望的観測ですが)窓ガラス一枚割ること無しに達成できるであろう「原発を止める」という運動の間には隔たりがあります。でも映画製作者にとって大切なことは、この映画の制作を通して、若い日本の社会を変えていこうという運動に連帯を表明する、ということなのですね。欧米人にとってはサブカルチャーはほとんどプロテストカルチャーと同義なのに、日本ではどうも違う。彼女らはそれを日本に滞在する間観察してきた。でもフクシマが起こってそれが変わるかもしれない。その瞬間を彼女らは捉えたかった、とぼくは思います。だから彼女らの文脈化のやりかたは擁護したい、というのがぼくの立場です。今大切なことは、解釈を拒絶することではなくて、みんながそれぞれに解釈し、お互いにその解釈を語ることではないかと思います。」(Yasuo Akai 「「監修」と「解説」と「回収」」への2011年8月18日のコメントより)
by illcommonz | 2011-08-18 00:03
▼アトミックサイト常設展示品紹介/イルコモンズ「ATOMIC GARDEN」

▼イルコモンズ+東京電力「アトミックガーデン」(2011年)

 「3.11以後の「レヴェル8」の(近未来)世界の「異常な日常の風景」を想定してつくられた「アトミックサイト」の常設展示。放射能汚染された砂や土の線量をガイガーカウンガーを使って実際に測定することができる体験型インスタレーション。原発シュールリアリズムの習作、あるいは、アラートアート(=警告芸術)の実践」

[素材] 放射能汚染された土砂(別紙参照)、ロシア製ガイガーカウンターSOEKS01、ポリカーボネートボード、献花、東京電力ロゴ、蛍光管、木枠、ブランコ、三輪車、玩具、録音されたこどもたちの声。

[協力] 測定器47台プロジェクト、市民放射能測定所、はちのこ保育園

[参考]
「現代美術が持ってきた否定の真理は、これまで常に、それをとりまく社会への正当な否定であってきた。一九三七年にパリで、ナチの大使オットー・アベックが、絵画「ゲルニカ」の前で、ピカソに「これを作ったのはあなたですか」と尋ねたとき、ピカソはまったく正当にこう答えた。「いえ、それは、あなたです」と。」(ギー・ドゥボール)

「惨劇は突然起きる訳ではなく、実はゆっくりと徐々に用意され進行している。アホで退屈な日常のさなかに。そしてそれは風船がぱちんとはじけるように起こる。」(岡崎京子)

「アトミックガーデン放射能汚染国土サンプル・リスト」
① 福島県郡山市 開成山公園 (2011年30日採取)
② 福島県田村市(2011年30日採取)
③ 茨城県取手市 東京藝術大学 取手キャンパス
④ 茨城県守谷市 国道沿い
⑤ 福島県福島市 飯野町 あおぞら保育園 すべり台 (2011年5月19日採取)
⑥ 茨城県守谷市 国道
⑦ 茨城県守谷市 つつじ公園
⑧ 福島県福島市 保育所 園庭(中央部) (2011年5月12日採取)
⑨ 茨城県守谷市 セブンイレブン前
⑩ 茨城県守谷市 つつじ公園
⑪ 茨城県守谷市 道路沿い
⑫ 茨城県守谷市 守谷本町公園

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▼守田敏也「アトミックサイト展へのお誘い」(「明日に向けて」2011年8月15日より抜粋)
 「東京で行われている素晴らしい展示へのお誘いです。すでに一度ご案内した「イルコモンズ監修「アトミックサイト」展」です。7月18日から8月7日の日程で行われていましたが、11日から20日まで会期延長になりました。案内が遅れてしまったので、実質、水曜日から土曜日までしかチャンスがありませんが、お近くの方、ぜひお越しください。絶対に損しません!!!
 実は僕も8月初旬に、仕事のついでに寄らせていただきましたが、全体としての展示の持っている迫力に圧倒されました。シュールな展示がたくさんされているのですが、しかし今は、このシュールなものがリアリティなのです。にもかかわらず、政府や大手マスコミは、このリアリティに目を背け、311以前の日常がそのまま継続しているかのようなふるまいをしている。
 「フクシマ以後、安全を語ることは野蛮である」。「NO PLACE TO HIDE=もはやかくれる場所はない」。幻想でも空想でもなく、いま・そこにリアルなものとしてある、みえない・きこえない「フォールアウト」を生きのびるための、知と実測と抵抗のシェルターへどうぞお越しください。
 下に貼り付けた展示の案内の文章です。そうです。フォールアウト(空から落ちてきた核分裂性放射物質)は、「いま・そこ」にあるのです。アトミックサイト展は、これを「見える化」しています。中でも必見なのは、放射能を見せていること!というのは、展示の一つに、福島やその近郊から集めた土を袋に詰めて並べているものがあるのです。
 その上にガイガーカウンターをかざす。するとそれぞれの袋の上で、カウンターの数値が上昇していく。特に激しくあがるのは真中にある袋の上で、そこでは毎時8マイクロシーベルトとかいうもの凄く高い値が出る。0.8ではありません。8です。それがどこの土なのかというと、福島市のある幼稚園でとってきた土なのです・・・。
 この場に立ち会うと、放射能がはっきりと見える。放射線が見えるのです。うまく見えさせている。多くの人が、リアルに、ああ、ここに放射線が飛んでいると感じることができます。もちろん源の物質は、きちんと袋に包んであり、その上にアクリル?の板が敷いてあって、その上に乗らなければ危険はありませんが、ともあれこれは必見です。
 こうした体験は、原発近郊の地域にガイガーカウンターを持っていけばできることで、原発の近郊に住んでご自分で測っている人や、除染活動の体験がある人からみれば、リアルとは言えないでしょう。そうなんです。だって展示ですから。本来リアルなものではない。しかしリアルを「いま・そこ」に再構築し、日常性の虚像を脱構築しているのがこの展示だと僕は思います。」

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※ポリカーボネート (Polycarbonate) は、熱可塑性プラスチックの一種。透明性・耐衝撃性・耐熱性・難燃性などにおいて、高い物性を示す。エンジニアリングプラスチックスの中でも平均して高い物性を示す樹脂であり、かつ透明性をもつために光学用途に使用することもでき、その物性に比べて安価であり、航空機・自動車など輸送機器、電気電子・光学・医療機器、防弾ガラスの材料などに広く用いられている。

「放射線で光る樹脂、ペットボトルの素材で開発 京大など」
ペットボトルの素材を使って、放射線が当たると青く光る新しいプラスチック樹脂を開発することに、京都大や放射線医学総合研究所などのグループが成功した。放射線検出器のセンサーに使われている従来の樹脂に比べ、費用は10分の1ほど。安価な検出器の開発が期待できるという。29日、欧州物理学会の速報誌電子版に掲載された。京大原子炉実験所の中村秀仁助教らのグループは昨年、ペットボトル樹脂に放射線を当てると光が出ることを突き止めた。しかし、発する光の量が少ないという弱点があった。グループは帝人化成とともに、樹脂に含まれる炭素と水素、酸素の割合を変えながら性質を分析し、これまで放射線検出器に使われているものと同等以上の能力を持つ樹脂を合成した。(2011年6月30日)
by illcommonz | 2011-08-17 02:02
▼アトミックサイト監修者、横浜トリエンナーレにゆく
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「横浜トリエンナーレに行こうと思って検索したら、いきなり「横浜トリエンナーレ つまらない」と出てきた。一体どれだけつまらないのか別の意味で興味が湧いてきた。」

■tecking tecking
「「横浜トリエンナーレ」 で絞り込み検索かけようとしたら「横浜トリエンナーレ つまらない」が検索候補に出てきたよ。」

■oyota_n toyota
「横浜トリエンナーレはGoogleの検索候補の2番目に「横浜トリエンナーレ つまらない」と出てきて戦慄しましたが、そこまで酷くはなかった、と思う。たぶん。」

■mame01112 Mame
「横浜トリエンナーレ、やってるんですね。つまらないって評判も聞くけど、一度行ってみたい。そんな帰省中」

 というツイートを、今朝、目にして、「本当だろうか?」と思った。「世界はどこまで知ることができるか?」「OUR MAGIC HOURS」という魅力的なテーマ設定と、3.11以後のいまの状況のなかで行われる現代美術(=同時代芸術)の国際展が「つまらない」ものであるはずがない。もし「つまらない」ものであったら、それは犯罪行為だと思うので、「本当はどうなのだろうか?」と思い、今日は「アトミックサイト」が休館なので、急遽、「横浜トリエンナーレ」を見に行ってみることにした。

 まず結論からいえば、ちっとも、つまらなくなんかなかった。3.11以後の「世界」をリアルに表現しているか、といえば、そういうつくりにこそなってないが、3.11以後のクソいまいましい現実を、束の間のあいだ、忘れさせてくれる「マジックなひととき」(今日の滞在時間3時間30分)だったことは確かである。とはいえ、そう思って油断していると、スーザン・ノリーの「トランジット」(2011年)のような、3.11以後の日本の「移行過程」を描いた映像作品もあるので気がぬけない。

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 メイン会場の横浜美術館では、オノ・ヨーコの「ドリーム」(2011年)というビルボード作品が来場者を迎えてくれる。これは3.11以後の日本の状況に即してつくられた「タイム・スペシフィック」な作品だが、それを裏側からみると、なぜか「ドリーム」という文字が全くみえない、という「マジック」(メッシュの素材に黒インクで印刷されているのに裏側からは全く文字がみえないのが不思議である)が、いかにもオノ・ヨーコらしいと思った。オノ・ヨーコは、2001年の横浜トリエンナーレに、まるで9.11を予見していたかのような作品を出品して、驚かせてくれたが、今回のトリエンナーレでは、ミルチャ・カントルの映像作品「幸福を追い求めて」に驚かされた。

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 2009年に制作されたこの映像作品は、2011年の現在、おそらく作者がまったく想定していなかった意味を持ってしまった。その映像はフォールアウトした放射性物質の果てしない除染作業を想起させるものだ。この作品のスチルをトリエンナーレの公式ポスターに選んだのはリアルな選択だったと思う。

 ほかに、湯本豪一の「妖怪コレクション」と杉本博司の「神秘域コレクション」は、この季節のアーカイヴ展示として秀逸だったと思うが、正直なところ、それ以外の日本の若い作家たちの作品にはちょっとがっかりした。「あれほどの大事故が日本で起きたというのに、日本在住の作家が、いま、これか?」と思うものがいくつかあった(ただし、横尾忠則と、山本麻衣+小林直人の作品は除く)。とりわけ海外からは、そう見えたと思う。とはいえ、時間の都合で(閉場時間は8時だと思ってたら、6時だった)、まだ見てない作品もあるので(一番たのしみにしてたクリスチャン・マークレーの作品をまだ一秒もみてないし、本命のハツシバもまだみてない)、いまの時点で、これ以上の論評は控えることにし、「アトミックサイト」閉館後に、もう一度、あらためて見に行くことにしたい。とそう思うくらいには、横浜トリエンナーレは決してつまらなくはない。

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[追記] マッシモ・バルトリーニのパイプオルガンが故障中だったのが残念。修復されたら、そのタイミングで、また見に行こうと思う。
by illcommonz | 2011-08-17 01:56
▼アトミックサイトがプレスリリースをしない理由
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▼「オズマガジン」2011年8月11日号
特集=今日、アートで元気になろう! "アートなおでかけ"
・ヨコハマトリエンナーレ2011開催中!! OPEN YOKOHAMA2011へ
・触れて楽しく、歩いてわくわくするアートスポットへ
・クレマチスの丘、養老天命反転地、彫刻の森美術館、モエレ沼公園・札幌芸術の森
・自然と共鳴するアートが心の中を潤して
 豊島美術館、ART SETOUCHI、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、録museum、
 HARA MUSEUM ARC、清春芸術村、中村キース・ヘリング美術館
・東京のアートイベントに行こう TERATOTERA、ZAC TOKYO、三宅島大学ほか
・東京・渋谷から発信するこれからのアート&カルチャー
・杉浦さやかの元気をもらえる岡本太郎めぐり
・町に広がり、笑顔を生み出すアートの力を感じて
 群馬県・中之条、青森県・十和田/八戸、兵庫県・神戸~
・今行くべき アートスポット&イベント100

▼「美術手帖」2011年9月号
特集=オノ・ヨーコ 希望の力
「半世紀の時を超えて、愛と平和のメッセージを発信してきたオノ・ヨーコ。3.11以後の日本で、そして世界で、今、私たちが直面する、命の重み、生きるということ。日々いっそうリアルに感じる問題を前に「無限の未来を想像すること」を促すヨーコの言葉は未だ見ぬ世界へ進むための「希望の力」となるか。」

現代美術製作所の「アトミックサイト」展のことは、どこにも載ってませんので、メディアにたよらず、自力で調べてご来場ください。あと4日で閉館です。

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■YukiDashiyo 吉田由貴
8/14のイルコモンズさんのブログによると、アトミックサイト展、新聞・雑誌・TVの取材が今の所ゼロ、らしいけど本当…?このまま黙殺されて原発問題をアートにすることはこの国ではタブー視され続けるのかな。でもこの作家さん達は絶対にやめないだろうな。その事だけは確信出来る。頼もしい。

■YukiDashiyo 吉田由貴
出来事に対しレスポンスするのが現代美術の役目の一つであるだろうし、作品は個人から生まれた物でありながらも、鑑賞者同士の共有イメージや代弁となる。作品を見て恐怖や不安を再確認し、鑑賞者同士で分かち合う。だからアトミックサイトは今必要だし形を変えながら続いていかなければならない。

■石川雷太 Raita Ishikawa
そう、原子力をテーマとすることはこの国ではタブーです。だからこそやらなければならない。世界を映し出し人々に問いかけ続けることがアートの役割だからです。@YukiDashiyo
by illcommonz | 2011-08-17 00:56
▼絶え難き(原子力)を絶ち、偲び難き(原子力)を偲ぶ、原発供養展示


▼アトミックサイト常設展示「荒らぶる原子の力を鎮める原発祀りデモ奉納」
(二〇一一年八月十五日撮影)
[音楽] 吉田アミ+石川雷太+イルコモンズ(映画「原發供養ノ夜」より)
http://atomiksite.wordpress.com/

※アトミックサイトは8月20日(土)をもって閉館いたします。

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【お盆】(英語 Lantern Festival, Festival of the Dead) お盆は、太陰太陽暦である和暦(天保暦など旧暦という)の7月15日を中心に日本で行なわれる、祖先の霊を祀る一連の行事。一般に仏教の行事と認識されているが、仏教の教義で説明できない部分も多い。古神道における先祖供養の儀式や神事を、江戸幕府が庶民に強いた檀家制度により仏教式で行う事も強制し、仏教行事の「盂蘭盆」(うらぼん)が習合して現在の形が出来たとされる。
by illcommonz | 2011-08-16 01:02